きゅううがめ~ら!徳之島伊仙町との出会いにありがとう!

徳之島伊仙町の海

「きゅううがめら」とは、「きゅう」は今日、「うがめら」は感謝、今日という日に感謝する「こんにちは」を表した徳之島の言葉です。

徳之島は2021年7月に世界自然遺産に登録されたばかり。登録のポイントは「生物多様性」であり、徳之島ならではの生き物たちの宝庫です。

目次

徳之島伊仙町から、きゅううがめ~ら!

徳之島伊仙町の海岸を朝夕に歩いていると・・・

牛のお散歩

牛のお散歩に遭遇したり、

ウミガメ

青く澄んだ海をのぞき込むと悠々と泳いでいるウミガメに出会ったり、

ヤギの親子

海岸近くの原っぱにはヤギの親子がいたり...。

天然記念物のアマミノクロウサギや、固有種のオビトカゲモドキが生息する神秘的な森や、夜空を見上げると降ってきそうなほどの星たち。

当たり前の日常に自然があって、当たり前の自然のなかに人々の日常がある。美しい自然、ありのままの自然との程よい距離感がホッとする、そんな心癒されるところが徳之島。出会った人々にも自然にも「きゅううがめら」。今日、出会えたことにありがとう!

地域の皆さんとの交流

地域の皆さんとの交流

地域の皆さんとの交流

島の伝統料理を楽しめる「島じかん」で、地域の皆さんと交流しました。

>>おうちカフェ「島じかん」の詳細はこちらから

滞在中には、徳之島の自然や歴史・食・交流など、ここには書ききれないほどの体験をしました。

そんな中から、今回は徳之島伊仙町の歴史文化を楽しめる体験と、魅力的なガイドさんについてご紹介いたします。

阿権集落の散策とふり茶体験

徳之島の南西部、伊仙町の阿権(あごん)という集落は、琉球石灰岩の石垣が続くのどかな集落です。

ここでは、歴史ガイドの平陽子さんとともに集落をゆっくりのんびり散策します。途中、樹齢300年のガジュマルの巨木や築90年超の古民家を見学。阿権の歴史を感じた後に、伊仙町指定民俗文化財徳之島ふり茶の実演と試飲を楽しむことができます。

さぁ、歴史ガイド・平さんとともに出発です!!

笑顔がキュートな歴史ガイドさん

ガイドの平さん

優しい笑顔が素敵な平陽子さん。

鹿児島から故郷徳之島にUターンされ、大好きな徳之島のために、そして、阿権の歴史・文化を継承するために歴史ガイドとして活躍されています。地域の女性連会長でもあり、地域の食文化継承に貢献されています。

歩くだけでもワクワクな道歩き

集落

集落の民家には琉球石灰岩で造られた石垣が続きます。琉球石灰岩とはサンゴや貝殻などが堆積して出来た石材であり、沖縄の石垣や石畳、城壁でも使われています。南国のの~んびりした風景。ほっこりしますね。

石敢當

おっと!石のなかに文字が彫られています。3文字です。皆さん見えますか?

正解は「石敢當」。読み方はイシガントウ、セッカントウです。「石に当たって散る」という意味で、マジムンと呼ばれる魔物を撃退する、魔よけの役割を果たしています。

魔よけのおまじない ヒンプン
魔よけのおまじない「ヒンプン」>

またこの魔物は真っ直ぐにしか進めないようで、民家の入口は、魔よけの壁ヒンプンを施し、壁を曲げることで外から魔が入ってくるのを防いでいます。

三角盛

続いて、三角の形の石垣が見えてきました。これは「三角盛」といって船の帆先を表しており、南にある沖縄の方角を向いています。今は子供たちの遊び場だったり、若者のデートスポットだったり。平さんもここで青春を過ごされたのかなぁ~。

でぃごの木

阿権八幡神社まで歩いてくると、大きな木がお出迎えです。おぉ!これは、でぃご~の花が咲きのでぃごの木。初夏になると鮮やかな赤い花を咲かせます。海を渡る交易船からは赤い花が目印となり灯台の役割も果たしていたそうです。

阿権富士

阿権八幡神社から見る犬田布岳(いぬたぶだけ)。別名「阿権富士」とも呼ばれます。綺麗な形の山ですね。

ガジュマルの木

阿権八幡神社をあとに歩いていくと、でたぁ~!ケンムン(精霊)が宿ると言われている樹齢300年のガジュマル巨木が見えてきました。迫力のある枝ぶりに圧倒です!

ガジュマルのふもとで集合写真

ガジュマルのふもとでハイチーズ。ヒトと並ぶと木の大きさがよりわかりますよね。大きいですね~。ふと、ガジュマルの樹木に浸食されているカンボジアの世界遺産タ・プロームを思い出しちゃいました。あのガジュマルも樹齢300年程でしたね~。

古民家

ガジュマルの木のお隣には築90年を超える古民家がありました。こちらは遊休家屋になっていたところ町に寄贈され、今後はコミュニティカフェを併設した地域コミュニティの拠点になるそうで現在修繕工事中。未来に向けてどのように変化するのか楽しみですね。

お待ちかねの「ふり茶」タイム♪

集落をぐるっと歩いて、ゴールはお庭で「ふり茶」体験です。

お茶を点てる様子

ふり茶とは、お茶を茶桶(おけ)に入れて竹製の茶筅(ちゃせん)を使って、シャカシャカお茶を点(た)てます。ビールみたいな泡々。きめ細かい泡がほんのり優しいお茶です。

泡々なふり茶

この「ふり茶」とは、お茶を泡立てるときの擬音によって日本各地で様々な呼ばれ方をされているそうです。沖縄では「ぶくぶく茶」。富山県や新潟県では「ばたばた茶」。島根県松江の出雲文化では「うけ茶」や「ぽてぽて茶」。各地のお茶文化を巡ってみると、いろいろな発見がありそうですね♪

なお、徳之島のふり茶は伊仙町指定民族文化財に指定されています。素敵な文化を後世に残していきたいものですね。

色鮮やかお茶請け

また、ふり茶の楽しみは色鮮やかお茶請けにもあり。わぁ~美味しそう♪

可愛い貝殻の取り皿
可愛い貝殻の取り皿>

お料理がお好きで「お客様により楽しんでいただけることが私の幸せ」と言われる平さんのお人柄溢れるおもてなしです。

パパイヤのお漬物

こちらはパパイヤのお漬物。シャキシャキがいい感じです。

地産地消のジェノベーゼペースト

これこれ~っ!地産地消のジェノベーゼペースト。香りもよくってすっかりお気に入り。おかわりしちゃいました。美味しいおもてなし、ごちそうさまでした!

さて、お腹もいっぱいになったところで、そろそろお別れのお時間です。ふと道端を見てみると...

ツマベニチョウとハイビスカス

ハイビスカスの花とツマベニチョウです。ツマベニチョウは羽の先(ツマ)が紅のようにオレンジ色をしているので「ツマベニチョウ」。

「幸せを呼ぶ蝶」と呼ばれているそうです。幸せの蝶とも出会えて、心もhappyになれる散策になりました。

徳之島伊仙町のみなさん、ガイドの平さん、素敵な出会いを心よりありがとうございました!

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キキ

旅好き「キキ」です。プロフ写真は、魔女の宅急便の舞台、クロアチア・ドブロブニクのスルジ山にて。アドリア海に沈む夕日はとても美しくお気に入りのスポットです。次はどの街に飛んでいこうかな♪

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