ベトナム戦争ではゲリラ戦が展開!「クチトンネル」

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ホーチミン郊外のクチ県は、ベトナム戦争時には枯葉剤が散布された場所として知られています。今回紹介するクチトンネルは、米軍とベトコン(解放軍)の陸上によるゲリラ戦が展開されました。

現在では外国人が多く訪れる定番観光スポットになっています。足を運ぶときは、個人では道のりが遠いので、旅行会社のツアーに参加して向かいましょう。

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ブービートラップも数多くこのエリアに仕掛けられ、ベトコンはおおいに米軍を苦しめました。ご覧のような回転式の床や、ドアを開けたら鉄球が落ちてくる仕掛け、トラバサミなど種類も多く、またそれらにはコブラの猛毒が塗られているため、軽傷であっても数十分で死に至らしめられました。

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敷地内には随所に模型が展示されて、当時のベトコンの生活の様子が分かるようになっています。ベトコンは米軍が落としていった最先端の武器を分解して、日ごろ使い慣れた自分たちの武器に加工して武具を調達していました。その中でも最も大変だった作業が、「不発弾から火薬を抜き取る作業」だったそうです。想像しただけでも恐ろしいですね。

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クチトンネルは全長250km以上といわれ、あらゆる科学者が集結しても同じものは二度と作れないほど複雑なものでした。敷地内には数多くのトンネルがあり、実際地下に通じる入口はベトナム人だけが入れるよう小さなものでした。ですので、大柄の米軍は入口を見つけても中へ入ることはできませんでした。

トンネル内部は作戦指令室や映画館、台所に寝室など、そこで数か月生活できるようにしっかりと間取りが作られていました。しかし、感染症なども発生し、最大1万8000人生活していたベトコンも、生存者は最終的に6000人にまで減ってしまいました。

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敷地内では射撃体験ができる場所もあります。幾種類かのライフルの中から選ぶことができ、中にはゴルゴ13の愛銃のM16もあります。とても大きな銃声なので、イヤープロテクターは必須です。また、遠くの的に命中したら景品をもらえるそうです。

ベトナム戦争を知らない人も、入場して最初に当時の白黒映像を見ることができます。日本語のナレーションつきで、ベトナム戦争とクチトンネルの概要を簡単に知ることができます。子供から大人まで楽しむことができるので、ホーチミン旅行では押さえておきたい観光スポットの1つでしょう。

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古川悠紀

ホーチミンに移住して自由気ままに生きています。ライター業と取材を生活の糧にしているためベトナム全土を駆け回っています。趣味はバドミントン!

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