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おひとり様の味方、切り売りピザ屋でニューヨーカー気取りで注文しよう!
イタリアのピザとはちょっと違う アメリカのピザ
アメリカを代表するB級グルメといえば、なんといってもハンバーガーとピザ。ピザの発祥地は、イタリアじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、イタリアのピザとアメリカのピザは別ものです。
その昔、ヨーロッパからの移民船が到着したアメリカの入口であったニューヨークには、多くのイタリア移民が住んでいます。ピザもイタリア移民により持ち込まれ、アメリカンナイズされていきました。ニューヨークを歩いていると、あっちにもこっちにもたくさんのカジュアルなピザ屋(ピザジョイント)を見かけます。でも、1人旅だからピザは食べきれないとか、どうやって注文すれば良いかわからないなどと心配で入れないでいる方。心配はご無用です。ニューヨークでは、ピザジョイントはおひとり様の強い味方。注文方法も至って簡単です。
トッピングは何がいいかな?注文はとっても簡単
アメリカでも、日本のように、ホールピザを頼んで家族や友達と分けて食べることもありますが、大きなサイズのピザを8つに切った1枚、いってみればショートケーキのような切り売りでも買うことができ、マンハッタンのピザジョイントではこれが一般的です。この切り売りのピザを、ニューヨークでは「スライス」といいます。州によっては言い方が違ったりするので、気をつけて。ちなみに、ホールピザのことをニューヨーカーは「パイ」と言います。
これはトッピングが何も乗っていないトマトソースとチーズだけのピザ。これが欲しければ、単に「スライス」と言えば良いのです。もっとちゃんとした言い方で言いたければ、"Can I have a slice?"、又はもっと簡単に"A slice, please"。
だいたいのお店には、既にトッピングを乗せた数種類のピザが作り置きして並べてあるので、指差しで注文することもできます。自分の好きなトッピングが乗ったピザが欲しい時は、Slice withの後に具材名を続けます。
例えば、サラミが乗ったピザは、「スライス・ウィズ・ペパローニ」。"A slice with pepperoni, please"や"Can I have a slice with pepperoni" のように言えば良いのです。ペパローニは、ちょっとスパイスの効いたサラミのことです。
トッピングには、ベーコンやベイジル、ブロッコリー、なすび、ひき肉、ハム、マッシュルーム、玉ねぎ、ミートボール、ホウレンソウなど色々あって、1種類でも2種類でも、料金が加算されるだけでいくつトッピングしてもオーケーです。
私のお気に入りは、左のアンチョビーとオリーブのピザ。塩辛いので、後からとても喉が渇きます。右のピザは、イタリアンソーセージ。
ピザの注文が終わると、店員さんがトッピングをスライスの上に乗せ、大きなオーブンか窯の中に放り込み、数分間温めます。カジュアルなお店はだいたいがオーブンです。お店で食べる(To stay)かお持ち帰り(To go)かと聞かれますので、どちらか答えます。どちらの場合も、ファーストフードのように、出来上がりをその場で待ちます。出来上がったピザを持ってイートインエリアへ。お店のテーブルの上にはだいたい、粉チーズやガーリックパウダー、オレガノ、塩、コショウ、赤唐辛子などが乗っています。私はガーリックパウダーと赤唐辛子をかけますが、イタリア系アメリカ人など、ピザに塩をかける人が結構いて驚きです。
迷ったときには、混雑するお店に
ピザ屋が氾濫するニューヨークで、どの店に入れば良いか迷った時は、お昼時に行列ができる店を見つけて、お昼の混雑が終わったぐらいの時間帯を狙って行きましょう。
最近は、こういったカジュアルなお店だけでなく、お洒落な店内で、イタリアのように薄い生地のピザを1人で1枚食べるグルメピザや、ヘルシーなピザのお店もたくさんできています。有名チェーン店のピザ屋もいいのですが、ぜひこういったお店に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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ナツコ・H
- 世界で活躍するジャズ奏者の夫のマネージメント、CD収録曲の作曲を手がける。NYの日系新聞でニュース記事執筆中。法律翻訳家。93年よりNY在住。