公開日:
最終更新日:
クリスマス~年末年始のメキシコ。知っておきたいビジネスアワー
あと1ヵ月足らずでクリスマスと年末年始がやって来ますね。日本ではクリスマスは楽しく、そして年末年始は厳かに伝統的に祝われ、お正月は一年で最も重要と考えられますが、メキシコ人にとっては年末年始よりクリスマスの方がより重要なんです。
メキシコのクリスマスは家族が皆集まる日
カトリック教徒が大半を占めるメキシコでは、クリスマスはとても大切な祝祭になります。日本のお正月に家族が皆集まるように、クリスマスの日は皆家族の居る場所に集まります。家族と過ごせるクリスマスはとても有り難く、仕事の都合で家族といられない人はとても寂しい思いをします。カトリック教の人はクリスマスの日は通常昼間に教会へ行き、夜は家族と盛大にクリスマスディナ―でお祝いします。
クリスマスの日に食べられる典型的な食事の1つが、七面鳥、そしてもう1つがタラの料理です。この「バカラオ」と呼ばれる魚料理は昔スペインからやってきました。メキシコでは乾燥、塩漬けされたタラの塩を抜いてから、トマトやジャガイモと一緒に煮こんで作られます。またサイドディッシュにはサラダやパスタが並びます。
メキシコのクリスマス・イヴとクリスマスのビジネスアワー
メキシコではクリスマスの12月25日は銀行やデパートなど、多くのお店が閉まるのが普通ですが、スーパーは通常通り営業しています。イブの24日はお仕事は半日だけなのが一般的ですので、銀行も午前中に閉まる場所が多く大手スーパーは通常閉店が夜11時のところ、イブは8時や9時に閉めるのが一般的です。メキシコでは普通クリスマス・イブのディナーは家族と家で食べるものの、ヨーロッパ各国のようにイブやクリスマスは全てのビジネスが閉まるというようなことはなく、観光地でなくてもレストランやバーを探すことは難しくありません。
メキシコの伝統的な年越し
メキシコの年末は日本のように新しい年を厳かに迎えるという雰囲気は全くありません。大みそかの夜は家族で、又は友人同士でシャンパンなどのアルコールを飲み楽しく過ごします。食事も特に決まったものはありませんが日本と違うのは年を越す時に、ぶどうを12粒食べることです。鐘がなるごとに1つずつ食べ、その際に願い事を言います。この習慣、実は17世紀のスペインから来ているんです。ブドウを食べた後はそのまま朝までパーティー。若者はその後バーやクラブに出かけます。
メキシコの年末年始のビジネスアワー
通常仕事は、12月30日、もしくは31日の午前中まであるのが一般的です。そして元旦の1月1日が祝日の後は全てが通常どうりに戻ります。日本のようにお正月という雰囲気は一切ないのが日本人の私にとっては少し残念です。銀行は大みそかは通常通り営業し、1月1日は閉めるのが普通です。デパートやスーパーは31日に数時間早く閉店する所が多く、元旦はデパートは閉まる場所があるものの、スーパーは通常通り営業しています。バーやナイトクラブでは年越しのイベントを、レストランでは年越しの特別ディナーを提供する所が多いので、レストラン、バー、ナイトクラブでは観光地でなくてもほとんど閉める所はないでしょう。
メキシコの1月6日の「3人の賢者の日」
メキシコの年末年始で忘れてはいけないのが、1月6日の「3人の賢者の日」です。この日はメキシコの子供が家族からプレゼントをもらう日です。その習慣はキリストの誕生した日に3人の賢者がプレゼントを持って訪れてきたという聖書の物語からきています。
メキシコではクリスマスにはプレゼントを貰わず、この日にプレゼントをもらう子供が多くいますが、クリスマスに小さいプレゼントを、そして1月6日に大きなプレゼントを貰うとてもラッキーな子供も沢山います。キリストの誕生の物語の再現はこの時期ショッピングモールや公園など、多くの場所で観られます。
メキシコのこの時期はカリブ地方を除いては、日本と同じくらい寒くなる地方もあります。友達同士ならクリスマスよりは年末年始に訪れたほうがより楽しいでしょう。新年を陽気な国メキシコで!というのもありかもしれませんよ。
Rankingメキシコ記事ランキング
-
Yu Larraz
- 2009年よりメキシコ在住。カリブ海のキレイな町で英語教師、日本語教師の傍らWebライターとしても活動中。