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オーストラリア・ウルル1(迫力のパワースポット)
荒野にそびえる「地球のへそ」 先住民の偉大な聖地
cTourism Australia
オーストラリア大陸の中央部、広大な赤土の砂漠地帯アウトバックに忽然と姿を現す、世界最大級の一枚岩「エアーズロック」。元々この地域に暮らす先住民アボリジニたちは、この巨岩を「ウルル」と呼び、"聖地"として崇めてきました。彼らの神話によれば、ウルルは大地を造った偉大なる祖先が眠り、魂を休めるかけがえのない"聖地"なのです。ウルルが当初世界自然遺産として登録された後に複合遺産となったのも、アボリジニの文化・精神がそこに深く宿ると認められたからなのでしょう。
ウルルは、およそ6億年もの年月をかけて砂を押し固め、地中深くに作られた岩層が地殻変動により地表に出現した先端の一部なのです。高さは東京タワーとほぼ同じ348m、全長3.4km、周囲9.4kmという巨大さながらも、驚くべきことに、地上に出ている部分は岩層全体のたった1割程度!想像を超えたスケールの大きさ、気の遠くなる悠久の時の流れ、あまりにも巨大で堂々たる佇まいに、私たち人間は畏敬の念を覚えずにいられません。
さらに、ウルルの魅力は時間の移ろいと共に変わりゆく神秘的な表情にあります。朝日を浴びた岩肌は、徐々にオレンジから燃え立つような赤へと変化していきます。
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日中は青空を背景に、堂々と鎮座している印象です。
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夕暮れ時はオレンジから深紅、紫、そして蒼へと変幻自在に色彩を変え、日没後は岩上を満天の星が埋め尽くします。
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豪快な巨岩が繊細さを見せる特別なひと時こそが、ウルル鑑賞の醍醐味ですね。
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空飛ぶ地球儀 編集部
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