コルフ島(ケルキラ島)の郷土料理とお土産いろいろ

早いもので、あんなに長かった夏休みももうそろそろ終わりに近づいています。私達のバカンスはこれからなのですが、先月はコルフ島(ケルキラ島)への出張がありましたので、お土産やグルメ情報に重点を置いてご紹介しようと思います。

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イオニア海の七つの島のうち最北に位置するコルフ島は、かつてヴェネツィア共和国やイギリスに統治されていた歴史があり、東地中海における交通の要所としても栄えたことからギリシャ本土や他の島々とは違った独特な雰囲気を漂わせています。

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ギリシャの島と言うと何となく乾いたイメージがありますが、イオニア海の島々は全体的に緑が多くしっとりとした印象。

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上3枚の写真は島の西側に位置するパレオカストリッツァ。時間的に、海の写真はあまりいいのが撮れなかったのですが、海の色もイオニア海は独特な気がします。

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観光名所のひとつ、パレオ・フルリオ(旧要塞)。

かつて貧富の差が激しかったコルフ島では郷土料理にもその影響が見られ、ブルジョア層の料理はヴェネツィア時代の面影を感じさせるイタリア語源のものが多く、肉などを贅沢に使っているのが特徴です。

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コルフ島へいらしたら是非試して頂きたい料理のひとつが「ソフリト」。薄めに切った仔牛肉を軽く焼きつけ、ヴィネガー、ガーリック、パセリなどを加え煮てあります。肉料理ならその他にはパスティッツァーダ(牛肉や雄鶏をスパイシーなトマトソースで煮込み、パスタを添えたもの)、魚料理がお好みならブルデット(パプリ カやトマトの入ったソースで魚を煮たもの)、ビアンコ(ガーリックを効かせ、トマト無しで白く仕上げた魚の煮込み)などはいかがでしょう?

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お土産のイチオシは「パトゥーニス」の石鹸。

高品質なギリシャのオリーブ石鹸は現地価格がお手頃なので人気のお土産ですが、昔ながらの製法で完全手作りされているパトゥーニスは特におすすめしたいもののひとつです。外から見るとあまり目立たないですが......

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中へ入ってみると、沢山積み上げられた石鹸が結構な迫力ですね。主に洗濯用に使われる緑の石鹸や洗顔・ボディ用に最適な純オリーブオイル石鹸など数種類があるので、用途に合わせて選ぶことができます。

"PATOUNIS"
9 Ioannou Theotoki, Corfu
Tel.2661020702

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食べ物系のお土産では有名なのが金柑。実は金柑の栽培がコルフ島で始まったのは1950年代で、現地の食生活に根付いているものではないのですが、名産品としてシロップ煮やリキュールに加工されたものがどこのお土産屋でも売られています。

もっと伝統的なものではシコマイダやチチビラ。シコマイダは干しイチジクを刻んで蒸留酒やナッツなど(作り手によってバリエーションがある)と練り合わせた保存食で、チーズと一緒にワインや蒸留酒のおつまみに最高です。チチビラはイギリスの統制下にあった頃に伝えられたジンジャービールが根付いたもの。ジンジャーパウダー、砂糖、レモン汁、水を自然発酵させた炭酸飲料で、ピリッとした生姜の風味が爽やかな飲み物。特に暑い時期にはぴったりです。

※液体は機内持ち込みできませんので、手荷物に入れないよう注意して下さい。

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アナグノストゥ直子

アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。

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