伊勢神宮(旅行の原点"お伊勢参り")

日本人の"心のふるさと" 一年に一度は訪れたい伊勢神宮

伊勢神宮
<宇治橋新鳥居/©伊勢志摩観光コンベンション機構>

「日本の聖地」と言われる、伊勢神宮。実は、正式名称は「神宮」といい、他の神社と区別するために地名が付けられて伊勢神宮と呼ばれています。2013年、20年に一度の「式年遷宮」が行なわれ、翌2014年は「おかげ年(※)」を迎えたことは、皆さんの記憶にも新しいことと思います。2016年5月には、賢島で伊勢志摩サミットが開催されることもあり、日本国内外から注目を集めるスポットとなっています。
(※)おかげ年:古くから式年遷宮の翌年はとくに御蔭(恩恵)を授かることができると言われていることから、その年のことを「おかげ年」と言います。

賢島
<賢島/©伊勢志摩観光コンベンション機構>

今でこそ旅行や修学旅行で訪れる人が後を絶たない伊勢神宮ですが、実は江戸時代にも参宮ブームが起こっていました。ブームの仕掛け人は、御師と呼ばれる元伊勢神宮の神官で、今でいう「旅行代理店」のような役割をしていました。江戸から伊勢までの旅費は、庶民たちにとっては大きな負担でしたが、参宮は江戸庶民たちの憧れでした。

二見興玉神社[ふたみおきたま]

二見興玉神社
<二見興玉神社/©伊勢志摩観光コンベンション機構>

夫婦岩で有名な二見興玉神社がある二見浦は、清渚[きよきなぎさ]とも呼ばれており、古来から神宮参拝の前に身を清めるみそぎの場として知られていました。猿田彦大神を含む3柱を祀っており、境内には猿田彦大神の使いとされるカエルの像が多数あります。「無事カエル」などの語呂合わせから、交通安全の御利益もあると言われています。神宮参拝前に特別なおまいりをするのもおすすめです。

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<夫婦岩の朝日(夏至の頃)/©伊勢志摩観光コンベンション機構>

高さ9mの男岩と4mの女岩からなり、固く結ばれたしめ縄が特徴。

外宮(豊受大神宮)[げくう・とようけだいじんぐう]

外宮
<外宮正宮/©伊勢志摩観光コンベンション機構>

正式名称は「豊受大神宮」といい、食事や産業を司る豊受大御神(トヨウケノオオミカミ)が祀られています。参道は左側通行で、これは手水舎が左側にあるからと言われています。まずは、外宮内の最奥にある正宮を参拝します。そのあとは敷地内にある、多賀宮などの別宮を参拝します。次の内宮までは、約5km離れているので、連絡バスでの移動がおすすめです。

内宮(皇大神宮)[ないくう・こうたいじんぐう]

内宮
<内宮正宮/©伊勢志摩観光コンベンション機構>

正式名称は「皇大神宮」といい、日本人の総氏神、天照大御神(アマテラスオオミカミ)が祀られています。内宮の入り口にある宇治橋は、伊勢神宮を表す象徴としても知られています。外宮と異なり、参道は右側通行となります。しばらく進むと、右側に五十鈴川の清流が見えてきます。石畳から手を伸ばせば、清らかな川の水で手水ができます。参拝順序は、外宮と同様に正宮をお参りし、荒祭宮などの別宮を回ります。

おかげ横丁
<おかげ横丁/©伊勢志摩観光コンベンション機構>

伊勢神宮を参拝した後には、おはらい通りやおかげ横丁などで安らぐのも旅の醍醐味。参拝を機に、『古事記』や『日本書紀』に登場する神様たちの話を聞いてみるのも面白いかもしれません。

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