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【スウェーデン】コロナ禍でも大盛況!秋のガーデニングフェア
目次
- コロナ禍の影響?スウェーデンでもガーデニングや家庭菜園が大人気!
- 造られたのは16世紀!長い歴史を持つ庭園で開催されたガーデニングフェア
- 園芸品や狩猟用品など盛りだくさんな出店
- イベントではワークショップや現地の作家による作品販売も大好評
- 1年を通して様々なイベントが開催される庭園
- ランチビュッフェが人気!庭園カフェ Stabergs Krog
コロナ禍の影響?スウェーデンでもガーデニングや家庭菜園が大人気!
9月になり、朝晩は氷点下近くまで冷え込むようになってきたスウェーデン。木々は緑から赤や黄色に色を変え始め、日増しに秋が深まっていくのを実感します。
おうち時間が増えた今、スウェーデンでもガーデニングや家庭菜園が人気のようです。首都のストックホルムでは今年、シェア畑の申し込みが殺到しているのだとか。人混みに行かなくても、高いお金を払わなくても誰でも簡単に始められるガーデニングや家庭菜園は魅力的ですよね。
我が家でも家にいることが多くなっていたので、家庭菜園をはじめ 今年もトマト、キュウリ、リンゴ、プラム、ブドウ、ベリー類などたくさん収穫することができました。
造られたのは16世紀!長い歴史を持つ庭園で開催されたガーデニングフェア
9月最初の土日にガーデンフェアが開催されたのは、ダーラナ地方のFalun(ファールン)から車で20分ほどの静かな場所にあるStabergs Bergsmansgårdという場所。
鉱山地帯として栄えていた16-17世紀に貴族のStaberg一家が暮らしていたという広大な敷地には、カフェやレストランがある庭園カフェスポット、当時の様子を今に伝える小さなミュージアム、そしてバロック様式の美しい庭園&菜園エリアがあります。
こちらは庭園カフェで一際存在感を放っていた栽培中のホップ。ビール好きな方なら、ピンと来るかも知れませんねー。
豊かな自然の中で、元気よく走り回っていた三頭の馬。日光浴をしたりとても気持ちよさそうでした。
バロック式庭園は"世界遺産ファールン"の一部
大自然の中にあるこのバロック式庭園には、"世界遺産"の目印が。世界遺産に登録されているファールンの大銅山地域の一部として今も大事に守られています。庭園周辺の森は自然保護地区で、そこに咲いている草花を踏みつぶしたり引き抜くことは禁じられていますが、自由にハイキングを楽しめます。ただし、敷地がとても広いので、半日はかかってしまうかもしれません。
ガイドツアーも1日数回行われている庭園。初秋の日差しを浴びた花たちが色鮮やかに咲き乱れていて癒されます。写真には収まり切れないほど!!
ここで収穫した野菜や果物は庭園カフェのメニューに使われているそう。
庭園の中心部では穫れたてのカボチャ(スウェーデン語ではpumpaプンパと言います)。スープやパイ、そして11月ハロウィンの頃に大活躍してくれそうですね!
園芸品や狩猟用品など盛りだくさんな出店
個性的な出店を回ることは、ガーデニングフェアの楽しみの一つ。今年も時間が足りなくなるほどたくさんの出店が集結しました。
こちらはファールン出身の国民的画家カール・ラーショングッズ。写真の手前、ブルーの傘はインテリアデザイナーだったカールの妻、カーリン・ラーションがデザインしたものがプリントされたもの。時代を感じさせないモダンなデザインに魅了され、思わず購入してしまいました。これで雨の日も清々しい気持ちで過ごせそうです。
秋の植物といえばこのLjung(ユング) 。9月になるとインテリアのアクセントとして玄関や窓辺に飾られます。日照時間が日増しに短くなり少し寂しい気持ちになりがちな秋に、花や植物を飾るとパッと明るい気持ちになりますよね。
可愛らしいNypon(二ーポン)のリースを発見!ちなみにNyponはスウェーデン語でローズヒップの意味。日本だとローズヒップティーなどのお茶が思い浮かぶかもしれませんが、スウェ―デンだとNyponsoppa(スープ)など、スープの具材として親しまれています。
手頃なペッパーミントなどの苗も豊富に販売されていました。これならすぐに自宅で栽培できそうです。
イベントではワークショップや現地の作家による作品販売も大好評
ガーデニングフェアの期間中には様々なワークショップが開催されていました。たまたま通りかかったのが、自家製ビールの製造方法についてのワークショップ。様々なビール麦の味を比較してみたり、ビールは飲まないのですが 焙煎前と焙煎後の麦の味が全く違い、なかなか興味深い内容でした。
こちらは地元の作家による手作り作品&販売コーナー。そして写真にも写っていますが、ガーデニングフェア会場の至る所に消毒液が設置されていました。
手作りの籠も見つけました!ワンちゃんも籠に興味深々?!キノコやベリー採りで重宝しそうです。
ガーデニングやおうち時間を楽しくしてくれるようなこだわりの手作りデザイングッズを販売しているという、ファールンからは少し遠いMora(ムーラ)という場所から来たというお店(Trådspira Idé & Design)。このブースには、子供から大人まで多くの人が釘付けに!ちょっとした装飾品を飾ることで殺風景なお庭もお洒落に様変わりしそう!
1年を通して様々なイベントが開催される庭園
コロナ禍の影響で様々なイベントの中止も続きましたが、通常ここStabergではガーデニングイベントに加え 音楽イベント、クリスマスマーケットなど年間を通して様々なイベントが開催されています。
こういった広い庭園でのイベントは他人との距離を取りやすいのでコロナ禍でも比較的参加しやすいもの。マスクをしている人を全く見かけなかったのが衝撃です...。イベントを通して歴史的な建物を管理している人、地元の人、地元の作家、そして他県から来た人との憩いの場になっていました。
ランチビュッフェが人気!庭園カフェ Stabergs Krog
カフェの外にはコスモスなどの花が綺麗に咲いていましたが、長年庭園敷地内で働く人によると「春から夏にかけてはここがチューリップだらけになって、とっても綺麗だからおすすめよ!!!」とのこと。長い歴史を感じながら季節ごとに違う花や景色が楽しめるのがこの庭園カフェの魅力です。スウェ―デン・ダーラナ地方の穴場庭園カフェ・レストランといったらここで間違い無いでしょう。
ガーデニングイベントは、現地に住んでいる人の目線で その国ならではの園芸文化を垣間見ることができますので、旅行中にもおすすめです。次回スウェーデンに来る時はガーデニングイベントをチェックしてみてはいかがでしょうか。
庭園カフェ、レストラン Staberg krog
Staberg 63,791 96 Falun
バロック式庭園 Stabergs bergsmansgård
Staberg 81,791 96 Falun
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KANAE.T
- 宮城県出身。2014年スウェーデン・ダーラナ地方に移住。北欧、アート、デザイン、ダーラナホース、クルビッツ(ダーラナ地方の伝統的な花柄)、動物大好き!