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【コラム】渓谷を見下ろす秘宝の街で、貴族のワインに出会える旅を ~モンテプルチャーノ~

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記事投稿日:2016/07/21
最終更新日:2017/11/21

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トスカーナ州シエナ県にある「モンテプルチャーノ」という小さな街は、"ルネサンスの真珠"の別名を持つほどルネサンス時代の建築物が立ち並ぶ美しい街。

ワインを名産とし、夏には「ブルシェッロ」と呼ばれる民衆劇が行われ、ノスタルジックな光景が広がるスポットです。

※写真はイメージです。クリエイティブコモンズライセンスに基づき掲載しています。

参考:クリエイティブコモンズ公式サイト(外部サイトに遷移します)

風光明媚な小さな街「モンテプルチャーノ」とは

Montepulciano / Toscana
「Montepulciano / Toscana」Photo by lo.tangelini(CC BY-SA 2.0)

イタリア中部、糸杉並木や小麦畑が広がる緑多き丘陵地帯......トスカーナ州の田園風景は世界で最も美しいと言っても過言ではありません。

トスカーナの州都フィレンツェや古都シエナからそれほど遠くない場所、風光明媚なオルチャ渓谷とキアーナ渓谷を見下ろす丘上に、レンガ色をしたモンテプルチャーノの街があります。端から端までも2km程度、小さな小さな街ではありますが、ここには世界中のツーリストを虜にして止まない魅力が詰まっているのです。

今日は、そんな秘宝のようなモンテプルチャーノの街をご紹介しましょう。

"ルネサンスの真珠"の別名を持つ街

Montepulciano
「Montepulciano」Photo by lo.tangelini(CC BY-SA 2.0)

モンテプルチャーノは別名"ルネサンスの真珠"と言われるほど、街にはルネサンス時代の名残を留める建築物、教会が立ち並んでいます。モンテプルチャーノの街が歴史に登場するのは12世紀。フィレンツェとシエナからほど近い距離にあり、昔からこの二つに交互に支配されてきました。

まさにルネサンス文化が花開き、芸術や建築においてルネサンス全盛期だったフィレンツェからの支配時代に、このモンテプルチャーノの街にも様々な建物が建てられたのです。グランデ広場に立つドゥオーモや宮殿、サンタゴスティーノ教会などはこの時代に建てられたもの。

Paysage de Toscane (2)
「Paysage de Toscane (2)」Photo by Jean-Francois Gornet(CC BY-SA 2.0)

そして丘上の街に至る前、麓の緑にそっと隠れるようにして佇んでいる教会が"ルネサンスの傑作"と言われる美しいクーポラを持ったサンビアージョ教会です。糸杉の緑とレンガ色の街、そして美しいシルエットを投げかけるサンビアージョ教会のコントラストには誰もが溜め息を漏らさずにはいられません。

時が止まったかのようなルネサンスの小都市は、旅人を古の世界へと誘います。

モンテプルチャーノの名物はワイン

そしてこの街で最も忘れてはならないのが、ワインです。

モンテプルチャーノは"ワインの里"という異名も持つほど世界的なワインの産地。それも納得、古い街にはまるでアンティークの世界から飛び出してきたかのような古めかしいカンティーナ(ワイン蔵)がズラリと軒を連ね、そのどれもが一流のワインを提供しているのです。

モンテプルチャーノの幻のワインといえば、「ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ」。ノービレとは貴族という意味。その名の通り、気品に溢れた薫り高く芳醇な味わいは貴族を連想させます。実際、かつてこのワインを味わうのは、モンテプルチャーノの貴族のみが持つ特権だったのだとか。もちろんイタリアワインの中で、最高ランクに位置するDOCGに認定されています。

Photo by mauro

Photo by mauro「Montepulciano - cantine del Redi」(CC BY 2.0)

さて、街に並ぶカンティーナではどこも最高のワインが味わえますが、一番のオスススメは「カンティーナ・ディ・レディ」。リッチ宮の地下にあり、なんと16世紀の姿をそのまま留めているのです。

ワインの里一番のアンティークなカンティーナで貴族のワインを頂く、そんな至福のひとときはいかがでしょう。

トスカーナ名物「キアーナ牛ステーキ」、郷土パスタの「ピチ」はマスト

Photo by Pug Girl

Photo by Pug Girl「Montepulciano」(CC BY 2.0)

Photo by Pug Girl

Photo by Pug Girl「Pici with Wild Boar Ragu」(CC BY 2.0)

トスカーナといえばキアーナ牛。ここモンテプルチャーノでも、ジューシーで肉質の良い旨みたっぷりのキアーナ牛が頂けます。

オススメのリストランテは「ル・ロッジェ・デル・ヴィニョーラ」。洗練された盛り付けに居心地の良い店内。ワインにベストマッチな牛ステーキ、そしてトスカーナの郷土パスタであるもちもちした太麺のピチも味わえます。

■参考:Le Logge del Vignola公式サイト(外部サイトに遷移します)

夏のお楽しみ「ブルシェッロ」って?

これからやってくる夏の季節、モンテプルチャーノの風物詩といえば「ブルシェッロ」です。ブルシェッロとは民衆劇のことで、モンテプルチャーノでは夏の夜に野外で音楽劇が繰り広げられます。これはプロではなく民衆たちが主人公。

手作りのセット、衣装に身を包みオペラのように歌や踊りとともに劇を演じるのです。

Preparation for a concert - La cattedrale di Montepulciano (Montepulciano Cathedral) (Cathedral of Santa Maria Assunta) (Duomo of Montepulciano), Piazza Grande, Montepulciano - Siena province
「Preparation for a concert - La cattedrale di Montepulciano (Montepulciano Cathedral) (Cathedral of Santa Maria Assunta) (Duomo of Montepulciano), Piazza Grande, Montepulciano - Siena province」
Photo by Glen Bowman
CC BY-SA 2.0

もちろん演技は素人の域を出ず、セットも手作りなので本格的なオペラのようにはいきません。しかし、まるで中世にタイムスリップしたかのような古く小さな街の広場で、月明かりに照らされながら見る演劇はなんともいえずノスタルジック。

夜21時を過ぎるとグランデ広場のドゥオーモ前は恋人たちや家族連れでいっぱいに。そして皆で劇を見る様は、なんだかそのまま映画のワンシーンに使えそうです。もし夏にモンテプルチャーノを訪れることがあれば、ブルシェッロの開催に合わせて行ってみてはいかがでしょう。

緑の丘上にポツンとあるモンテプルチャーノ。この小さな街には計り知れない魅力が詰まっているのをお分かり頂けましたでしょうか。ブルシェッロや街の祭りも開かれ、バカンス客で賑わうこれからの季節。

街はまるで映画のセットのように古の姿をとどめたまま、カンティーナやカフェ、リストランテやショップにはわくわくするような活気が満ち溢れます。

ぜひフィレンツェやシエナから少し足を伸ばして、この宝石のような街で夏を過ごしてみてはいかがでしょう。

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