ニューデリーで日本のお祭り？「KONNIHICIWA JAPAN」

こんにちは。田澤ともきです。

一見、何かと思われたかもしれませんが、インドといっても、それは北と南ではまるで別の国です。日本の10倍の国土をもち、人口もその分10倍以上。来年には中国を追い抜き、世界で一番多い人種はインド人という勢いです。インドの首都はデリー州といって、世界の玄関口でもありますが、このデリー州、そしておとなりのハリヤナ州を合わせると、インドの日本人在住数が6割以上を占めるというから驚きです。2014年には8313名の日本人がインドに住んでいるということですから5000人弱の人が在住していらっしゃるわけですね。

今年は、「日印友好交流年」といって、日印文化協定発効60周年にあたり、日本及びインドの両国において様々な交流事業を実施する予定ということで、春から様々な日印交流イベントが行われておりました。

日本から吉田兄弟（三味線）がきたり、日本で、インドの古典「マハーバーラタ」がなんと歌舞伎になったり（これは見たかった！）映画上映が行われたり、と日本ではみられないであろう素晴らしいプログラムが目白押し（しかもほとんどが無料）でインド在住の日本人としては非常に楽しい限りでした。

そのプログラムの一つとして取り上げられていた、インド人NPO法人「DISCOVER JAPAN CLUB」主催の「こんにちはジャパン」に遊びにいってきました。

相撲はレスラー？？

びっくりしました！インドのショッピングモールに土俵が！そして、本物？のお相撲さんが取り組みを行っています。後ろのギャラリーをよくみてください。ここはインドです。

ちなみに、このお相撲さんは有名な俳優さんと一緒にインドのCMにも出演しており、そのビデオが流れると、「おーっ」というインド人のリアクションがおもしろかったです。

これは夕方の時間帯で行われたプログラムで、なんと着ぐるみをきてインド人がお相撲さんに挑むというなんともおもしろいシーンでした。みんなお相撲さんに触りたい、セルフィーとりたい、で大賑わいです。SUMOU WRESTLERと紹介され、取り組みをFIGHTINGと言っていたので、そっかレスラーか、と思わず関心してしまいました。

盆踊りは任せて！

聞いたところ、初めての試みでインド人が好きな「ジャパン」をまだ日本にいったことがないインド人に見せたいという目的からこのイベントが行われたのだとか。写真は女子高生による東京音頭2020！オリンピックのあの踊りを見事に踊ってくれました。実は普段はインド舞踊のカタックダンスを習っている生徒さんなんだそうです。どうりで。指先がしなやかなわけだ。

綱引き＝「Tag in War 」

意外？にも盛り上がったのは、なんと綱引き。これも日本の文化なのですね。これ全員飛び入りのお客様です。インド人の好奇心旺盛な性格は単純明快なスポーツが人気なのですね。それにしても、見るものが初めてのものばかりで、お客様は携帯片手にセルフィー（自撮り）とりまくり。無料のイベントでショッピングモールの中だったので、ものすごい人でした。

空手は世界に誇れる日本の武術

デリーでも空手は子供のお稽古事として非常にポピュラーになりつつあります。この先生はニューデリーで松濤館空手を行っている先生なんだそうです。子供達のパフォーマンスがすばらしかった！ご両親が見守る中の演技はインドの家族を感じました。

それ以外には琴の演奏や和太鼓、インドで琴の演奏を聴けるなんて思ってもみませんでした。夜はなんとコスプレーヤーによるDJイベント。インドではComicConというアニメ巨大イベントが毎年行われているのですが、お二人はワールドコスプレサミットの今年の優勝者なんだそうです。下の写真は、インド人が鏡わりをする図（笑）英語で鏡わりの説明をされていましたが、日本人でも知らない事をよくご存じなんですね。ハッピもオリジナルでDISCOVER JAPAN CLUBで作成したオリジナルなんだそうです。黄色ってのがいいですね。

皆さん！写真だけみてると、ここは渋谷か新宿か、、、ではなく「ニューデリー」です！（笑）在住日本人的にヒジョーに楽しかったので、皆さんにもご紹介したかったのです。

インド、特に北インドは、昔に比べると大気汚染やら、レイプやら過剰な情報がテレビでも新聞でも飛び交っていると聞きます。私も、インドを行き来して10年ほどになりますが、昔と比べると、バックパッカーやインドへの旅行者が減っているような気もします。でも、実はインドの人たちはこんなにも日本の事に興味があって、たくさんの人が、日本の音楽や歌や、太鼓、そしてお相撲さんや運動会で楽しんでいる姿をみて、「新しい旅のかたち」があるような気がするんですね。日本にたくさんのインドイベントがあるように、インドに、もっと日本人が訪れ、日本の文化やモノを伝える「チャンス」が増えるといいなと思うのです。そういう意味ではこの「DISCOVER JAPAN CLUB」さんは素晴らしい活動を行っているインドの団体です。

CULTURE RELATIONSHIP って人や物を動かす同源力なんですね。インドと日本は手を結べる。そんなことを考えていた一日でした。