芸術の都ウィーン!世界三大美術館のひとつ「美術史美術館」

世界三大美術館の一つに数えられる、ウィーン美術史美術館。

ハプスブルク家の栄華の元集められた、名画の数々を求めて、世界中から美術ファンが押し掛けます。内装も息を飲むほど美しく、美術ファンでなくてもウィーンに行ったら絶対見逃せない、この美術史美術館の魅力をご紹介します。

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ホーフブルク(王宮)からリンク大通りを渡ってすぐ、女帝マリアテレジアが中央に座る「マリアテレジア広場」で、自然史博物館双子の様に向かいあうのが美術史美術館。ルーベンス、ブリューゲル、デューラー、ベラスケスなどのコレクションの他に、フェルメールやラファエロなど必見の絵画ばかり。

日本語に訳すと「美術史美術館」と舌をかみそうな名前になりますが、ドイツ語では「クンスト(芸術の)ヒストリシェス(歴史の)ムゼウム(美術館)」という意味になります。

1階部分はエジプト・オリエント関連の美術品もありますが、絵画目当ての観光客はひとまず2階へ向かいます。大階段を上ってギャラリーから見える壁画は、グスタフ・クリムト画。

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この大理石の白黒の柱の間の絵がクリムトによるもの。

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拡大するとこのように見えますが、横に合計10枚の絵が並んでいます。

エジプト、ローマ、ギリシャなどの文明をテーマにしたこのクリムトの絵画は、ギャラリーの望遠鏡から詳細を見ることができます。

それでは、展示室に入ってみましょう。ギャラリーからクーポラに向かって右側がオランダ絵画、左側がイタリア、スペイン、フランス絵画となっています。ハプスルブルク家の栄華の元で集められた、豪華な絵画コレクションがゆったりと楽しめます。

この美術館に多く所蔵されているのは、ティッツィアーノ、ティントレットなどの16世紀のヴェネチア絵画、17世紀のオランダ絵画(ルーベンス、ファンダイク)や古ドイツ絵画(デューラー等)です。特にブリューゲルの絵画のコレクション(『バベルの塔』『雪中の狩人』『農家の婚礼』)、フェルメール『絵画芸術』、レンブラント『自画像』、ラファエロ『草原の聖母』、ヴェラスケス『青いドレスのマルガリータ王女』などは必見です。

また、この美術館内には「世界で最も美しいカフェ」があるのをご存知ですか?2階のクーポラ部分は、内装も素晴らしい豪華カフェとなっています。絵画鑑賞の合間にぜひごゆっくり休憩して行ってくださいね。

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これがカフェとは信じられないような豪華さ。

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カフェからクーポラを見上げて

また、1階にはミュージアムショップも充実しています。あのお気に入りの名画のグッズが勢ぞろい。見ているだけでもワクワクするミュージアムショップです。

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ウィーンが誇る美術史美術館は、1階部分の名画を見て回るだけでも半日を費やします。何度も入場して、絵画だけでなく、貴重な展示物を堪能したい方は、3回入場すれば元が取れる年間パスもお勧めです。美術ファンなら一日ゆっくり、名画に触れて楽しみたい方でも半日は時間を取ってご覧になることをお勧めします。ウィーンの芸術をゆったりとした気持ちでお楽しみくださいね。

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ひょろ

オーストリア、ウィーン在住。10年以上暮らしてもまだ新しい発見の連続のウィーンの魅力を、記事執筆、現地調査、ネットショップなどを通じてお届けしています。国際機関勤務を経て、バイリンガル育児の傍ら、ミュージカル観劇が趣味。

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