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【イタリア】おとぎ話の世界に迷い込む参加型イベント「Il piccolo regno incantato」

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記事投稿日:2017/12/21
最終更新日:2018/09/05

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子育てをしているとそれまでとは違ったアンテナが張られて、今まで知らなかった場所や興味がなかったイベントに触れる機会が多くなります。今回紹介するのは、そんな育児アンテナに引っかかった面白いファミリー向けイベント「Il piccolo regno incantato」です。

※以下、ネタバレを含みますので、もし実際に足を運ぶ予定がある方は注意して閲覧してください。

目次

「Il piccolo regno incantato(イル・ピッコロ・レーニョ・インカンタート)」

直訳すると、「小さな魔法の王国」。昨年ネット上でレビューを見て以来気になっていたイベントで、今年もイタリアのトスカーナ州モンテカティーニ・テルメという場所で開かれました。

分類するとすればカテゴリーは演劇だと思われますが、他と違うのは、自らおとぎ話の世界観に入り込んで体験する参加型演劇だということ。参加した子供たちは登場人物たちの話を聞きながら、危機に瀕したおとぎの世界を救うための冒険をします。私たち一人一人が選ばれし「魔法の子供」になり、その純粋な心で童話の世界を救うのです。

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これが魔法の王国への入り口です。予約制で時間が決まっていますが、混んでいなければ当日切符を買ってもすぐに入ることができます。一回約1時間。歴史ある古い建物と、そのお庭がイベントの舞台です。

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切符を買って中に入ると、小さな待合所があります。ここで、物語の登場人物たちが迎えに来るのをしばし待ちます。

おとぎ話の登場人物に会える!

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まずやって来たのは、「101匹わんちゃん」に登場する悪女クルエラ。毛皮が飾られた部屋を通り抜け、彼女の案内で庭へと出て出会ったのは、「ピノキオ」の火喰い親方です。ピノキオの登場人物が多いあたりは、さすがイタリア。ピノキオはイタリアが誇るトスカーナ生まれの童話で、今でもとても人気がある物語なのです。

クルエラと火喰い親方とのやり取りを聞くうちに、私たちはおとぎ話の世界に重大な危機が訪れていることを知ります。人々は空想することを忘れ、おとぎ話は見捨てられ、魔法の力は枯れ果ててしまいました。物語の登場人物たちはそんな世界を救ってくれる、魔法の子供たちを待ち焦がれてきました。そして、今日この場に集まった子供たちこそが、その魔法の子供であると聞かされるのです。

私たちは優しい心と空想の力で、おとぎ話を救うことができるのか!?こうして、冒険の幕が開かれます。

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劇場での演劇とは違い登場人物たちは私たちのすぐ隣にいて、一人一人の子供たちに語りかけてくれます。そして、シーンが切り替わる時は彼らの案内で次の場所へと移動していく。自分の足で動いてシーンを切り替え、一つの物語から次の物語へと進んで行くのです。

お伽の世界を救え。子供たちの空想力が、世界を救う。

101匹わんちゃん、ピノキオ、不思議の国のアリス、白雪姫、赤ずきんちゃん、ピーターパン、メリー・ポピンズ...数え切れないほどの人物に出会い、新しい出会いのたびに新しいお話が語られていきます。

悪役も沢山出てきますが、魔法の子供たちの力で彼らはみんな改心して、信じる力を取り戻していきます。 物語のほとんどが屋外で繰り広げられるというのも、他ではなかなかない面白い点の一つです。建物や庭の歴史ある雰囲気と、おとぎ話の世界観とがよく合っています。

不思議の国のアリスが大好きな私は、帽子屋がお茶会をしているシーンが一番好きでした。次は誰に会えるんだろう?と想像したり、それぞれのお気に入りを見つけるのも楽しいです。

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役者たちの大半は非常に若い演者さんで、中には少々経験不足なのかな?と思われる人もいました。でも、ただ決まったセリフを言うだけでなく、急なアクシデントにも対応しなければいけないこういった参加型演劇は、彼らにとっても貴重な体験となることでしょう。

少し怖いシーンもあって泣いてしまう子もいましたが、子供たちの心の中にも確かに何かが残ったと思います。悪いことをした人にも実は事情があったり、許す心の大切さを説いたりと、ありがちな勧善懲悪になっていなかったのも良いと思います。

実際に参加してみた感触では、対象年齢は5~12歳ほどでしょう。娘はまだ4歳ですが、おとぎ話やディズニー映画が大好きでストーリーを全部知っていたので、十分に楽しめたようです。有名なおとぎ話をベースにしていますが、一つ一つがどんなお話だったかと振り返ることはありません。そのため、元のストーリーを知っているかどうかで、お楽しみ度が大きく違ってくると思います。

また、ほとんどの登場人物はあの有名アニメから引用していますが、中には実写版や原作に忠実に再現されたものもあります。「不思議の国のアリス」の帽子屋はアニメではなく実写版「アリス・イン・ワンダーランド」を再現し、ピノキオは原作やロベルト・ベニーニ版「ピノッキオ」により近い内容になっていました。ストーリーに変化はありませんが、「実物に会えた!」という喜びを味わうためには、映画などで予習すると良いと思います。

子供向けイベントではありますが、ひょっとしたら、娘より親の方が楽しんだかもしれません。

「小さな魔法の王国」は、モンテカティーニ・テルメにて10月28日~1月7日の週末のみの開催です。

公式サイト:http://www.ilpiccoloregnoincantato.com/

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佐藤 モカ
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記事投稿日:2017/12/21
最終更新日:2018/09/05

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