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スペインの年末年始をどう過ごす?
今日は冬休みを利用して年末年始にスペインにいらっしゃる方に役立つ情報を^^
スペインのクリスマスは24日のクリスマス・イブから1月6日の公現祭の祝日まで、実に2週間も続きます。でも、全国的に祝日になっているのは12月25日と1月1日、6日の3日だけ(バルセロナのあるカタルーニャ州は26日も祝日です)。
クリスマス期間中の観光スポットは、12月24日、31日は午前中のみ開け、午後及び25日、1月1日は閉めるところもあれば、24日、31日もお休みのところもあります。定休日も含め、事前に確認することをオススメします。
お買い物に関しては、たいていのお店は24日の夕方まで開いており、25日はどこもお休み。大晦日も同様に夕方で閉め、元旦は休業になります。祝前日にあたる5日は営業時間を延長してオープンするところも。というのは、スペインの伝統では5日の夜中に東方の三賢王が子供たちにプレゼントを届けに来るからなのです。6日はどこもクローズし、翌7日から冬のセールがスタート!
次はお食事情報。個人でいらっしゃる方は特にご注意を。まず、24日の夜ですが、開いている飲食店を探すのは非常に難しい状況です。中国人経営の安い中華料理店くらいでしょうか。レストラン付きのホテルに泊まられている方は、あらかじめ予約をお忘れなく(特別コースメニューONLYのケースが多いかも)。あとは、24日のお店が開いている内に翌日の朝食分も含めて食料の調達をしましょう。25日も休業の飲食店が多いものの、イブの夜ほどではありません。31日の夜も特別コースのみのレストランが多いようです。元旦は、バレンシアの中心を見る限り3~4割方はオープンしています。
交通手段ですが、電車・バスともに12月24日、25日、31日そして元旦は本数が減る路線もあるのでご注意ください。タクシーも少なく、捕まえるのは困難です(クリスマスの明け方にタクシーを呼ぼうとして、1時間近く以上電話をかけ続けた経験があります)。25日や1日の朝早くにタクシーで駅や空港へ行かないといけない方は、要予約!ですよ。
最後に、この時期の楽しみ方について。クリスマス時期はイルミネーションがキレイなので、夜のお散歩が楽しい♪ キリスト生誕のシーンを再現したベレンもあちこちに飾られます。等身大の大きなものから、ミニチュアのジオラマまでいろいろあり、ベレンを見て回るのも一興です。お土産に家庭用の小さなベレンを買うのもいいですね。
クリスマスは家族と過ごし、大晦日は友達と騒ぐのがスペイン流。年が明けると市庁舎等の鐘が12時を打つのに合わせ、12粒のぶどうを食べる慣わしがあります。そしてカバ(スペイン産のスパークリングワイン)で乾杯。
クラブや大型ディスコは大勢の人で賑わいます。特に有名なのが、マドリーのソル広場のカウントダウン。その様子は全国に生中継され、家庭で新年を迎える人はこれを見ながらブドウを口にします。広場はラッシュ時の山手線ばりの混みよう。スリが多く、ケンカがあったり、割れたカバの瓶やグラスが散らかることもあるので、あまりオススメしません。どうしても行きたい方は、貴重品や大金を持たず、汚れても構わない服装でどうぞ。タクシーを拾うのは困難なので、帰りの足の確認・確保もしておきましょう。
大晦日は大きなレストランで開かれるパーティーに参加する手もあります。コースディナーが終わる12時前になるとグラスにカバが注がれ、12粒のぶどうや紙製の三角帽、クラッカーなどのパーティーグッズが配られます。そして、日付が変わると12時の鐘に合わせてぶどうを食べ、みんなで乾杯~!その後は明け方までのダンスタイムに♪
1月5日の夕方から夜にかけては、各地でスペイン版サンタクロースである東方の三賢王パレードが開かれます。子供達が待ちわびるパレードですが、大人でも楽しめます。この日にどの町でも目にするのが、ロスコン・デ・レジェスと呼ばれるドーナツ型の菓子パン。1月6日に食べる伝統の食べ物です。この時期ではないと出回らないものなので、見かけたらぜひお試しを。
また、このシーズンは移動遊園地も町へやってきます。失礼ながらちゃちなアトラクションばかりではありますが(^^;)、旅の恥はかき捨てて童心に戻ってみてはいかがでしょうか。せっかくなので、クリスマスモードのスペインを思い切り楽しんでくださいね。
(注)ここに書いた内容はスペイン一般の話なので、場所によっては異なることもあります。
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