台風や大雪などで飛行機が欠航になったら、どう対処すればいい?

楽しみにしていた旅行が、台風や大雪でまさかの中止に! そんなことは想像したくないけれど、天気は誰にも予想がつかないこと。天候次第では当日に飛行機が欠航となる可能性もあるのだから、いざというときに慌てないためにも、きちんと対応できるようにしておきたいものです。

そこで今回は、旅行当日に台風や大雪で飛行機が欠航した場合の対処法について、ツアー旅行の場合と個人旅行の場合と、それぞれ詳しく解説していきます。

目次

<1. 台風や大雪などで飛行機が欠航になったら、キャンセル料はいらない?>

<2. 旅行会社のツアーの便が欠航した場合の対処法

<3. 個人で計画した旅行の便が欠航した場合の対処法は往路も復路も同じ

<4. 個人旅行で復路便(帰りの便)が欠航した場合の注意点

<5. 欠航でなく遅延の場合はどうなる?>

1. 台風や大雪などで飛行機が欠航になったら、キャンセル料はいらない?

台風や大雪などの影響で飛行機の欠航が決まったら、キャンセル料はかからず、払い戻しできます。空いていれば他の便に振り替えることもできます。これは国内線でも国際線でも基本的には同じです。

また、欠航は決まっていないものの、航空会社が「運航に影響が見込まれる」と判断し、対象とした便に関しても、キャンセル料がかかりません。対象となる便は航空会社のホームページなどで確認できます。

一方、欠航が決まっておらず、影響が見込まれると判断された便でもなければ、規定のキャンセル料(取消手数料や払戻手数料)が必要になります。「早めにキャンセルしておこう」と自主的な判断でキャンセルした場合には、キャンセル料がかかってしまうのです。もしその便の欠航が後から決まっても、キャンセル料は戻ってきません。

2. 旅行会社のツアーの便が欠航した場合の対処法

台風のようにあらかじめ悪天候が予想されている場合に、各航空会社が欠航の見込みが高いと判断すると、取消料免除対象便として旅行会社に通知されることがあります

ツアーで搭乗予定だった便が取消料免除対象便に指定された場合、そのツアーをキャンセルしてもキャンセル料が発生することはありません。たとえキャンセルをした後で、当日運良く天気に恵まれて予定通り飛行機が飛んだとしてもキャンセル料は免除になります。

では、台風や大雪などが原因で、当日になってツアー便の欠航が決まった場合にはどのように対処したら良いのでしょうか。

往路便(行きの便)が欠航の場合の対処法

当日の欠航は精神的にもかなりダメージが大きいもの。でもここはひとまず落ち着いて、ベストな方法を考えることが大切です! 往路便(行きの便)の欠航が決まった場合にまずすべきことは、旅行会社への問い合わせ。ツアーそのものが中止になるのか、別便に振り替えてツアーが行われるのかを確認しましょう。

ツアーが中止になることが決まった場合には、どのような方法で旅行代金の返金が行われるのかも要確認です。空港に着いてから欠航が決まった場合でも、きちんと旅行会社と連絡が取れるように、緊急の連絡先をメモしておくことも忘れずに。

往路便の欠航が決まってツアーそのものが中止となったら、ツアー代金の全額が返金されることとなります。

復路便(帰りの便)欠航の場合

旅行は予定通りに進んだのに、帰りの便がまさかの欠航! 実はこれ、台風の多い秋や大雪になりやすい冬などには良くあることです。

ホテルはチェックアウトしてしまったし、明日からは仕事だし、ついつい慌ててしまうところですが、復路便(帰りの便)の欠航が決まったら、まずは振替便がいつになるのかを確認しましょう。

ツアー旅行の場合は、振替便の手配は旅行会社が代行してくれる場合もありますが、宿泊先の手配は自分でしなくてはいけない場合もあります。その場合の費用も自己負担となるケースも多いようです。万が一に備えて、復路便(帰りの便)が欠航した場合の自己負担の範囲を、あらかじめ旅行会社へ確認しておくことをおすすめします。

3. 個人で計画した旅行の便が欠航した場合の対処法は往路も復路も同じ

自分の好きにスケジュールを組んで、自由に気ままな旅を楽しみたい方の個人旅行。旅のプランや費用を自分の好きなように設計できるから、ツアー旅行よりも個人で計画する旅行が好き! という方も多いのでは? でも、ここで気をつけなくてはいけないのが、もし悪天候によって飛行機が欠航となってしまった場合には、全ての手配を自分で行わなくてはいけないということ。

では、実際に個人で計画した旅行の搭乗便が欠航してしまったとしたら、どのように対処したら良いのでしょうか。

最初にすべきことは、「航空会社の公式サイトで欠航かどうかを確認する」こと。欠航が確実であることが分かったら、「別便に振り替えてもらう」のか、「キャンセルする」のかを決め、航空会社のホームページにある案内に従い、手続きをしましょう。

航空券を往復で手配していた場合には、往路(行きの便)をキャンセルする際に復路も一緒にキャンセルをします。

なお、航空券の払い戻しや振り替えには有効期限があるので気をつけましょう。

例えば、払い戻しは「航空券の有効期間+10日」か「もともとの出発予定日+40日」のどちらか長い方、振り替えは「航空券の有効期間」か「もともとの出発予定日+30日」のどちらか長い方という有効期限が一般的です。ただし、LCCは航空会社によって有効期限が異なりますので事前に確認しておきましょう。

4. 個人旅行で復路便(帰りの便)が欠航した場合の注意点

個人旅行で復路便(帰りの便)が欠航した場合の対処法は、基本的に往路(行きの便)が欠航した場合と同じです。

ただし、復路便が欠航してしまっても、何らかの事情で早く帰路につく必要がある場合、振り替え便の空席は早々に埋まってしまうケースもあるため、早めに空港へ行き、空席待ちの整理券を入手するようにしましょう。特にLCCの場合には自社便への振り替えしか認めていないところが多く、振り替え便自体もそれほど本数がありません。座席の確保に苦労してしまうこともあるため、注意が必要です。

5. 欠航でなく遅延の場合はどうなる?

悪天候の影響などにより、欠航でなく遅延となった場合も、対象となる便となっていれば、キャンセル料はかかりません。どのくらい遅延予定なのかを確認し、旅行を取りやめるか、遅延した便に乗るか、別の便に振り替えるかなど検討しましょう。

例えばJALでは、特別な取扱い対象となるのは、原則30分以上の出発遅延便としています。

前々から楽しみにしていた旅行の中止や日程変更はとても残念なことですが、飛行機の欠航や遅延など万が一のときの対処方法をきちんと理解しておけば、ベストな解決策が得られるはずです。ぜひ今回ご紹介した内容を参考にして、必要事項を事前にしっかりと確認しておいてくださいね。

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