ギリシャの天空に浮かぶ修道院「メテオラ」では、危険すぎるロープウェイが今も使用されている?!

ギリシャ本土のほぼ中央、テッサリア平原と呼ばれる所に位置する修道院メテオラ。なぜこんなところに?と目を疑ってしまうような断崖絶壁の岩の頂に建ち、実際に存在するとは思えないほど幻想的な景観の修道院です。今回は、そんな物語の世界に出てきそうな天空の修道院メテオラをご紹介します!

メテオラ

この地域では約6千万年前に海底で堆積した砂岩が隆起し、浸食されて今の地形になりました。俗世との関わりを持たずに日々を祈りと瞑想に捧げる修道士にとって、より天の神に近い理想的な場所として、この大地から突き出す地上400mの奇岩群に住み着くようになったのです。

その自然と修道院文化の融合から、世界遺産のなかでも数少ない複合遺産として指定されています。当時24建てられた修道院のうち、現在残っているのは8つで、世界遺産になった今も6つの修道院がギリシャ正教徒たちの活動を行う場所となっています。

メテオラ

今でこそ修道院には、道や階段が整備されて容易にたどり着くことができますが、20世紀初めまでは階段もはしごもありません。地上から物資を運ぶ為に、または岩と岩との運搬も、ロープを張って滑車を使用していました。

メテオラ

人間の移動も同じ方法で、手動のロープウェイのみ!地上からはるか上空を、命綱もつけずに不安定な滑車に乗って移動していたのです。見ているだけでも鳥肌が立ってしまうこのロープウェイですが、関係者のみの輸送手段として、現在も現役で活躍しています。

メテオラ

修道院の中は、一般の旅行客でも観光することが可能です。特に14世紀中頃に建てられた大メテオロン修道院は、メテオラの修道院群の中でも最大の大きさを誇り、かつての食堂が現在は博物館として公開されています。内部には貴重なフレスコ画やイコン、美術品が多く展示され、修道院としても見ごたえは抜群。あの危険なロープの滑車が、現在でも使われている様子も確認できますよ!

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南まい

世界一周女子ひとり旅を南米ブラジルからスタート!約55カ国、100カ所以上の世界遺産を周り、約2年間の旅から無事帰国。書籍「独女世界放浪記」(ポプラ社)を出版し、旅行ライターやセミナー、バックパック開発なども行っている。NHK BS1 「エルムンド」海外レポーターとして番組ロケで約70日間の世界二周目も達成!現在ツアコンとして、ひと月の半分以上を海外で過ごす。訪問国数80カ国以上。

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