島自体が世界遺産。大西洋に浮かぶ春の島「マデイラ島」

日本の奄美大島と同じくらいの面積で、アフリカ大陸近くの大西洋に浮かぶポルトガル領の島、マデイラ諸島は、ポルトガルの主都リスボンから約1000キロの大西洋上に浮かぶ、4つの島からなる火山諸島です。アフリカ大陸から800キロしか離れていないこともあり、年間通じて気候は温暖で、別名「春の島」とも呼ばれています。

このマデイラ諸島は、リゾート地として1960年代から開発が進められ、現在、世界各国からの観光客をひきつける、ポルトガルでも有数のホット・スポットになっています。「マデイラ」という島の名前ですが、ポルトガル語で「木」を意味するそうです。まさにその名のとおり、島中は深い森でおおわれ、美しい自然の宝庫そのものです。マデイラ自然公園(Parque Natural da Madeira)にある月桂樹林(Floresta Laurisilva)は、世界最大の常緑樹林で、島そのものが世界遺産にも選ばれています。

POR_20140402_01.jpg (緑あふれる島、マデイラ島を、モンテ山から見下ろす)

この島の中心、魅力いっぱいのエキゾチックなフンシャルは、とてもカラフル。観光の中心地として一年中、にぎわいを見せています。その中でも、ぜひ一度訪れていただきたいのが、ラヴラドーレス市場(Mercado dos Lavradores)です。島で栽培されたバナナやマンゴをはじめとする南国のフルーツ、手芸品や工芸品、そして鮮魚や色とりどりの花など、見て歩くだけでもその価値ありといえそうです。

POR_20140402_02.jpg(カラフルなフルーツや、エキゾチックな花々で彩られる、ラヴラドーレス市場は訪れる価値ありのホット・スポット)

マデイラには、ちょっと変わった「トボガン」という観光用の乗り物があります。フンシャルからロープウェイを使って、近くにあるモンテと呼ばれる山にのぼり、そこから、「みこし」のような、木製のソリ「トボガン」にのり、坂道を滑り降りるのです。後ろからは、「トボガン」を操る男性が押してくれるので、花の咲き乱れる美しい光景を満喫しながら、一気に坂を滑り降りれば、目前にはフンシャル湾が見えてきます。マデイラの絶景を体験するには、ぜひ、この「トボガン滑り」がお勧めです。

POR_20140402_03.jpg(スリル満点!トボガンで滑りながら、マデイラ島の美しさを体験)

マデイラ島には、国旗ならぬ"島旗"があり、島民の祝日には、家の外にこの旗を掲げる習慣があります。旗の青い色は海、黄色い色は美しい自然を表しているそうですが、まさに、自然の宝庫、そして楽園ともいえるマデイラを象徴する旗といえそうです。

POR_20140402_04.jpg(ユニークな、マデイラの「島旗」がヤシの木を背景にはためく)

<フンシャルからモンテ山への行き方>
フンシャルの「オールド・タウン」と呼ばれる旧市街の、海岸通り沿いから、ロープウェイに乗る。片道は12ユーロ(日本円で、約1600円。2014年4月現在)。バスも定期的に運行されており、こちらは片道2ユーロ(日本円で、約300円。2014年4月現在)。

トボガンは、1つのトボガンに大人3人くらいまでで、20ユーロ(日本円で、約3000円。2014年4月現在)

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2012年からポルトガル南部で、1年の半年を過ごしながら、現地の最新情報を各メディアに発信しています。

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