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水の都ヴェネチアの中心地「サン・マルコ広場」を巡ろう!
"世界で最も美しい広場"とも言われることもある、ヴェネチアのサン・マルコ広場。
シンボルの鐘楼やドゥカーレ宮殿、ヴェネチア最古のカフェ「フローリアン」溜息橋など、周囲には歴史を現す建物がずらりと並びます。
貿易の玄関口でもあった、ヴェネチアの中心地「サン・マルコ広場」
サン・マルコ広場はヴェネチア共和国時代より貿易、政治、文化の栄える広場として親しまれてきました。広場の名前はヴェネチアの守護聖人である福音記者マルコに由来し、彼にささげられたサン・マルコ寺院 (Basilica di San Marco)の前に造られています。
サン・マルコ寺院をはじめ、広場の周囲には多くの名所が並ぶのですが、今回は「ドゥカーレ宮殿」と「コッレール博物館」、そして広場のシンボルである「鐘楼」についてご紹介していきましょう。
写真:柱の上に建つ彫像は...?
「有翼の金獅子」は聖マルコを象徴するシンボル。ヴェネチア共和国の国旗にもこのシンボルが使われ、現在でもヴェネチア各地で見かけられます。
ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)
ヴェネチア共和国の総督邸であり、国会議事堂や裁判所などの政治的な機能も兼ねていた施設です。ドゥカーレとは「総督の」という意味で、この名称をもつ施設はイタリア各地にありますが、その中でもヴェネチアのドゥカーレ宮殿は最も有名。現在は美術館として機能しています。
屋内には「黄金の階段」と呼ばれる絢爛豪華な彫刻を施した通路や、巨大な壁画として残されるティントレット作「天国」が収蔵されているほか、著名な芸術作品の展示も行われています。
内容は時期によって変化しますので、展示を鑑賞する際は事前に公式サイトを確認しておくことをおすすめします。
参考:ヴェネツィア市民美術館財団公式サイト(外部サイトに遷移します)
写真:ゴシックとイスラム建築が融合した、独特の外観
写真:レリーフにも有翼の金獅子がいます
溜息橋(Ponte dei Sospiri)
ドゥカーレ宮殿と、かつて牢獄として使われていた施設を結ぶのが、この「溜息橋」です。
「溜息」と名付けられた理由には、投獄された囚人が最後に観るのがこの景色であるため、溜息をもらすイメージからイギリスの詩人ジョージ・バイロンが名づけた、という説があります。
しかし、実際にバイロンがこの橋を溜息橋と呼んだ時期には、最後まで牢獄で過ごすような厳しい刑による投獄はなかったと言われており、若干のズレが生じているようです。
また、この橋にはもう一つ言い伝えがあります。それは、日没時にゴンドラに乗った恋人たちが、橋の下でキスをすると、永遠の愛が約束されるというもの。
現在ではロマンチックな意味で「溜息」が出てしまいそうな、夕暮れ時にぜひ訪ねたい名所です。
写真:ちょっぴり奮発してゴンドラに乗れば、素敵な思い出になりそう!
コッレール博物館(Museo Civico Correr)
写真:とても広々としています。
14~18世紀頃のヴェネツィアの歴史について展示するコッレール博物館は、ヴェネツィア共和国時代の生活様式や家具を見られるなど、中世の歴史を学ぶことができる貴重なスポット。
内部はとても広いので、行かれる際は余裕をたっぷりとって入場することをおすすめします。
鐘楼(Campanile di San Marco)
写真:ヴェネチアのシンボルとして親しまれています。
サン・マルコ広場、そしてヴェネチアのシンボル的施設でもあるのがこちらの鐘楼。9世紀に建てられて以降、修繕を重ねた現在では、エレベーター(有料)を使って頂上に上り、ヴェネチアの美しい景観をパノラマで楽しむことができます。
写真:鐘楼のデザインは、世界中の高層建築にも影響を与えたのだとか
夜になると、広場はライトアップ!
サン・マルコ広場は、夜間のライトアップの鑑賞も外せません。周囲が照明で灯され、幻想的な空間となるのです。
写真:観光を楽しんだ後、再びここに戻るルートも多いのでは
写真:どこまでも続きそうな回廊にうっとり......
ヴェネチア最古のカフェ「フローリアン」も、この広場のそばにあります
有名な老舗「カフェ・フローリアン」も、サン・マルコ広場沿いのお店の一つ。ヴェネチアの歴史を堪能しながら、優雅なティータイムを過ごすのもおすすめです。
写真:一度は行ってみたいカフェの一つです
撮影:Italyii編集部
基本情報
名前:サン・マルコ広場(Piazza San Marco)
住所:Piazza San Marco, 30100 Venezia VE,
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