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ギリシャの遠足事情。日本とは違う、こちらでは当たり前のこととは?
皆さんは、学校の遠足や校外学習が楽しみだったでしょうか?自分の子供の頃を振り返ってみると、遠足はそれほど覚えていなかったり(大した場所に行ってない?)、宿泊研修は嫌だったけど行くとそれなりに楽しかったな......とか、全体的に薄い印象でした。ちなみに、一番楽しみだったのは科学センターですが、それはさて置き。海外の学校ではどんなところへ遠足に行くのでしょうか?そもそも、遠足や宿泊研修ってどこの国でもあるのでしょうか?ギリシャの学校では宿泊研修や修学旅行は無いようですが(希望者のみ参加する旅行はあり)、遠足や校外学習は年に何度かあります。今回は、アテネの子供たちの遠足事情をちょっとご紹介します。
ギリシャの学校の遠足はとても文化的
ギリシャといえば、何といっても遺跡が有名ですね。いたるところに遺跡があるという恵まれた環境なので、学校の課外授業や遠足でも、遺跡や博物館へ見学に行くことが多いです。アテネではアクロポリスなど主要な遺跡や考古学博物館には必ずと言っていいほど行くようで、ガイドさんの話を結構熱心に聴いている子供たちの姿を目にします。また、シアターでの観劇や、自然公園なども一般的な行き先です。
(小5の次女の先日の遠足はアテネのゼウス神殿でした)
中学校ではちょっと遠出も
うちは長女が中学生なのですが、中学校の遠足では結構遠くまで出かけたりもするようです。長女が通う私立校の場合、去年はペロポネソス半島のナフプリオン、今年は同じくペロポネソス半島のエピダヴロスへ行ってきました。アテネからは約65km、医術の神アスクレピオスの聖域エピダヴロス遺跡が見所です。
画像はエピダヴロスの古代劇場。ギリシャ各地に見られる円形劇場の中でも、最も規模が大きく保存状態のよいものです。毎夏開催されるエピダヴロス・フェスティバルでは、実際にここで観劇をすることもできます。
お弁当やおやつは?
遠足の楽しみのひとつがお弁当タイム。日本の学校では普段はおやつが禁止されているので、「○○円まで」と決まっていても、おやつを持って行ける遠足はとても楽しみでした。ギリシャでは普段から学校におやつを持って行くのは自由。それどころか、おやつ的なものしかお弁当として持って来ていない子も多数います。どちらがいいとは言い切れませんが、遠足のおやつの特別感が味わえる日本の学校生活もいい思い出です。
(エピダヴロスの海辺の風景)
中学校にもなると遠足のランチタイムもかなり自由になり、うちの子供が通う学校の場合、お弁当を持参するよりは現地のお店で食べる子が大多数だそう。スブラキ(串焼き肉)やピタサンドなどのファストフード系のほか、タベルナでしっかり食事をする子も。自由すぎてちょっとびっくりですが、ギリシャらしいな~と思いました。
遠足にも、お国柄が表れていて面白いですね。
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アナグノストゥ直子
- アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。