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スペインで夏のビーチを楽しむためのお役立ち情報!
スペインに行く日本人観光客の目的と言えば、世界遺産などの名所旧跡を訪ねることだったり、サッカー観戦、フラメンコ鑑賞、スペイン料理を楽しむことですね。
一方、イギリスやドイツ、北欧などヨーロッパの寒い地域からの人には、ビーチ目当ての人も多いのです。特にアリカンテにイギリス人、マジョルカ島にドイツ人が多いことで有名。日本人がハワイに押し寄せるような感じですね。
皆さんも、せっかく夏にスペインに行くのなら、スペインのビーチを楽しんでみませんか?
<地元っ子の多いローカルなビーチ>
イベリア半島は、ビスケー湾、大西洋、地中海と3つの海に囲まれています。スペイン北部のビスケー湾には、大きく分けて西から順にリアス・アルタス、コスタ・デ・カンタブリア、コスタ・バスカの3つの海岸が、ジブラルタル海峡から西の大西洋岸にはコスタ・デ・ラ・ルスと呼ばれる海岸があります。一番海岸線の長い地中海にあるのは、北から順にコスタ・ブラバ、コスタ・デ・バルセロナ、コスタ・ドラーダ、コスタ・デル・アサアール、コスタ・デ・バレンシア、コスタ・ブランカ、コスタ・カリダ、コスタ・デ・アルメリア、コスタ・トロピカルそしてコスタ・デル・ソル。
私は、リアス・アルタスとコスタ・デ・アルメリア以外は一通り訪れましたが、おすすめするのはコスタ・ブラバ(ジローナ県)かコスタ・ブランカ(アリカンテ県)でしょうか。水がとてもきれいで、波打ち際に小さな魚を見かけることもあるんですよ。本土以外に、マヨルカ島のあるバレアレス諸島やカナリア諸島もビーチ天国で、夏は国内外の大勢の観光客で賑わいます。
<コスタ・ブランカには穴場的な入り江がたくさんある>
場所はさておき、今回はスペインのビーチを楽しむために役立つ情報をお届けします。
◆監視員のいない小さな入り江やマイナーなビーチを除き、たいていの場所には遊泳禁止の時には赤い旗が掲げてあります。水に入るのは緑色の旗の時だけにしましょう。
◆ビーチによっては、有料のデッキチェアとパラソルがあります。空いているチェアやパラソルを使い始めると係りの人が来るので、そこでお金を払うだけ。基本的に1日料金です。さほど高くもないので、借りると快適なビーチタイムが過ごせます。
<有料のデッキチェアがびっしり並ぶ有名ビーチリゾート>
◆冷えた飲み物を売ってビーチをまわる人がおらず、近くにバルや売店がないビーチもあります。確実に買えるとわかっているケースを除き、飲み物は持参することをおすすめします。アルコールもOKですよ。
<ビーチの太陽の下で飲むモヒートは最高!>
◆日焼け止めは必須! 夏の紫外線は強烈です。サングラスもあるとベストですが、かけたまま眠ってしまうとサングラス焼けしてしまうのでご注意を。
◆ビーチを見たら泳ぎたくなったけれど水着がない!という場合、近くにビーチグッズを売るお店があったら買えることもあります。ダメもとで覗いてみてください。
<ビーチリゾートに泊まるなら、日が沈んだ後もお楽しみはいろいろ>
◆ビーチにはシャワーがなく、足洗い用の水道がある程度です。小さな入り江やマイナーなビーチには、それすらないことも。日本ほど湿気がなくそんなにベタベタしないので、シャワーはホテルに戻るまで我慢するしかないですね。どうしても体全体を流したかったら、大きなペットボトルや子供の砂遊び用バケツを使ってみてください。
<夕方になってひと気の少なくなったビーチもおすすめです>
◆トップレスの女性も普通にいます。言うまでもありませんが、ジロジロ見たり、盗撮するのはやめましょうね。
◆ヌーディストビーチも点在していますので、生まれたままの姿で太陽を浴びたり海で泳ぎたい方にはおすすめします。スペインには約400ものヌーディストビーチがあるそうで、その中のおすすめがこちらのサイトに出ています→ http://www.muchosol.es/playas-nudistas-espana.html
<波のおだやかな青い月夜に海を楽しむ人も>
◆トイレのあるビーチもあるものの、お世辞にもきれいとは言えません。近くにバルがあれば、私は飲み物代を払ってでもそちらに行きます。
◆最後に、これは日本も同じですが、貴重品には十分ご注意ください。
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田川敬子(Keiko Tagawa)
- 1996年スペインにひとめぼれ。以後何度も渡西し、2002年春に夢がかなってスペインで日系企業に就職。その後現地企業を経て、現在はオリーブオイルソムリエ/テイスターやライターとして活動中。