天照大神に仕えた「斎王」が過ごした地。王朝ロマン溢れる三重県明和町

日本遺産のまち、三重県明和町

三重県が誇る観光名所として全国区ともいえる「伊勢市」と「松阪市」の間にある町、「明和町」をご存知でしょうか??

広々とした田園風景が広がり、豊かな海産にも恵まれた明和町ですが、実は伊勢神宮や皇族と深い関係があり、歴史的魅力がある町として日本遺産に認定されています!

00史跡公園さいくう平安の杜.JPG
<史跡公園「さいくう平安の杜」>

そもそも日本遺産とは・・

地域の歴史的魅力や特色を通じて、日本の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が「日本遺産」として平成27年(2015年)に認定しました。2017年現在、日本全国に54件登録されており、明和町は「祈る皇女 斎王のみやこ 斎宮」として、平成27年4月に第一期日本遺産に認定されました!

そもそも斎王とは?斎宮とは?

「斎王」とは、天皇に代わり伊勢神宮の天照大神に仕えた未婚の皇族女性のことを言います。この制度が存在したのは飛鳥時代から南北朝時代にかけての約660年間と言われており、その間「斎王」に選ばれたのは60人あまりいたとされています。そんな「斎王」が日常を過ごしていた宮殿が、現在の明和町の「斎宮(さいくう)」です。

02祭り.JPG

斎王の生活とは?

伊勢神宮に赴くのは年3回とされており、それ以外の日々は斎宮で祈りの日々を送っていたようです。斎王に選ばれることが幸か不幸か、神に仕える身であるがために、恋愛は禁じられていたようです。恋愛をしてしまったことで斎王を解任されたり、恋人と引き裂かれたりということもあったと伝えられています。

明和町を歩いてみました

そんな魅力ある明和町の斎宮跡周辺を散策してみました。

05斎宮駅.JPG
<斎宮駅>

近鉄「斎宮駅」です。現在では一地名として残っております。

06斎宮駅.JPG

駅周辺には無料休憩所があります(いつき茶屋)。

08いつき茶屋.JPG
<いつき茶屋>

斎宮のシンボルとして今も残る「斎王の森」です。

10斎王の森.JPG
<斎王の森>

近年の発掘調査により、斎王の宮殿があったことが新たに判明された「竹神社」です。

12竹神社.JPG
<竹神社>

13竹神社.JPG
<竹神社>

いつきのみや歴史体験館

斎宮が最も栄えた平安時代を中心に、歴史や文化を身近に体験できます。なんと入場無料です。

15いつきのみや歴史体験館.JPG
<いつきのみや歴史体験館>

17いつきのみや歴史体験館.JPG
<いつきのみや歴史体験館>

最も人気が高いのが十二単の着付け体験だそうです。

斎宮歴史博物館

660年も続いたとされる斎王制度の歴史や、斎宮での暮らしなどを学ぶことができます。また、平安時代の文化にも触れることができます。

20斎宮歴史博物館.jpg
<斎宮歴史博物館>

当時の出土品がたくさん展示されており、現在も発掘調査が続けられているとのことです。

25斎宮歴史博物館.JPG
<斎宮歴史博物館>

さいくう平安の杜

斎宮を再現した史跡公園「さいくう平安の杜」です。平安時代の建築が忠実に再現されています。

30史跡公園さいくう平安の杜.JPG
<史跡公園「さいくう平安の杜」>

32史跡公園さいくう平安の杜.JPG
<史跡公園「さいくう平安の杜」>

当時の斎宮をリアルに再現した10分の1模型です。斎宮の大きさはなんと137ha、「甲子園球場35個分」と言われています。この中に総勢500人以上もの人が、斎王に仕えるため執務をしていたそうです。

35斎宮模型.JPG
<斎宮の模型>

王朝ロマンが宿るまち~明和町~

40斎宮.JPG

660年続いた斎王制度は、動乱の時代とともに断絶してしまいました。一地名としてその姿をかろうじて残した「斎宮」は言い伝えの中にのみ存在した「幻の宮」でしたが、今人々の手によって、そのベールを脱ぎつつあります。神に仕えることに人生をささげた斎王の想いが宿る、斎王のみやこ・明和町へぜひお出かけください。

三重」に興味わいてきた?あなたにおすすめの『三重』旅行はこちら

※外部サイトに遷移します

Related postこの記事に関連する記事

Ranking三重記事ランキング

ランキングをもっと見る

プロフィール画像

nogamiii

三重県出身のお出かけ好きです。東海地方の隠れた見所などをご紹介できればと思います。

Pick upピックアップ特集

全国の動物園&水族館 徹底取材レポート特集!デートや家族のおでかけなど是非参考にしてみてください♪

特集をもっと見る

たびこふれメールマガジン「たびとどけ」
たびこふれサロン

たびこふれ公式アカウント
旬な情報を更新中!