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<前編>遠浅の不思議な海 世界遺産ワッデン海とオランダの小さな島 アーメラント島へ週末旅行♪
8月も半ばにせまり、いよいよ夏本番のオランダ。と言っても、今年の夏は天気が非常におぼつかなく、朝起きたら暗い雨雲が空を覆い冷たい雨が降り「今日は家にこもるしかないな」と思いきや、数時間後には雲から現れた太陽がカンカンと照りつけ「夏だ!」と勢いよく外出したら、その数時間後には強風が吹き始め雷雨になり、慌てて家に駆け戻る・・・というように、本当に目まぐるしく変わります。混乱したお天気に振り回されるトホホな日々を過ごしていたところ・・・8月の第二週の週末は、珍しく5日連続で一日中晴れるとの予報!!このチャンスを逃すものかと、アーメラントというオランダの小さな島へ家族でプチ旅行に行ってきました。
アムステルダムからアーメラント島までは、車でHolwerd(ホルウェルド)港まで約2時間、そこからフェリーに乗りワッデン海を渡り約45分。週末旅行には最適の距離です。世界遺産であるワッデン海は遠浅の不思議な海で1日に4回潮の満ち引きで海になったり陸になったりします。そのため、写真遠方に見える海泥の上に停留した船は、引き潮で動く事が出来ず潮が満ちるまで待機している状態です。
ワッデン海は、オランダ、ドイツ、デンマークの3カ国にまたがる海域。豊かな自然環境から、2,000種類以上の多様な生物が生息していて、自然を愛する人達に絶大な人気を得ています。
アーメラント島での宿泊はほとんどがキャンプ。ホテルやコテージもありますが、8月のハイシーズンに今さら予約が入るわけがなく、私達も純オランダ式にキャンピング(予約なしでOK)をすることにしました。テントを完成させて喜々とする我が夫と息子。
1日目は自転車をレンタルして北海のビーチまで行き泳いだり散歩をしました。ビーチが何しろ広い!!砂漠のように広大で、空と海と砂だけの大自然です。
この日のディナーは、Hollum(ホラム)という場所のThe Sunsetというビーチ・レストランで。島で夕日が一番美しく見えるレストランだそうです。真夏といえどもオランダの最北部。夜は結構冷え込むので、各ラウンジ席の暖炉に火が灯されます。
家族はロブスターとビーフステーキ、私は車海老のパスタをオーダー。ぷりぷりした大ぶりの海老が新鮮でおいしかったです。
食後はデザートの盛り合わせで天国気分。海に沈む夕日を眺めながらゆっくり堪能しました。
2日目はボートに乗って、ワッデン海の牡蠣狩りと野生のあざらしを見に行くツアーに参加しました。
出発して1時間ほどで野生の牡蠣や貝が生息する小さな島へ到着。ここで25分ほど潮干狩りが出来ます。この地面から突き出た小さな石のようなモノは全て牡蠣です。ボートの案内によるとこの牡蠣は日本種のもので、藻類やムール貝など他の貝の幼生を補食する非常に繁殖能力の高い牡蠣だそう。
牡蠣って普通岩にくっついていますよね・・・でも、ここの牡蠣は砂泥にこうやって刺さってるのです・・・(なんだか不思議)。ちょっと触って動かすと、びっくりしたように潮を吹いたり、身を引き締めたりするので、生きていることが分かります。
それを前後左右に揺らしながら引っこ抜くとこのようにかなりの部分が砂泥の中に埋まっていました。大根を抜いたような感覚です。後で知って驚いたのですが、この牡蠣、大きいものだと長さ40センチにもなるそうです。
前編はここまでです。後編はこちらからご覧ください!
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親松恵子
- 自由の国オランダに魅せられ移住して、気がつけば18年。 現在は、フリーで執筆、翻訳、現地ガイド、各種コーディネーション等、何でもやっています。傍ら自分のアート活動も楽しんでいます。