たびこふれ

ロシア版「美女と野獣」が美しい伝統工芸の小箱に!

記事投稿日:2017/10/04最終更新日:2017/10/04

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「美女と野獣」と言えば、アニメ映画やその実写版映画、ミュージカルなどの原作として、知らない人はいないほど有名なお話ですが、ロシア版・美女と野獣と呼ばれる「赤い花(Аленький цветочек)」という話があります。

商人のお父さんが航海に出る前、三人の娘におみやげは何がいいか尋ねます。長女は金の冠、次女は水晶の鏡と高価なものをねだりますが、末娘のナースチェンカ(アナスタシーアのあだ名)は、夢で見た赤い花がほしいと言います。

航海の途中、お父さんの船は嵐に巻き込まれ、船から落ちたお父さんは見知らぬ島に辿りつきます。そこは美しい島で、ナースチェンカの希望の美しい赤い花が咲いていたのですが、その花を摘んだ瞬間、島の主である怪物の怒りに触れ、命を助ける代わりに娘の一人を島によこすよう命令します。

父の反対を押し切り、ナースチェンカは島へ行き、怪物とともに暮らします。怪物は、姿は醜いですが心はとてもやさしく、ナースチェンカを一旦家に戻します。でも、日が沈むまでに戻ってくるようにと約束して......というお話です。

最後の美しいワンシーンが、パレフ塗りの小箱になりました。それがこのコンパクト型のシュカトゥールカ(小箱)です。※パレフは、ロシアの伝統工芸・ラッカー塗り細密画の四大産地のひとつです。

00111_170902_01.jpg

魔女に魔法をかけられて醜い怪物になった王が、美しい娘・ナースチェンカの愛によって魔法が解けたところが描かれています。フタの絵を描いた後に、クリアラッカーを何重にも塗っていくため、このようなつややかな質感になっています。

フタを開けると内側が赤となっています。

00111_170902_02.jpg

美しい絵はもちろん全て、作家さんの手描きによるものです。美しすぎて、何を入れようか迷ってしまいそう......昔、イコン(聖画)を描くために、考え出されたという「ラッカー塗り細密画」。素晴らしいロシアの伝統工芸です。

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花井景子
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記事投稿日:2017/10/04最終更新日:2017/10/04

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