コロンビアってどんな国?カラフルな街、悪魔の岩、塩の教会と魅力的な観光地がたくさん!コーヒーもやっぱり有名です♪

コロンビア

目次

50年にわたる内戦が終結した国、コロンビア

みなさんはコロンビアと聞いて何をイメージされるでしょうか?

コーヒーの生産国?美女が多い国?

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近年まで内戦が勃発していたことからも危険なイメージを抱かれがちなコロンビアですが、今年2017年8月16日にファン・マヌエル・サントス大統領が50年にわたる内戦の完全な終結を宣言しました。

今後ますます平和な国になることが期待されるコロンビア、実際に訪れてみると洗練されたとても美しい国でした。今回はコロンビアの魅力を少しご紹介したいと思います。

コロンビアの首都「ボゴタ」のフラワーマーケット

コロンビアの首都ボゴタはアンデス山脈の東部、標高2,600mという高地にあり、南北に広がった大きな街です。旧市街、新市街とエリアが分かれており、新市街はとても洗練された雰囲気、旧市街はまだ少し治安が不安というようなイメージです。

実はコロンビアは切り花の出荷量が世界2位の国で、母の日によく贈られるカーネーションに関しては、世界1位の輸出量を誇ります。切り花が有名な理由は、コロンビアにははっきりとした四季がないため、一年中安定した気候であるということや、日中の気温の変化が大きいということが挙げられるようです。

フラワーマーケット

そんなボゴタでは、毎朝切り花が売買されるPaloquemao(パロケマオ)というフラワーマーケットがあり、このマーケットでは彩色鮮やかな花々が活気良く売り買いされる様子を目にすることができます。

フラワーマーケット

フラワーマーケット

人気が高い花はバラ。1ダース(12本)の花束でだいたい300円前後と、とても安く買うことができるようです。

バラ

ただ、残念ながら、植物はコロンビアから持ち出すことが禁止されているので、旅行中は観賞して楽しむことしかできません。

岩塩の埋蔵量世界一!シパキラの塩の教会

ボゴタからの日帰り観光で人気なのが、ボゴタの街から北へ40kmのところにある「シパキラ」という街です。

このシパキラの街は「世界一の岩塩の埋蔵量を誇る街」でもあり、観光として有名なのが『塩の教会』です。塩の教会とは岩塩採掘の塩鉱山の地下に造られたカトリック教会。地下200mほどのところに造られており、坑道の総距離は400km、地下4階の層になっており、想像以上の広さを誇ります。

塩の教会入口

入口から最深部の教会に向かうまでは『イエス・キリストの苦難の道』を基にした14か所の十字架と礼拝所が並びます。

塩の教会 通路

塩の教会 通路

通路を約1km弱進むとその最後は、面積5,500平米、天井高18m、収容人員8,400人という巨大な教会があります。

塩の教会 礼拝堂

十字架も壁も天井も全て塩で作られており、その十字架は地下にあるものとしては世界最大の大きさを誇ると言われています。

十字架

写真ではなかなか伝わりませんが、とてつもなく大きな教会で、LEDの明かりに照らされた教会内部はとても幻想的な雰囲気でした。

ちなみにこのシパキラの塩の教会は、2007年にコロンビアで調査された『コロンビアの素晴らしい場所7選』で1位に輝いたことのある観光地でもあります。ボゴタに来たら、ぜひ訪れてみてください。

>>塩の教会 公式サイトはこちら

コロンビア最大の観光都市、世界遺産「カルタヘナ」

カルタヘナ 新市街

コロンビア北部、カリブ海沿岸に面した「カルタヘナ」は、コロンビア最大の観光都市・リゾート地。

スペイン植民地時代の様々な歴史的建築物が数多く現存することから、1985年にユネスコの世界遺産に登録されました。カルタヘナは城壁で囲まれた旧市街と、リゾート地として開発された新市街に分かれており、新市街は多くの高層ビルが立ち並ぶ洗練された街並みになります。

カルタヘナ 旧市街

街の雰囲気も首都ボゴタとは全く異なり、カリブならではのラテンの雰囲気が街中から感じられる陽気な街でした。中米のクルーズの航路では寄港地に選ばれていることが多く、クルーズが寄港する際は街中に観光客が溢れることもあります。

サンフェリペ要塞

サンフェリペ要塞

カルタヘナの街の中でも人気の観光地が「サンフェリペ要塞」です。

カルタヘナの街が栄えたのは大航海時代。南米各地の物産をヨーロッパに運び出す絶好の港として大きく発展しました。それと同時期にカリブの海賊からの略奪や襲撃の被害も多く、被害を防ぐために旧市街を囲う城塞と要塞が造られました。

サンフェリペ要塞は南米のスペイン植民地で作られた要塞の中でも最も強固で堅牢な要塞とも言われており、現在は展望台として多くの観光客を魅了しています。

サンフェリペ要塞からの景色

夜の旧市街

カルタヘナ観光でぜひおすすめしたいのが、夜の旧市街の観光です。

カリブ海に面するカルタヘナでは日中の気温は大変高く、長時間の観光は体力を消耗します。そのため、多くの外国人観光客は夜中の旧市街の観光を行うことが多いです。観光客もとても多いため、治安の問題もありませんし、何といってもライトアップされる夜の旧市街はとても雰囲気があり、おすすめです!

夜のカルタヘナ

馬車

馬車から見た旧市街

中でも、夜になると出てくる馬車での観光は、旧市街の観光要所を巡ってくれるおすすめツアー。夜風に吹かれつつ馬車に揺られ、16世紀の街並みをぜひ楽しんでみてください。

悪魔の岩「ピエドラ・デル・ペニョール」

ピエドラ・デル・ペニョール遠景

「メデジン」はコロンビア第二の都市で、平均気温が20度と安定した気候から『常春の街』とも言われます。

切り花が有名なコロンビアの中でも特に「花の街」として有名でもあり、毎年8月に開催される花祭りでは、国内外からのお祭りを見るための訪問者で溢れるといいます。そんなメデジンで近年話題になっている観光地が、ピエドラ・デル・ペニョール(悪魔の岩)と呼ばれる大きな一枚岩です。

ピエドラ・デル・ペニョール近景

その高さは220mあり、頂上に登ることも可能です。

ピエドラ・デル・ペニョール階段

写真からわかるように、靴紐のようなジグザグが階段になっていて、その階段の総数は750段!ビルの高さで言うと、およそ60階建てのビルを階段で登るようなイメージです。相当しんどいです。
休憩所

途中、休憩所もありますので、休み休み登ります。途中からの景色も素晴らしいものですので、景色を眺めながら無理せずに登りましょう。

ペニョール途中からの景色

頂上の休憩所

頂上付近には冷たい水を買える売店もありますので、疲れた体をここで休めましょう。

頂上からの景色

頂上からの景色

頂上まで登ると、湖の青さと島々の緑が広がる絶景が広がっています。もともとはこの地には「ペニョール村」という村がありましたが、1970年代にダムを建設する際に沈む運命になりました。現在はこのダム湖周辺はメデジンに住む方の休暇を過ごす場所としても人気が高くなっています。ぜひピエドラ・デル・ペニョールの頂上からの絶景を目にしてください。

カラフルな街並みが美しい村「グアダペ」

続いてメデジン周辺の有名な観光地として「グアダペ」という小さな村があります。グアダペはとてもカラフルな街並みが美しいとコロンビアで話題の街です。

グアダペ街並み

グアダペ街並み

このグアダペですが、もともとカラフルな街並みだったわけでなく、町おこしのひとつとして、グアダペの住民が家や町の壁をカラフルに塗ったところから始まったと言われてます。

結果として、グアダペの街全体がカラフルな街になり、そんなカラフルな街並みが話題になり、観光客が世界中から訪れ、街が活性化したという流れです。

グアダペ広場

グアダペで一番有名な広場ですが、こちらも非常にカラフルです。この日も外国人の観光客だらけで、昼間からとても賑やかでした。

グアダペ教会

住民が作りあげた手作りの街なので、少し質素に感じるところもありますが、カラフルな街並みはとても可愛らしく、一見の価値ありです。

コロンビアといえば、やはりコーヒー!

色々とご紹介してきましたが、コロンビアといえばやっぱりコーヒーも有名です。南北に広がり標高の差が大きいコロンビアでは、年間を通してコーヒーの収穫が可能です。

またコロンビアのコーヒー生産は、ユネスコの世界遺産にも登録されるほど、コロンビアを代表する文化にもなっています。コロンビアの4つの県と47の地区が山岳地帯の難しい土地で見事にコーヒーを育てあげ100年以上たっても尚続いて生産されているという点をユネスコに評価され、2011年「コロンビアのコーヒー産地の文化的景観」として世界遺産に登録されました。

今回紹介したボゴタやカルタヘナ、メデジンからは登録されたコーヒー農園まで距離が遠く訪れにくいのですが、ボゴタから近くにも人気のコーヒー農園があります。

コーヒー豆

ここ「コロマコーヒー農場」は、トリップアドバイザーの2016年優秀観光地にも選ばれた人気のコーヒー農園です。

トリップアドバイザー マーク

ここではコーヒーの生産から収穫、収穫されたコーヒー豆がコーヒーになり出荷されるまでの流れを、一から見ることができます。

コーヒー畑

コーヒー畑で赤いコーヒーの実を収穫し、コーヒーの実の中からコーヒー豆を取り出します(実際は機械で皮の除去を行います)。

コーヒーの実

コーヒーの豆を乾燥させた後、外皮を剥ぎコーヒー豆の中身を取り出します。

コーヒー生豆

このコーヒー生豆を焙煎したものが、皆様が良く目にするコーヒーになるのです。

焙煎されたコーヒー豆

そして、焙煎されたコーヒー豆は麻袋に詰められ、

麻袋

トラクターに積まれ出荷されていきます。

出荷の様子

普段飲んでいるコーヒーがどのように作られるか、実際に収穫から出荷までを段階ごとに見ることができるこのコロマコーヒー農園。コーヒー農園観光後には、お土産でコロマコーヒーを購入することもできます。

お土産品

ボゴタの町から車で約1時間で訪れることができるコーヒー農園。おすすめです!

最後に

いかがでしたでしょうか。危険な国というイメージを抱かれがちなコロンビアですが、内戦も完全に終結した今、治安も非常に改善しています。

今回ご紹介したボゴタ、カルタヘナ、メデジンなどは欧米人からも観光地として非常に人気が高い街でもあり、街中は非常に洗練され、観光警察のパトロールもよく見られて、安全な街になっていっていると言えるでしょう。興味がある方はぜひコロンビアを訪れてみてください。

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