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元クルー(船員)の「もっち」が語る!クルーズ選びのポイントや楽しみ方
こんにちは。元クルーズ客船乗組員の「もっち」です。
今回は、クルーの目線を踏まえたクルーズ選びのポイントや楽しみ方についてご提案したいと思います!クルーズ旅の目的が「船」自体なのか「寄港地」なのかにもよりますが、まずは「終日航海日」のあるクルーズに是非乗っていただきたいところです。
①「終日航海日」のあるクルーズ
多くのクルーズ客船には私の所属していたのと同じようなエンターテイメント部門があり、乗船客の船内生活が充実したものになるよう、様々なエンターテイメントプログラムやアクティビティが用意されています。
定番の夜のショーやダンスタイム、映画上映、ピアノの演奏などを聴くミュージックタイム以外にも、小規模の手芸教室やゴルフレッスン、ゲームやスポーツアクティビティ、ヨガ教室、ビンゴ大会などなど、船によって色々な種類があります。それらのアクティビティやイベントを催し、楽しんでもらうためには、どうしても「終日航海日」が必要なのです。
終日航海日があれば、クルーズによって運が良ければブリッジ(操舵室)見学や厨房見学をさせてくれることもあるのです!
(コスタの厨房見学の様子)
それから、「陸のツアーではなかなか行けない」ようなところが入っているクルーズがお勧めです。
②陸のツアーではなかなか行けないという魅力
定番の人気観光地ももちろん良いのですが、小さな島々や離島など、一般的な陸のツアーにはあまり入っていない場所や、行くには移動が大変な場所が航路に入っているクルーズは利点が大きいと思います。また小さな島などは大きな船が着岸できず、沖で錨を下ろして、そこから通船(テンダーボート)に乗り換えて上陸することもよくあります。船が大きければ大きいほどそのようなケースも増えます。
これを面倒に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はそこも魅力の一つだと思っています。
小さな通船に乗り換えて移動する経験自体もなかなか面白いですし、何よりそういう場所は島の周りにもあまり人の手が入っておらず、美しい自然やきれいな海がそのままに残されている所が多いからです!もともと私は島好きなので、島巡りのお気に入りのクルーズが沢山ありますが、それはまた別の機会に...。
③期間限定のイベントやお祭りなどを盛り込んだクルーズもお勧め
例えば夏の時期の国内クルーズで言えば、全国各地の花火クルーズや夏祭りクルーズなどがお得です。
普通、近くで花火を見ようとすると、人ごみで大混雑の中、体力的にも大変な思いをすることが多いですが、クルーズだと船上からとっておきの場所でゆっくり花火を観賞することが出来ますし、花火に合わせて甲板でデッキパーティーが開かれることも多いため、デッキチェアに寝転がって美味しいものを食べながら眺める花火は格別です。
青森のねぶた祭り・秋田の竿灯祭りをはじめとする東北の夏祭りクルーズなどもとてもお得だと思います。
陸のツアーだとホテルなどの予約が取りづらいこともあり、3泊4日ぐらいの旅行で十数万円程度かかることがざらにありますが、クルーズなら船に戻れば快適な部屋があるのでホテル代は必要ありませんし、クルーズライフを満喫しながらお祭りも堪能できるなんてとても贅沢ですよね!!
さらに、クルーズ選びのポイントとして、
④「観光地としては見どころがあっても、ホテルやインフラがあまり整っていない国や地域に行くには、クルーズがより便利」
ということが挙げられます。そういったハード面が心配で、行きたくてもなかなか行けないという国もありますよね?そういう時はクルーズがぴったりです。日中は寄港地観光を楽しみ、夜は船に戻って寛ぐ、食事も船上で好きなものを食べることが出来る、まさに一石二鳥の「おいしいとこどり」ですよね☆
⑤船選び(船会社選び)
こちらも大事なポイントです。客船(船会社)によって違うところも沢山あります。
ラグジュアリー船の落ち着いた雰囲気からカジュアル船のにぎやかな雰囲気、船のクルーとの関わり方、船内アクティビティやエンターテイメントプログラムの内容、特においしい食事メニューの種類などなど、ソフト面での違いは数え切れません。日本船・外国船を問わず、色々な船会社の様々な船に乗ってみて、それぞれの違いも楽しんでいただきたいと思います。
ご紹介したいことはまだまだありますが、少し長くなりましたので、今回はこの辺で...。
Bon Voyage ボン・ボヤージュ!!
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クルーズ旅行編集部
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