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ブラジルの漁師Pescadorと川魚チラピアを釣りに釣堀へ♪
ブラジルでは漁師のことをPescadorという。
沿岸部では大西洋の海の幸、内陸部ではアマゾン川やチエテ川からの川魚を楽しめるため、Pesca(釣り)が好きなブラジレイロは結構いるのだ。また魚好き(魚を食す方)も多く、サンパウロでは「金曜日はPeixe(魚)の日」と言われ、レストランでは魚料理を提供する良いきっかけとなっている。
↓沿岸部では新鮮な魚の切り身、牡蠣や海老が市場で売られている
私の住む内陸部アラサツーバ市はチエテ川が近く、魚といったら主に川魚がメインでチラピアやパクなどを食べている。高いお金を払って寿司バーに行けば、サーモンとマグロくらいはある。
↓街の寿司レストラン、ネタはほぼサーモンとマグロのみ
しかしCidade do Boi Gordo(太った牛の街)の異名を持つここでは、魚よりは肉のほうが流通しているので、新鮮な魚を手に入れることは容易ではない。特に刺身にできるほど鮮度が高いものは釣ったほうが早いのだ。
何か良い方法はないかと考えた末、Aposentado(定年退職)をして、第二の人生はPescador(漁師)と呼ばれる程、釣り好きな日系のおじさんが近所にいるので、釣りに同行させてもらうことにした。チエテ川に新鮮なチラピアを釣りにと言いたいところだが、初心者の私の為に気を使ってくれたのか?今回はいざ、釣堀へ。
↓釣堀というか、天然の湖そのもの・・・
釣堀と言っても、さすがブラジル規模が違う。周りにはいくつかの人工の池もあるそうだが、ここPesqueirolagoazul(釣堀青い池)は天然とのこと。
この日は、休日だったので家族連れが多く中にはシュハスコをしながら釣りを楽しんでいる人もいた。(やっぱりブラジル人、自由だ!)
↓ビール片手に釣りを楽しんでいる人も多々
「EuはここでPescaしとるから!」おじさんは日系2世の為、日本語とポルトガル語がやや混ざっているのだが、訳:「私はここで釣っているから、好きなところで釣ってきて良いよ」と言ってくれた。
↓早速、大物を釣り上げたPescadorおじさん
釣竿を借りて大小さまざまな池を試し、2時間くらいが経過した時に小さなチラピアを釣り上げたが、食べようにも身が無いのでリリース。
↓リリースしたけど、一応記念撮影
そんな中、Pescadorおじさんはじゃんじゃん釣っていた。「心配せんでもEuのFile分けてやるから」訳:「釣れなかったのかい?心配しなくても自分が釣った魚をあとで切り身にして分けてあげるからね」と優しい心遣いに感謝である。
さて、そろそろ帰ろうかと竿を上げようとした瞬間、手ごたえがあり、おじさんに手助けしてもらいながら、なんと600gの大物を釣り上げた。ブラジルではじめての収穫である。
↓チラピアは白身で新鮮だと刺身にしても美味しい。鯛に似ていると言われる。
↓刺身にすると、なるほど鯛じゃないか!
近頃はアマゾン川で釣りを体験するツアー等も人気があるそうだが、ゆっくりと時間をかけてブラジルを旅行する方にお勧めなのが内陸の釣堀!天然の池や湖に手を加えたものが多く、水がきれいなので川魚特有のにおいもさほど無い。また、川と違って船などの費用も掛からないので、日本円で1000円くらいあれば一日中楽しめて、しかも魚を切り身にしてもらえる所もある。レストランも併設されている場合が多いので、ちょっとしたアクティビティーと新鮮な魚を楽しむにはもってこいだ。
↓併設されたレストランでは魚の揚げ物が食べられる。
◆Pesque Pague Lago Azul
住所:Rod. Nametala Rezek , Km 1,5, Araçatuba, SP, 16010-970, Brasil
◆ブラジル国内の釣り情報を専門とするサイト
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マンゲイラ靖子
- 2012年よりブラジル在住。 Samba命!リオ1回、サンパウロ6回、(浅草9回)のCarnaval出場経験を持つ。現在は夫と猫3匹とでSP州に暮らし、主に日系コミュニティでの仕事に携わる。 より深いブラジル情報を発信できるよう日々模索中。