バンジージャンプの基礎知識! 日本のスポット集や制限事項など

バンジージャンプ

スリリングなアクティビティの代表格といえば、「バンジージャンプ」。とはいえ、知ってはいても、実際にやってみたことはない人が多いのではないでしょうか。

一度体験すると、恐怖と爽快感のギャップにやみつきになってしまう人も多いバンジージャンプについて、基礎知識や制限事項、当日の服装、日本国内で体験できるスポットまで、たっぷりと紹介します。

目次

<1. バンジージャンプとは>

<2. バンジージャンプはどんな場所でできる?>

<3. バンジージャンプで事故の恐れはある?>

<4. バンジージャンプの楽しみ方・料金など>

<5. バンジージャンプの年齢制限や体重制限>

<6. バンジージャンプは季節や時期による影響はある?>

<7. バンジージャンプの予約・申し込み方法>

<8. バンジージャンプをするのに必要な準備や服装>

<9. バンジージャンプ当日の流れ>

<10. バンジージャンプに関するQ&A>

<11. 日本でバンジージャンプができる場所>

<12. 施設内でバンジージャンプができる場所>

1. バンジージャンプとは

「バンジージャンプ」とは、橋の上や崖の上、高層ビルの上などの高所から命綱をつけて飛び降りるアクティビティのこと。「バンジー」とは英語のニュージーランド方言で「ゴムひも」を意味します。

1人で飛び降りるスタンダードなバンジージャンプのほかにも、2人一緒に飛び降りる「タンデム」や、下から上に向かって打ち上げる「逆バンジー」、下に置いたネットやマットに向かって飛び降りる「紐なしバンジー」など、いくつかの種類があります。

現在のようなアクティビティとしてのバンジージャンプは、1980年代後半にニュージーランドの起業家アラン・ジョン・ハケット氏によって発案されたといわれています。1988年、ハケット氏がクイーンズタウン郊外のカワラウ川にかかる橋の上から飛び降りたのが、世界初の商業バンジージャンプでした。

※カワラウ川でのバンジージャンプ体験は「ニュージーランドで念願のバンジージャンプ!」のページで確認できます。

バンジージャンプの原型が南太平洋の儀式だというのをご存じでしょうか? バンジージャンプの起源は、バヌアツ共和国に伝わる「ナゴール」と呼ばれる儀式だとされています。豊作祈願や成人男性の度胸試しとして、足にツタをくくりつけて木で組んだやぐらの上から飛び降りるこの風習は、「ナゴール祭り」として現地で今も続いています。

2. バンジージャンプはどんな場所でできる?

バンジージャンプ
<出典元:写真AC

バンジージャンプには、飛び方による分類のほかに、飛ぶロケーションによる分類もあります。橋の上から飛び降りる「ブリッジバンジー」、塔ややぐらの上から飛び降りる「タワーバンジー/やぐらバンジー」、ダムのふちから飛び降りる「ダムバンジー」、高層ビルなど都市にある建築物から飛び降りる「アーバンバンジー」などです。

スタイルによって体験できる場所は異なりますが、日本で楽しめるのは、自然豊かなロケーションにある橋の上か、遊園地・テーマパーク内に設置された塔の上から飛び降りるバンジージャンプ。

バンジージャンプスポットの数が特に多いのは群馬県で、関東周辺ではほかに茨城県や千葉県、東京都内にもバンジージャンプが体験できるスポットがあります。

そのほか、静岡県や岐阜県、愛知県、奈良県、熊本県などにもバンジージャンプスポットがあり、特に地方の場合は風光明媚な渓谷や川辺など、「自然豊かな場所で楽しむもの」というイメージが強くなっています。

3. バンジージャンプで事故の恐れはある?

「バンジージャンプ」と聞いて、真っ先に出てくるのは「怖そう」という感想ではないでしょうか。いくら命綱があっても、高いところから飛び降りるというのは、高所恐怖症ならずとも恐ろしいものです。

実際のところ、バンジージャンプにおける事故のリスクはどの程度なのでしょう。世界的には時折バンジージャンプの死亡事故のニュースが流れるものの、日本国内の死亡事故はこれまで1件程度しか報道されていません。バンジージャンプ台で命綱をつけずに指導にあたっていたスタッフが転落して死亡したというものです。バンジージャンプの事故といえば命綱が切れるようなものをイメージしがちですが、少なくとも日本国内では命綱が切れたことによる死亡事故は報道されていないようです(ただし、軽傷で済んだようですが命綱が切れる事故が起きたことはあります)。

また海外では、一緒にバンジージャンプに参加していたパートナーへの合図を自分への合図と勘違いして装備の装着が不十分なまま飛び降りてしまったという事故例もあります。このようにバンジージャンプの事故は、意思疎通の問題や飛び降りるタイミングの問題など、人為的なミスや勘違いによるものが多いようにも見受けられます。

装備自体にはきちんと安全対策が施されていたとしても、ミスや勘違いによって自分自身や周囲の人を危険にさらしてしまう可能性があります。安全にパンジージャンプを楽しむには、インストラクターの説明や指示をよく聞いて、落ち着いて行動することが大切だといえるでしょう。

4. バンジージャンプの楽しみ方・料金など

バンジージャンプ
<出典元:写真AC

「興味はあるけど、怖くてなかなか一歩を踏み出せない」という人も多いであろうバンジージャンプ。飛び降りる前は恐怖との闘い。命綱を身につけてはいるものの、ほとんど身ひとつで落ちていく瞬間は、ジェットコースターなどでは味わえない独特の浮遊感を伴う恐怖があります。

ところが、落ちきった後は一気に爽快感が湧きあがってきます。「恐怖を克服した」という達成感も伴って、恐怖感と爽快感のギャップにやみつきになってしまう人も少なくありません。

また、バンジージャンプスポットの多くは渓谷などの自然美に囲まれているため、ジャンプ台からの絶景が忘れられないという人も多数。一瞬で終わってしまうバンジージャンプだからこそ、その瞬間の風景が深く脳裏に刻まれるのです。

バンジージャンプに興味がある人にとっては、費用感も気になるところ。バンジージャンプの料金は、体験するロケーションによって大きく異なり、自然に囲まれた橋の上などの場合は10,000~25,000円前後、遊園地やテーマパークなどの場合は1,500円(入園料別途)ほどのところが多いようです。

また、橋の上などのバンジージャンプスポットでは2回目以降のジャンプに割引を設けているところが多く、同日2回目以降のジャンプは1回目の4~5割引程度で楽しめるところもあります。

5. バンジージャンプの年齢制限や体重制限

一般的に、バンジージャンプの参加にあたっては、安全上の理由から年齢や体重に関する制限が設けられています。

年齢については、13歳以上または15歳以上に制限されているところがほとんどで、18歳未満は保護者の同意が必要となるケースもあります。年齢の上限については明確に定められていないことが多いですが、あくまでも健康条件を満たすことが前提となっています。

加えて、体重についても制限が設けられています。最低は35~40kg、最大は100~120kg程度が主流となっており、体重が軽すぎても重すぎても参加できない場合があります。

6. バンジージャンプは季節や時期による影響はある?

どうせならベストな季節にバンジージャンプを楽しみたいところですが、バンジージャンプに最適なシーズンはあるのでしょうか。バンジージャンプは年間を通して楽しむことができますが、周囲の風景や待ち時間の快適性を考えると、特におすすめなのは春と秋です。

春ならロケーションによっては桜が楽しめますし、茨城県の竜神大吊橋や群馬県の猿ヶ京といった大自然に囲まれた場所では、秋になると鮮やかな紅葉の絶景が広がります。

夏のバンジージャンプにも独特の爽快感はありますが、炎天下にさらされるため、待ち時間が長いと熱中症の危険も出てきます。

また、冬のバンジージャンプはロケーションによっては銀世界が楽しめるという魅力がありますが、待ち時間の寒さがこたえるうえに、雪が降るとバンジージャンプスポットまでの移動に危険を伴う可能性もあります。

暑くもなく、寒くもない気温のなかで、安全にバンジージャンプを楽しむには、春と秋が一番といえるでしょう。

7. バンジージャンプの予約・申し込み方法

遊園地内のバンジージャンプを除き、バンジージャンプは原則として予約制・予約優先制となっています。予約なしでも当日参加ができる場合もありますが、長時間待たなければならないこともあるため、事前予約が確実です。

バンジージャンプの予約方法には、おもに「電話やインターネットで催行会社に直接申し込む」「アクティビティ予約サイトから申し込む」という2つがあります。アクティビティ予約サイトの場合は、複数の施設が提供しているプランを一覧で比較できる点がメリット。

また、一部の施設はふるさと納税にも対応しています。

8. バンジージャンプをするのに必要な準備や服装

バンジージャンプ
<出典元:写真AC

いざバンジージャンプを体験するとなったら、当日はどのような準備をすればいいのでしょうか。バンジージャンプを安全かつ快適に楽しむための服装や持ち物について解説します。

自分で準備していくもの

バンジージャンプは身ひとつで参加でき、必ず用意しなければならないものというのはありませんが、メガネをかけたままジャンプしたい場合は、メガネバンドを準備しましょう。無料でメガネバンドの貸し出しを行っているところもあります。

また、バンジージャンプスポットは開けた場所にあり、直射日光にさらされることが多いため、夏場は非常に暑くなります。待ち時間に汗をかくことが予想されるため、タオルを持っていくといいでしょう。また、汗をかきやすい人は着替えもあると安心です。

バンジージャンプにふさわしい服装や靴

女性の場合、スカートは避け、必ずパンツスタイルで参加しましょう。また、飛んだときに靴が落下する恐れがあるため、足元はサンダルNG。必ずスニーカーのように足にしっかりと固定できる靴を選んでください。

加えて、どこかに引っかかったり、落としてしまったりする可能性があるため、ネックレスやイヤリングなどのアクセサリー類は飛ぶ前にはずしておくといいでしょう。

9. バンジージャンプ当日の流れ

続いて、バンジージャンプをやったことがない人でも、どのようなことが待ち受けているかイメージしやすいよう、当日の流れを紹介します。

まずは所定の場所に集合し、受付と料金の支払い(支払いがまだの場合)をしたら、同意書への記入や体重測定を行います。

続いてハーネスを装着。ジャンプのコツや注意事項の説明を受けた後、ジャンプ台に移動したら、装備を身につけます。装備の最終チェックが完了したら、いざジャンプ。施設によってはジャンプ後に認定証が発行されます。

※当日の流れは施設によって多少異なることがあります。

10. バンジージャンプに関するQ&A

バンジージャンプに興味はあるものの、不安や疑問があるという人のために、バンジージャンプに関するよくある質問にお答えします。

バンジージャンプはどのくらい怖い?

ジェットコースターなどの乗り物と違って、身ひとつで落ちるバンジージャンプは「絶叫マシンとは比べ物にならないくらい怖い」「想像以上に怖い」など、思っていたよりも怖かったという感想をもらす人が少なくありません。

また、勝手に進んでいくジェットコースターとは違い、バンジージャンプは自らの意思で飛び降りなければなりません。ジェットコースターよりも勇気が必要なので、「ジャンプするまでが一番怖い」という意見も。ジャンプ前に「本当にここから飛ぶの?」と葛藤している瞬間が一番怖いのかもしれません。

ジャンプした後は一瞬頭が真っ白になり、落ちきった後バウンドするタイミングで恐怖を克服した達成感と開放感が湧きあがってくる人が多いようです。

バンジージャンプ中の撮影はできる?

バンジージャンプ中は、自身のGoProなどを使って動画などの撮影が可能です。ただし、個人の機材による撮影を許可していない施設もあるので、撮影を希望する場合は予約前に確認しておくといいでしょう。

また、施設によってはGoProを装着したヘルメットをレンタルできるプランや、カメラマンがバンジージャンプ中や前後の写真や動画を撮影してくれるオプションサービスを提供しているところもあります。

11. 日本でバンジージャンプができる場所

実際に国内でバンジージャンプが楽しめるスポットとして、どのようなところがあるのでしょうか。まずは、自然に囲まれた橋の上からバンジージャンプが体験できる場所を紹介します。

岐阜バンジー(岐阜県):日本一の高さ!

新旅足橋
<出典元:写真AC

日本一の高さを誇っているのが、岐阜県加茂郡八百津町にある新旅足橋(しんたびそこばし)から飛び降りる「岐阜バンジー」。高低差は215mもあり、山と山のあいだに架けられた橋の上から、はるか下を流れる旅足川に向かって飛び降ります。

日本一の高さからのジャンプはやはり別次元。足のすくむ高さからのジャンプだからこそ、飛び終わった後の爽快感も格別で、日頃の疲れやストレスも吹き飛びます。

竜神バンジー(茨城県):関東一の高さ!

竜神大吊橋
<出典元:写真AC

茨城県常陸太田市にある「竜神バンジー」は、関東一の高さからジャンプできるバンジージャンプスポット。全長375m、歩行者専用の吊橋としては日本最大級の長さを誇る竜神大吊橋からは、竜神湖や周囲の山々の雄大な風景が広がります。

毎年、成人の日には常陸太田市の新成人数名がここからバンジージャンプをするのが恒例となっているとか。恐怖に打ち勝って、四季折々の自然のなかに飛び込めば、これまでの価値観が変わるかもしれません。

みなかみバンジー(群馬県):最も古くからあるブリッジバンジー

「みなかみバンジー」は、日本で最も歴史の長いブリッジバンジーで、現存するものとしては日本最古を誇ります。もともとは10月初旬に行われるイベントの一環として始まりましたが、現在は4~11月のシーズン限定でバンジージャンプが行われています。

利根川に架かる高さ42mの諏訪峡大橋からのジャンプは、初心者にもチャレンジしやすい高さ。ラフティングやキャニオニングなど、アクティビティ天国として有名な水上だけに、大自然の風景とあわせて楽しめます。バンジージャンプが初めての方は、ここでデビューを飾ってみてはいかがでしょうか。

12. 施設内でバンジージャンプができる場所

バンジージャンプは一部の遊園地やテーマパークでも体験可能。施設内でのバンジージャンプは、ほかの乗り物やアクティビティとあわせて気軽に楽しめる点が魅力です。

マザー牧場(千葉県):その名もファームジャンプ!

マザー牧場 バンジージャンプ
<出典元:写真AC

関東のお出かけスポットとして人気を集める、千葉県富津市の「マザー牧場」でもバンジージャンプが体験できます。

その名も「ファームバンジー」。ジャンプ台が設置されている塔の高さは21mと、それほど高くはありませんが、房総の山並みと東京湾を見下ろす標高321m地点に位置しているため、爽快感はバッチリです。

マザー牧場のファームジャンプは小学生以上から参加できるのもポイント。「ブリッジバンジーまでは勇気が出ないけど、まずはどんな感じか一度試してみたい」という人にもぴったりですね。

よみうりランド(東京都):GoPro撮影サービスも!

東京都内でバンジージャンプを体験するなら、東京都稲城市にある「よみうりランド」へどうぞ。都内で唯一の常設バンジージャンプで、高さ22mのジャンプ台は「ジャンプ台までの階段がシースルーで怖い」と、タワーの構造自体もスリルを掻き立てると評判です。

GoProをつけたヘルメットを装着し、体験の様子を動画で残せるオプションもあり、なかなかできない体験を形に残すことができますよ。

人によっては「人生観が変わる」というほどのインパクトがあり、たくさんの人をやみつきにさせてきたバンジージャンプ。「怖そう」と思いつつも、やってみたい気持ちが高まってきた人も多いのではないでしょうか。興味のある人は、基礎知識を把握したうえで、バンジージャンプにぜひチャレンジしてみてください。

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