最北の海鮮街は牡蠣がいっぱい


香港はその土地のほとんどが海に接していると言ってもいいかもしれません。もともと面積自体が小さい香港、内陸というほどの範囲もありません。香港島はもちろん、九龍や新界だって全体的に見ればかならず海に面しています。なので各地にあるのが海鮮など、美味しく楽しめる小さな海鮮街。料理の美味しさ以外に、街中とは違う雰囲気が楽しめるのがこういう場所のよいところです。

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肝心な部分が隠れてしまったのですが、こちらは新界の流浮山。元朗地区でも更に北上する、本当に向こう側は深圳という端っこの端っこです。それでもこういう海鮮の場所ってだいたいどこも雰囲気が同じ。空が広く見えるという点も共通しています。バスやミニバスを降りたら、初めてでも迷うことはないでしょう。小さなエリアに道というのはこの1本のみ、ほとんどの人がこちらに流れるのでその流れについてくだけでOKです。

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同じ海鮮でも日本と異なるのは当然のこと。上環の乾物などもそうですが、やはりエビあたりは日本人には馴染みやすいです。

海鮮以外にところどころで売られる、野菜や果物。中にはお年寄りが"今朝採ってきたばかり"と、1人で売っているのもありました。新界でちょっと距離があることもあり、外国人の姿はありません。そのかわり香港人の地元日帰りツアーのような人にこの後遭遇しましたけどね。街中とは違うゆったり眠たくなるような空気が流れています。

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ここ流浮山、もともとは牡蠣が採れる場所として有名だったとか。ただ昔と違って環境汚染なども進んでいます。牡蠣の質もそれなりになっているのだとか。現在売られてるのがここのものか、別の場所のものかは定かではありませんが、こんな風に牡蠣がたくさん売られているのはここだけかもしれません。

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海鮮を眺めながら更に進むと、突然視界が明るく開けてきました。なんでも以前は水揚げされたばかりの魚介類がここに運ばれていたんだとか。牡蠣と同じく、現在はここで獲れるというわけではないので状況は違ってきてるようです。それでもなかなか見れないこういう光景は興味深い。

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漢方薬として使われることが多いタツノオトシゴ。喉や咳に効用があるそうですが、あいにく試したことも試す勇気もなし。

西側ということでここで見る夕焼けはことのほか美しいという評判なのだとか。あいにく時間帯が違うので夕焼けは見れませんでしたが、気持ちのいい青空満喫できました。街中とはひとあじ違う空気が味わえる、もうひとつの香港。地元客にまじっての海鮮料理もなかなかおすすめです。

流浮山(Lau Fau Shan )MTR天水圍より、K65 番バスにて約15分。終点下車。

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香港人と結婚して数年、猫2匹と香港在住。現在“猫が暮らす香港”をテーマに 水彩イラストを中心に活動中。

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