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【台湾】"2022 日台観光サミット in 桃園" 開催!「準備は既にできている!」

記事投稿日:2022/09/21最終更新日:2022/09/21

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2022 IN 桃園 第13回 日台観光サミット

長引くコロナ禍によって多くの業界が影響を受けています。中でも観光業界はもっとも影響を受けている業界のひとつでしょう。

2022年以降、観光客の受け入れ体制は徐々に開かれ始めましたが、諸条件(ビザ取得、隔離、団体ツアーに限る等)による規制はいまだに残っており、以前のように自由に旅を楽しめる状態にまでは戻ってはおりません。

そんな中、歩みを止めず現状できることを考え体制が整えばすぐに対応できるよう、前向きに取り組んでいる国があります。

それが日本と台湾であり、その推進力のひとつになっているのが2008年から続く「日台観光サミット」です。

今回、台湾の桃園市で開催された2022 第13回日台観光サミットに参加してきました。

取りまく環境と課題に果敢に挑み、挑戦を諦めない人々からのメッセージを受け取りましたので、お伝えします。

目次

日台観光サミットとは?

台湾からの訪日旅行と日本からの訪台旅行、双方の促進と相互交流人口の拡大を目的に、2008年から毎年開催しています。しかし新型コロナウイルスの流行により2019年の第12回(開催地:富山)以降、開催が中断していました。

しかし、今年2年半ぶりに台湾の桃園市で第13回が開催されました。

日本からの参加者は、観光庁、日本台湾交流協会、日本観光振興協会、日本旅行業協会、日本観光局、各自治体、航空会社、旅行会社など。台湾からの参加者は、交通部観光局、桃園市、台湾観光協会、航空会社、旅行会社などから参集しました。

第13回 日台観光サミット
<会場の様子。ロゴは台湾の獅子舞(左)と日本のだるま(右)>

第13回 日台観光サミット

日本→台湾、台湾→日本への年間訪問者数ってどのくらい?

2019年の日台相互訪問人数は約707万人。毎年順調に推移していました。

その内、台湾から日本へは491万人、日本から台湾へは216万人。2003年Visit Japanキャンペーンが開始した時、台湾から日本への訪問者は約80万人だったので、台湾から日本に来る人は2003年の6倍以上、台湾人の5人に1人が日本に訪れていることになります。

しかし2020年のコロナ禍以降、双方の訪問者は激減しており、現在はまず2019年の年間訪問者数707万人に戻すことを目標としています。

日台観光サミットの主な参加者からのメッセージ

第13回 日台観光サミットの主賓・来賓
<日台観光サミットの主賓、来賓の面々>

【台湾観光協会 葉会長より】

コロナ禍の試練の中、日台双方は互いに励ましあい、苦難の時間を乗り切ってきました。ここに至りようやく感染収束の見通しが開け、一堂に会する機会を得たことはなによりのしあわせです。

この会議を通じ、日本と台湾の観光交流をいっそう促進し、お互いの関係をさらに強固にすることを願ってやみません。

海外旅行アンケートによると、海外旅行再開時にもっとも行きたい渡航先の一位に「台湾」「日本」が選ばれています。

現在、世界各国の水際対策は緩和されつつあります。UNWTOによると今年(2022年)1~5月国際旅行者はのべ2億4871万人に達し、2019年同時期の46.1%まで回復しています。今後アジア地域に於いても回復のスピードは一気に加速していくものと期待できるでしょう。

コロナにより、旅行者の心理や旅のスタイルも変わりました。例えば、自由と安全の重視、コスパ第一からスローでこだわりのある旅、親しい人と悦びを分かち合う旅、体験型、エコ、SDGsなどです。

本サミットでは、これからの観光の在り方を議論し、国際観光発展の大きな契機となれば幸いです。

今日は台風11号が襲来しています。台風が来ると台湾に水が溜まります。台風は水不足を解消する恵の雨でもあるのです。しかし台風は私たちに被害を及ぼします。台風はある意味、コロナと同じ面があるといえるでしょう。しかし、台風が過ぎれば一転空は晴れわたり、青空が戻ってきます。私たちはこれからも手を取り合い、関係を深め、さらなる交流発展を成し遂げましょう。

【日本観光協会 山西会長より】

世界中がコロナに翻弄され、紛争が各地で起こり、経済の混乱、異常気象が次々と襲ってきています。

日台観光サミットは、このような時代に開催されるからこそ非常に重要な意義を持ちます。関係者が双方の英知を結集して未来に向けた強力なメッセージを打ち出し、日台交流人口の回復、日台観光産業の復興を目指して参りましょう。

【桃園市 鄭市長より】

桃園市は台湾の観光産業の縮図です。国際空港のある桃園市は、豊かな観光資源と多元的文化体験を満喫することができます。日本と桃園は、都市訪問から学校訪問、観光旅行からスポーツや音楽まで多くの協力と交流を行って参りました。

私が在職の8年間に7つの姉妹都市提携を結びました。コロナによりあらゆる場所が困難と挑戦に満ちていましたが、国境開放が近づき、ポストコロナ時代の観光が新しい夜明けを迎えようとしています。桃園市は台湾の玄関口として重大な責任を果たして参る所存です。

【観光庁 本保参与より】

ポストコロナ時代における観光産業復興についての本サミットでの議論は、早期の局面打開に向けて非常に重要です。人々の意識、行動様式の変化を踏まえ、持続可能な観光コンテンツへの期待など、旅行に関する新たなニーズにしっかりと応えていくことが、観光産業の再生、日本と台湾の交流人口の早期回復、増加につながっていきます。

【台湾交通部 王大臣より】

日本と台湾は距離が近く、お互いに兄弟のような関係で、両国民も双方を最も人気のある観光地に選んでいます。

台湾人の情熱は台湾の気候のように熱烈です。台湾の防疫に対する要求と人々の自立性により、コロナ後に日本の皆さまに安心安全な旅行目的地として
台湾が最初に選ばれるものと確信しています。

コロナ禍は、まもなく遠ざかると信じています。近い将来、日本の良き友人の皆さまが再び台湾を訪れ、美しい風景を楽しみ、多彩な強度料理や台湾独特の生活スタイルを体験していいただけることを願っています。

日台観光サミットでは、各方面(観光局、自治体、航空会社、旅行会社など)から現状打開に向けての具体的施策、要望、提言が為されました。

第13回 日台観光サミット

現状の課題と今後の推進ポイント

世界的でも外国人観光客受け入れが再開されてはいるものの、未だ以下のような制限はかかっており、自由に海外できる状態に戻ったとは言い切れません。(2022年9月1日現在)

【入国制限の一例】

  • ビザ取得
  • 検査陰性証明の提出
  • 一定期間の隔離

日本への外国人観光客受入れも2022年6月から再開され、9月7日からは添乗員付きでなくても入国できるように改定するなど、徐々に緩和されていますが、訪問者人数は想定より伸びておりません。

日台観光サミットでは、入国制限の更なる緩和を政府に求めると共に、航空会社に対しては、航空便の増便、就航空港数の増大を、旅行会社に対してはこれからの旅にスタイルに適応したコンテンツの企画造成を要請するなど活発な意見交換が為され、規制の更なる緩和など、諸条件が整い次第すぐに受け入れ対応できるよう、万全な準備を進めるという認識を共有しました。

第13回 日台観光サミット

第13回 日台観光サミット開催地の桃園市とはどんなところ?

今回の日台観光サミットの開催地となった桃園市は、台北市に比べあまり知られていませんが、緑豊かな自然があり、日本統治時代の歴史的建造物や日本人には懐かしい町並みが今も残っている魅力ある街です。

雨

サミット開催中はあいにくの雨でしたが、桃園市は深く濃い緑に包まれた自然豊かな落ちついた街でした。

桃園には国際空港があり高速鉄道MRTが走り、大都市台北に隣接している交通至便な街です。多民族文化、客家文化など特色のある文化に触れることもできます。

他民族文化
<桃園は他民族文化が豊かな土地でもあります>

現在の鄭市長が着任して8年の間に、日本の7つの姉妹都市提携を結びました。(千葉県、千葉県成田市、香川県、宮崎県、石川県加賀市、和歌山県有田郡湯浅町、千葉県銚子市)

その他、日本統治時代に建てられた製茶工場「大渓老茶廠」や「橫山書法藝術館」「高速鉄道探索館」など歴史と文化、教養に溢れた街でした。

大渓老茶廠
<大渓老茶廠>

日本でも有名な日東紅茶とも関係がある工場です。

大渓老茶廠

結婚写真の撮影にもよく使われるそうです。

>>大渓老茶廠の詳細はこちらへ

橫山書法藝術館
<橫山書法藝術館>

建築家の潘天一がデザインした桃園で今もっともホットな芸術館です。2018年度全国優秀建築賞「最優秀企画・デザイン部門」金賞を受賞したそうです。

池

敷地内の池は硯をイメージしているのだとか。

MRT

台湾で市街各地を結ぶMRTの工場や、台湾新幹線である高速鉄道探索館なども案内していただきました。

MRT工場

高速鉄道探索館

鉄道好きにはたまらないですね。

日台観光サミットに参加した感想

今回の日台観光サミットに参加して感じたことをひとことで言えば、台湾の人たちの熱いパッションです。彼らのとても熱いエネルギーを感じました。

スタッフ
<ホテル前で熱烈歓待するスタッフ>

日本から台湾への旅行者数の2倍以上の人たちが台湾から日本へ旅行しています(2019年)。台湾人の5人に1人が日本に旅行しているのです。そしてその多くはリピーターとなり、何度でも日本に行きたいという人も多いそうです。サミット会場で隣の席となった女性は、日本の食とショッピングが大好きと言っていて、早く再び自由に日本に旅行できるようになってほしいと熱望していました。

日本に対し、これだけ親近感を感じてくれる人たちは世界中を見渡してもなかなかいないのではないでしょうか。改めて日本と台湾の友情、絆を感じました。

コロナを経て、旅に対する「安心・安全」意識はさらに重要視されるようになりました。台湾は日本と同じようにマスク着用が徹底しており、日本に居るのと変わらない印象を持ちました。

私は台湾には過去4度訪れたことがありますが、台北と九份しか行ったことがありません。しかし、台湾の魅力は台北だけではないことを今回改めて知りました。

例えば、島南部の台南は台湾発祥の地で、日本で言うと京都のような古都でしっとり落ち着いた台湾の姿を見ることができます。西岸中部にある高雄や日月潭で有名な台中も観光地として有名です。そして近年では、これまで観光地としてはあまりスポットを浴びていなかった台東など島の東部エリアも、自然豊かで落ちついていて雰囲気が良いと人気が高まっているようです。

九州と同じくらいの面積の台湾は、サイクリングで1周することもできます(約1,000km)

台湾は一度だけではなく、何度でも旅人を楽しませてくれるコンテンツの宝庫です。早く以前のように自由に行き来できる状態に戻ってもらいたいものです。

コロナは私たちに色々な影響を与えましたが、悪いことばかりでもありません。

コロナによって私たちの行動は大きく制限されましたが、逆にオンラインでの情報キャッチ、交流が以前より各段に向上しました。この点は良かった点と言えるでしょう。ぜひ台湾の最新情報をつかんでください。

>>「いくたび ふたたび 台湾」公式サイトはこちら

日台の絆を改めて感じた「日台観光サミット」。

来年2023年には日本の愛知県にて第14回の開催が決定しました。

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記事投稿日:2022/09/21最終更新日:2022/09/21

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