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"美しい"以上の楽しみ方。シンガポールでプラナカン文化に触れる旅
シンガポールの街中でよく目にするのがカラフルなショップハウス。その中でもひと際美しいのがカトンのKoon Seng Roadにあるもので、その美しさは思わずため息をついてしまうほど!そんなショップハウスの背景には、古くから貿易の中継地点として栄えたシンガポールならではの歴史や文化があります。今回は美しいショップハウスを眺めるだけではなく、さらにプラナカン文化を知って食べて楽しむ方法をご紹介します。
プラナカンとは?
プラナカンとはマレー語で混血という意味で、その昔、貿易のために東南アジアを訪れた中国、インド、ヨーロッパ人などが現地人であるマレーシア人と結婚をして、生まれた子孫をプラナカンといいます。中華系プラナカン、インド系プラナカン、ヨーロッパ系プラナカンなどがいますが、中華系が大半を占めるそう。そんなプラナカンの住まいであるショップハウスは、パステルカラーや細部まで凝った造りがとても美しい。プラナカンは中国文化にヨーロッパなどの新しい文化を積極的に取り入れたといわれており、西欧を思わせる色鮮やかなショップハウスの玄関先には中国語の看板が飾られるなど、その独特な融合が魅力的です。
<Koon Seng Road沿いのショップハウス>
Orchardエリアからタクシーで約20分強、Eunos駅から徒歩で約20分弱
プラナカンの歴史や文化をもっと知る
美しいショップハウスを見た後は、ぜひ中に入ってみたいところ。プラナカン博物館では、家具や伝統衣装などを見ながらプラナカンの歴史、生活、習慣を知ることができ、日本語ツアーもあります。
<Peranakan Museum(http://peranakanmuseum.org.sg/)>
39 Armenian Street, Singapore 179941
Tel:+65 6332 7591
City Hall駅から徒歩約10分
*日本語ツアー:火曜日~金曜日の10時半~。無料。予約不要。
特にお勧めなのはパープルのショップハウスの中に入ることができるツアー。プラナカンのゴージャスな調度品を見ながら、そこに住んでいた方の暮らしを知るのはとてもおもしろく、また外からは想像のできない中の広さに驚かされます。
<BABA HOUSE(http://babahouse.nus.edu.sg/)>
157 Neil Road, Singapore 088883
Tel: +65 6227 5731
Outram駅から徒歩約10分
*ツアー(英語):約1時間、無料、催行日時はHPに記載、要予約(HPのMAKE AN APPOINTMENTから可能)
絶品、プラナカン料理
プラナカン文化の体験で欠かせないのが、食。プラナカン料理は中華とマレーの融合で、プラナカンの男性をババ、女性をニョニャということからニョニャ料理とも呼ばれます。リーズナブルにプラナカン料理を楽しめるのが、ここ「HOUSE OF PERANAKAN」。さっそく店員さんのお勧めを注文してみました。
Ayam Buah Keluak(左上)はピリ辛チキンのブラックナッツ、ターメリック、レモングラス煮、Nonya Ngoh Hilang(右上)は豚肉がぎゅっと詰まった揚げ春巻きのような食感で味がマイルド。Long Beans Sambal(下)はピリ辛のインゲンとエビの炒め物で、どれもおいしいです。
他にも辛いのがお好きな方は、Babi Ponteh、Beef Pendang、Scallop Lemak、Curry Fish Head、辛くないものはBakwang Kepiting、Assam Baby Squid、Nonya Chap Chye、Itek Siohがお勧めだそうです。HPの"Signatures Dishes"のページに写真が載っていますので、ぜひ参考になさってくださいね。
<HOUSE OF PERANAKAN PETIT(http://houseofperanakan.com.sg/)>
42 Eng Hoon Street Tiong Bahru Estate, Singapore 169785
Tel: +65 6222 1719
Tiong Bahru駅から徒歩13分
*Katong, East Coastにも系列店あり。HPの"Our Restaurants"参照。
プラナカングッズをお土産に
シンガポールの一味違ったお土産に、プラナカン食器や小物はいかがでしょう。見ているだけで何だか楽しくなるキュートなお土産は、女子に喜ばれること間違いなしです。
<Kim Choo(https://www.kimchoo.com/)>
111 East Coast Road, Singapore 428800
Tel: +65 6741 2125
Koon Seng Roadのショップハウスから徒歩約10分
美しいショップハウスを見るのに加えて、その背景の歴史や生活、食を知ることでプラナカン文化をより深く楽しむことができます。プラナカン文化に触れながら、昔のシンガポールに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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にっしー
- 国内外と転々としながら、好きなことをしている関西人。お茶の産地を旅するのがライフワーク。