【一時帰国レポート】32時間かけてベトナム脱出!ベトナム旅行はいつから行ける?

ノイバイ空港

ベトナム・ダナン在住の筆者は、2021年9月に一時帰国し、現在日本で過ごしています。

ベトナムではゴールデンウィーク明けの2021年5月中旬からコロナウィルスの感染が拡大、制限が続き、8月からは首相指示第16号の社会的隔離措置により飲食店などの営業停止が続いていました。

さらに、8月16日からはより厳しい完全外出禁止令が発動。デリバリーや生活必需品の買い出しも禁止、配給を頼りにする日々が続いていました。

9月に入ってもこの外出禁止令は続き、食糧がつきないかと心細くなっていた筆者は、ワクチン接種も兼ねて日本に一時帰国することにしました。

今回は、厳格なロックダウン最中のベトナム出国・日本入国の様子をレポートします!

※10月15日現在、隔離は緩和されましたが、筆者が住むダナン市では飲食店の完全営業再開はまだ、テイクアウトやデリバリーのみで、都市間の移動にも制限がある状態です。

目次

飛行機が飛んでいない!?第一関門、国内の移動

コロナ以前、私が住むダナンから成田までは直行便が飛んでいましたが、9月上旬時点では国内線・国際線ともに動いていないようでした。

一方、社会隔離中でもハノイかホーチミンから成田へは、ANAとJALの定期便が出ていました。そのため、まずはダナンから飛行機で1時間ほど距離のあるハノイかホーチミンに行く必要があります。しかし、飛行機も電車も動いていないとなると、個人で車を手配して行くほかありません。

調べてみると、飛行機のチケットを持っていれば、車で空港まで行くことは可能とのこと。飛行機が同じ便であれば同乗もできます。今回は、知り合いの日本人の方が車を手配してくださり、4人で乗り合わせてハノイに向かうことになりました!

現地の旅行会社に勤めるドライバーが車を出しており、手配にあたっては航空券(Eチケット)・パスポート、ビザ情報・前金の振り込みが必要でした。

お値段は15人乗りの車で1,600万ドンと、従来の国内線チケットよりもかなり高い価格設定...。ドライバーの方が人民委員会への許可証申請や検問所での手続きもやってくれますし、イレギュラーな長時間の旅になることを考えると納得です。

車
<今回お世話になった車>

ダナンからハノイのノイバイ空港へ、陸路18時間の旅

さて、どんな流れでハノイの空港まで辿り着くことができたのか、その一部始終をお伝えします!

1. 陰性証明の取得

出発前に、まずは陰性証明書が必要になります。一人75万ドンでPCR検査を受けました。朝7時にドライバーが家まで順番にピックアップに来て、検査場まで連れて行ってくれます。検査場は小さな病院でした。ここで一緒に移動するドライバーも検査を受けます。

PCR検査場

PCR検査場

私達の他にも、コンビニやスーパーマーケットで働く方々が検査を受けていました。結果が出るまで時間もかかるので、この後は一旦帰宅となります。

2. ハノイへ出発

15時に再度、ドライバーが家までピックアップに来てくれました。先程のPCR検査の結果が出ているので、途中で陰性証明書を受け取り、いざ出発!

PCR検査場

ダナン市内にはいくつも検問があり、警察が待機していてたびたび止められます。その都度ドライバーの方が書類を提示し、通過していきます。

検問

この時は外出禁止令が出ていたため、ほとんど人通りもなくスイスイ進んでいきました。

ここから18時間、忍耐の旅が始まります...!

3. 食事はどうしているの?

今回の送迎の目的地はあくまで空港であるため、途中でレストランに寄ったり食べ物を買ったりすることはできません。そのため、水と食糧はあらかじめ用意する必要がありました。

とはいえ外出禁止令中。水だけは用意できたものの、持ち運べるような食べ物も手に入らない。そんな折、車を手配してくださった日本人の方が大量の美味しいお弁当・お惣菜を作って持ってきてくださり、本当に助かりました。ベトナムで生活していると、人との繋がりで生かされていることを実感します。感謝!

食事

4. 道中の様子

15時頃出発してから翌朝9時まで、18時間ほとんど座りっぱなし。時々ガソリンスタンドでトイレ休憩を入れたり、ドライバーの仮眠休憩も入りますが、やはり、体はバキバキに...。

ガソリンスタンド

また、ダナンからハノイまでの道すがら、各省の境には必ず検問があり、パスポートや陰性証明書のチェックが必要です。寝ていてもたびたび起こされてしまうのは辛かったです。

道

検問

5. 翌朝9時、ノイバイ空港に到着!

ノイバイ空港

そんなこんなで大変な思いもしながら、やっとの思いでハノイの空港に到着!空港に着いただけでかなりの達成感!

しかし、ここからがまた長丁場でした。

実は搭乗する飛行機は夜23時20分発で、なんと出発まで14時間以上を空港で待たなければならないという状況。なぜこうなったかというと、道中なんらかの不備で引き返さなければならない・検問が長くかかる等のリスクを見越して、早めの出発時間しか引き受けられないということだったのです。ならば辛抱するしかありません...!

6. 闇営業の売店を発見?ノイバイ空港の様子

ノイバイ空港には全く人がおらず、空港内の売店などもすべて営業停止中。もちろん食糧やミネラルウォーターも手に入りません。いただいたお弁当や持参した水を消費しながら、ひたすらベンチで待ち続けました。

そんな中、空港内で1店舗だけ食べ物・飲み物を販売しているお店を発見。

お店

見た目は閉店している風ですが、中には店員がいて食べ物を作っており、コーヒーやビールなども購入可能でした。空港職員のためにこっそり営業していたのでしょうか...。

ベトナム出国~日本入国!

温かい機内食に感動!JALの便で日本へ!

空港での待ち時間を入れて32時間、やっと搭乗の時間がやってきました!

チェックイン時にはパスポートや陰性証明書の他に、日本の入国に必要な各種アプリ(MySOS・GoogleMap・COCOA)のインストールが確認されます。

搭乗エリアも空港と同じく、一部のお土産屋を除きほとんどの店舗が閉まっている状態でした。

ノイバイ空港

また機内は乗客も少なく、隣に誰もいない状態。長時間温かい食事がとれなかった中、機内食がいつも以上においしく感じました!

機内食

成田空港に到着!入国までの手続きの流れ

成田空港

今回は朝一の便で到着したため、思ったほど手続きには時間がかからず、全部で1時間ちょっとで完了しました。

手続きの流れは下記の通りです。

  • 1. 機内で渡された「誓約書」や「健康状態などの質問証」、陰性証明書のチェック
  • 2. PCR検査
  • 3. 健康状態の申告のチェック
    ※事前にサイトで申告し、QRコードの提示が必要
  • 4. MySOS」「GoogleMap」「COCOA」各種アプリの使い方確認
  • 5. PCR検査の結果受け取り
  • 6. パスポート・税関チェック(通常の入国時と同じ)

成田空港も便が制限され、人は少ない様子。でも、外出禁止令中のベトナムから来た身からするとコンビニや飲食店が営業しているだけで感動!

ここから実家まで車で移動し14日間の自主隔離に入りましたが、ベトナムに比べて日本の自由度の高さに驚いたのでした。

観光客の受け入れ再開は2022年6月!?ベトナムに入国するには

さて、このような状況下で一時帰国を果たし、無事ワクチンも接種し終えた筆者ですが、筆者のようにベトナムで働いている外国人でも、次いつベトナムに帰れるかが不透明な状況です。もう陸路(車)の旅は経験したくないので(笑)、ダナンまで飛行機で行く方法を探していますが、まだはっきりとした便の情報が出ていません。

また、ベトナム入国には人民委員会や各省からの許可、14日間の隔離ホテルの確保やホテルまでのハイヤーの手配など膨大な手続きが必要で、個人で進めるのが難しく、エージェントに頼むとなると総額で50万円以上はかかるとの噂です...。

一方で、南部の島フーコック島で2021年11月~2022年3月に試験的に外国人観光客の受け入れを開始するとのニュースも。

>>>ベトナム、外国人観光客の受入れ 完全再開は22年6月 [観光] - VIETJOベトナムニュース

その後徐々に範囲が拡大されていき、2022年6月から観光市場を完全に開放する計画だそう。今後に期待です!

次回、ベトナムへの入国が成功した暁には、またレポートをお届けいたします!

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2016年よりベトナム・ダナン在住。アジアを中心に海外旅行が趣味で、ASEANはすべて渡航済み。一番好きなベトナム料理は、バインセオ。

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