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極上アイスが食べられる!スウェーデン癒しのダチョウファーム
ダチョウといえば小顔に大きな瞳と細く長い首が印象的な動物。アフリカなど温暖な気候が似合うダチョウですが、環境適応能力が高い上に年間約30~70個の卵を産む生産性の良いダチョウは、牛肉に代わる食料として近年スウェーデンでも注目を集めています。
スウェーデン国内に約20ヶ所あるダチョウファーム
現在のところスウェーデン国内にあるダチョウファームは約20ヶ所。各ダチョウファームではダチョウを間近で見られるだけではありません!珍しいダチョウ肉を使った料理を食べることが出来たり、ダチョウファームガイドツアーや乗馬体験、ファーム内でマーケットが開催されたりと場所によって様々なイベントが開催されています。今回はスウェーデン中部のダーラナ地方にある人気ダチョウファームの様子を紹介します。
ダーラナ地方のボーレンゲ市(Borlänge)郊外の静かな場所にあるのがSahlins Strutsという地元で人気のアットホームなダチョウファーム。広々とした敷地内にはカフェやブティックがあり乗馬も有料ですが体験可能。
この日は秋のマーケットが開催されており、多くの人で賑わっていました。
マーケットの中で目立っていたのが、弾力性のあるダチョウの羽を使用した埃たたき。これがあれば掃除もはかどりそうです。
いよいよダチョウと対面!
のどかな田園風景が広がるファームではダチョウたちがのんびりと暮らしています。訪問客に興味津々な様子で警戒することなくフェンス越しに近寄ってきました。3羽集まると迫力満点!ちなみに茶色っぽい羽のダチョウはメスで黒い羽はオスとのこと。
こちらは見慣れないダチョウの大きな卵!直径約15cm、重さ約1.5kgだというので驚きです。まるで恐竜でも産まれてきそう。一度に沢山の卵を産むダチョウ。産んだ卵が全て孵化するわけではなく、他の卵生動物と同じように有精卵と無精卵があります。
こちらが有精卵からふ化したダチョウのヒナたち。冬の間は暖房設備が整った温かい屋内で過ごすので寒いスウェーデンでも快適に暮らすことが出来るのだとか。我が子のように1羽1羽愛情たっぷり育てられ、スウェーデンの広々とした恵まれた自然環境の下、ヒナたちは今日もスクスク育っているのです。
"ダチョウハンバーガー"や"ダチョウアイス"も!
このダチョウファームで是非食べてみたかったのがダチョウ肉を使用した「ダチョウハンバーガー」。低カロリーにも関わらず栄養価が高いと言われるダチョウの肉。牛肉とは違った食感が新鮮なのと脂も少なく食べやすかったです。
そしてファームの中で一際賑わっていたのがダチョウの卵を使用したその名も「ダチョウアイス」売り場。この日は肌寒かったにも関わらず長い行列が出来ており、どんな味がするのか興味本位で食べてみることに。
バニラやチョコレート味だけではなく、クラウドベリー味などスウェーデンならではのベリー味も発見。アイスの種類が想像以上に豊富で迷ってしまいました。この日注文したのはチョコレート&バニラ味。さっそく食べてみると・・・控えめな甘さに加え濃厚な味がじわ~っと口の中に広がり想像を絶する美味しさ!
ひと口食べただけでどうして地元の人達は寒い日でもダチョウアイスが食べたくなるのか分かった気がします。低コレステロールで高たんぱく質なダチョウの卵を使った極上のアイス。病みつきになる美味しさです。
食べ物だけじゃない!魅力的なダチョウグッズ
訪れたダチョウファームでは、ヒナが孵化しない無精卵を食材やインテリア・ジュエリーに使用したりダチョウのオイルを使った石鹸、ハンドクリームなど無駄なく活用していたのが印象的でした。
こちらはダチョウのオイルを利用した無添加石鹸。これなら赤ちゃんでも安心して使えそうです。リップクリームやハンドクリームと一緒にプレゼント用に買っても喜ばれそうですね!
厚みがあって丈夫な上、1個1個微妙に形が異なるダチョウの卵は様々な製品に使われているようです。ダチョウの卵から出来たランプも発見!お洒落なインテリアにも様変わり。
ちなみにスウェーデン語でダチョウは「Struts(ストゥルッツ)」。旅行中にもし「Strutsfarm」という看板を見かけたら是非立ち寄られてみてはいかがでしょうか?
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KANAE.T
- 宮城県出身。2014年スウェーデン・ダーラナ地方に移住。北欧、アート、デザイン、ダーラナホース、クルビッツ(ダーラナ地方の伝統的な花柄)、動物大好き!