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異色のイタリア。ハプスブルクの薫り漂うカフェの街「トリエステ」
※Photo by Pixabay(Public Domain CC0)
イタリアにありながら、イタリアらしからぬ雰囲気を漂わせている街が、スロベニアの国境近くにあります。イタリアの東端に位置するその街の名前は「トリエステ」。
日本では、まだあまり馴染みがないかもしれませんが、歴史ある街並みは宮廷文化の趣を残し、アドリア海から上がって来る海風が心地よい素敵な街です。
今回はそんな異色の街「トリエステ」の観光ポイントを紹介します!
トリエステの歴史に欠かせないハプスブルク家
Photo by Stephen Colebourne
「Trieste」
Photo by Stephen Colebourne
Taken on September 11, 2011(CC BY 2.0)
トリエステを訪れた人が抱く印象は、イタリアのほかの都市とは雰囲気が違っているということでしょう。トリエステは多くの国家の統治下に置かれましたが、特にハプスブルクによる統治時代の影響が強く、トリエステの街の雰囲気を決定付けたといっても過言ではありません。
ハプスブルクの宮廷文化が薫るスポットをチェック
トリエステの街を歩いていると、どことなく気品漂う壮麗な建物が多く、まるでウィーンの街を歩いているような感覚に陥ります。
トリエステ観光では、そんなオーストリア的な雰囲気の薫るハプスブルクゆかりのスポットを訪れてみましょう!
哀しい逸話も残る白亜の「ミラマーレ城」
「Castello di Miramare」
Photo by Davide Oliva
Taken on August 29, 2010(CC BY-SA 2.0)
トリエステの街は美しいアドリア海沿いに展開していますが、そんな海岸線沿いの断崖に佇む美しい城が「ミラマーレ城」です。この城は、オーストリアの大公フェルディナンドが妻シャルロッテのために造らせたものだとか。
夫の愛のこもった美しい城ですが、実はこのフェルディナンド大公、処刑されるという悲しい運命を辿ったそうです。美しさの裏に哀しい逸話の残るミラマーレ城、トリエステ観光で一度は訪れてみるべきスポットかもしれません。
トリエステの中心に広がる「ウニタ・ディタリア広場」
トリエステの街の中心広場と言えば、この「ウニタ・ディタリア広場」。
広場の付近は、アドリア海からの風が爽やかな海沿いの歩道となっていて、のんびり散策するにはピッタリです。
「Trieste」
Photo by Davide Oliva
Taken on August 29, 2010(CC BY-SA 2.0)
広場には、市庁舎や政庁舎など古き良き面影を残す優雅な建物が並び、その雰囲気はやはりイタリアのほかの都市とは少し異なっている気がします。
整然としていて品が良く、どことなく穏やかでウィーンの雰囲気を感じさせます。
トリエステ観光には、カフェ巡りが欠かせない♪
意外にも、トリエステの街で有名なものはコーヒーです。
街には歴史を感じさせるカフェがあちらこちらにあり、それらを巡るのもトリエステ観光では欠かせません。エスプレッソの見本市が開かれたりイタリアを代表するカフェ「illy」の本社が置かれるなど、カフェの街として知られています。
かつて、政治家や文化人も通ったと言われる老舗が多く、その雰囲気はやはりどことなくウィーン風。「カフェ・サンマルコ」や「カフェ・デリ・スペッキ」などはその代表です。
ハプスブルク帝国が栄華を誇った時代に栄えたトリエステの街。今でもその時代の名残が色濃く残る街並みは趣深いです。イタリアの各都市を訪れたリピーターにとっては新鮮で、またイタリアをはじめて訪れる方にも過ごしやすく、安心して観光ができる場所です。
ハプスブルクゆかりのスポットや老舗カフェを巡りに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
※写真は全て参考イメージです(CC-BY,CC-BY-SAライセンスに基づく)
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