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JALスカイスイート1(JAL技術開発者に聞く想い)
プライベート空間と快適な眠りを演出する水平型完全フルフラットシート
◆全席通路アクセス
座席配列は2-2-2の横6席、又は2-3-2の横7席で、全席通路アクセス可能で移動もスムーズです。
◆シートサイズ
・リクライニング角度 フルフラット
・シート幅 52cm
※お座席の指定はお受けすることができません。予め、ご了承ください。
※使用機材により、仕様が異なる場合がございます。また、使用機材は急遽変更となる場合もございますので、予めご了承ください。
ご好評のJALスカイスイートについてお話を伺い、新しく生まれ変わった特別な空間の秘密に迫りました。
阪急交通社 ツアー企画担当者 江渡 明子
(左)JAL 開発部 客室仕様グループ 藤島 浩一郎 さん
開発部としてJALスカイスイートをはじめとしたシートの全面リニューアルの開発に携わる。プロジェクトの統括として全体の指揮をとっていた。
(右)JAL 技術部 客室仕様グループ 橋爪 祐平 さん
技術部としてリニューアルに携わる。技術開発の他、メーカーとの交渉や開発スケジュールの管理などもこなす。
目指したのはひとクラス上の最高品質
藤島さん 2年以上の歳月を掛けて開発した国際線ビジネスクラスシート"JALスカイスイート"。この開発における最大のテーマは、ひとクラス上の最高品質を目指すこと。つまり、ビジネスクラスはファーストクラスを作るつもりで開発を進めてきました。全席が通路にアクセスできるレイアウト、個室のようなプライベートスペース、23インチの大画面モニター、そして、快適にお休みいただけるフルフラットシート。あらゆるこだわりを盛り込みながら、最高品質を目指しました。
橋爪さん 私たち技術部は開発部の意図を汲み取り、メーカーと交渉をしながらそれを具現化していきました。デザインと安全性を両立させながら、お客さまにとっての最高の快適空間を実現するため、幾度と無く検証を重ねました。
藤島さん 技術部の他にも、あらゆる部署が開発に携わり、それぞれが連携しながら英知を結集して作り上げたのが、JALスカイスイートなのです。
お客さま目線での開発
藤島さん お客さまの快適性を追求するには、お客さま目線での検証が不可欠です。そこで、開発初期の段階で大量の発泡スチロールで実寸模型を作って、実際に寝た時にどこに何があったらいいのか、距離感や使い勝手を何度も検証しました。
橋爪さん スカイスイートはアメリカの工場で開発していたのですが、現地に何度も足を運び、実機モデルで座り心地、寝心地を検証しました。実際の国際線では10時間以上をシート上で過ごします。そこで、工場のシートで二晩、三晩過ごし、身を持って体感して快適性を検証していきました。
藤島さん 工場でスカイスイートを試したら朝までゆっくり眠れて。非常に快適なので、これはいけるぞ!と確信を持てました。
橋爪さん もちろん、快適性だけでなく、安全性についても細かい部分まで気を配っています。想定外の使い方までを想定して、とにかく触ってみて、お客さまのお怪我に繋がるような要因はないか、念入りに確認しながら開発していきました。
JALならではの価値
藤島さん 徹底的にこだわり抜いて作り上げたシートだからこそ、自信をもってご提供できるのです。ビジネスクラスのシートはフルフラットが当たり前という時代の中、JALならではの品質と付加価値を実現しました。もちろん、他のクラスにおいても例外ではなく、「日本航空ってこんなに良いんだ」とお客さまに思っていただき、これからも使い続けていただけるものに仕上がっております。
橋爪さん お客さまのご要望に合わせて日々開発も進めております。常にお客さまに新しい感動をお届けできるよう、これからも進化し続けます。
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空飛ぶ地球儀 編集部
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