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【ギリシャ】二度目のロックダウンと現地の様子

記事投稿日:2020/12/21最終更新日:2020/12/21

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新型コロナウイルス第一波ではいち早くロックダウンに踏み切り、ヨーロッパの中ではかなり低い感染者数をキープしていた国のひとつがギリシャ。夏になって規制を緩め、観光も再開した時点で予想されていたことではありますが、秋以降は今までになく感染者が増えて第二波に突入。現在は再びロックダウンとなっています。

今回の記事では、ロックダウン下でのギリシャの人々の暮らしや、首都アテネの様子をお伝えします。

目次

ギリシャにおける「第二波」

新型コロナウイルスの感染者がギリシャで最初に確認されたのは2000年2月26日。冒頭で書いた通り第一波では早い段階でロックダウンに入り、新規感染者数は最多でも156人/日とかなり低い数に抑えられていました。

その後、5月はじめから徐々に規制緩和。7月からは全国の空港で国際線の受け入れも再開し、観光シーズンスタートとなりました。ギリシャ人にとっても夏はバカンスシーズンなので人々の移動多かったこと、夏休みが9月はじめに終了し学校再開したことなどで、マスク着用義務などの対策はとられていたものの、感染者数はじりじりと増加傾向に。10月の終わりにはついに一日の新規感染者数が千人を超えてしまいました。ここからはほぼ毎日2千人を超える感染者数を記録し、11月5日にミツォタキス首相がギリシャ全土での外出制限を発表。7日からギリシャにおいて二度目のロックダウンが開始され、12月上旬の現在も継続中です。

経済への影響を懸念してか、第二波でギリシャ政府はギリギリまで全土ロックダウンに踏み切れなかったようで、それ以前は感染者が特に多かったり大規模なクラスターが見られたエリアで限定的にロックダウン措置を取っていました。結局それでは抑え切れなかったのですが、感染者数が一番多いのはギリシャの第二の都市である北ギリシャのテサロニキ、そして首都アテネを含むアッティカ県。ただし、人口の約半数がアテネとその近郊に集中しているので、北ギリシャでの感染爆発の方が深刻なようです。

ロックダウンで生活はどのように変わる?

ロックダウンで禁じられていることは、大きな移動と不要不急の外出や人の集まりです。ざっくり言うと、旅行をしたり遠くの家族や友人に会いに行ったりということはほぼできなくなりますし、気軽に遊びに出かけたり会食もできません。生活必需品以外のものを売るお店は閉まるので、そういった買い物はオンラインショップを利用しないといけなくなります。

と言ってもずっと家に閉じ込められているというわけでもなく、SMSで申請するか外出申請書(プリントアウトしたものか手書き)を身分証明とともに持っていれば出かけられるので、普通に買い物や散歩などはできます。外出が認められる条件は以下の通り。

1)健康上の理由による移動する場合(医師、病院、薬局に予約を取った上で移動する場合)
2)食料品等生活必需品の買い物で、速やかな宅配サービスを受けられない場合
3)必要不可欠な理由で公共サービス、銀行に行かなければならない場合
4)介助を必要とする者へ訪問する場合、親権者が通学に付き添う場合
5)冠婚葬祭への参加、離婚して未成年の子に会う場合
6)1人または2人で運動する場合、ペットの散歩をする場合

外出が禁止されている時間帯(21時から5時)の移動や、その他の移動に関しては証明書を発行してもらうことで認められるものもあります。

学校は、ロックダウン開始当初は幼稚園や小学校は継続されていたのですが、その後すべて閉鎖されてオンライン授業に切り替え。12月中旬に再開される可能性もなくなったようです。

元々あまり出かけない人にとっては、申請が少し面倒だなと感じる以外はそれほど普段と変わらない生活ですが、社交的な人やあちこち出かけるのが好きな人にとってはかなりの我慢を強いられるためストレスが溜まりそう。また、職種によって影響を受ける度合いが違ってくるので、大幅に収入が減った観光業や飲食店、売り上げが増えたスーパーなど格差が大きくなっています。

実際の街の様子

夏以降感じていたことですが、第一波と最初のロックダウンの頃の「恐怖感」がなくなったなという印象です。悪く言えば気の緩みなのでしょうけど、感染対策をしつつ普通に生活するのに慣れたとも言えます。

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今回のロックダウンでは前の時よりも外出している人が多く、普段とさほど変わらない様子です。交通量も若干減っている程度。

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教会の横の広場では、ベンチで休憩したり立ち話をしている人も。

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屋外ではありますが、ちょっと心配になるほど密なのは青空市場。上の写真は比較的人の少ない箇所です。一応、出店数を減らしたり間隔をゆったり取る対策は取られているものの、人が多くて場所によってはかなり混み合っていました。ちなみにマスクは屋外でも着用が義務付けられているのですが、着用義務がなかった時期(夏は暑くて辛いのに)にもマスク&手袋でガードしている人を結構見かけたので欧州の中では割とギリシャ人の意識は高いのかもしれません。

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スーパーは混んでいると入店制限がされますが、うちの辺りではほとんどの場合並ばずに入れます。今回は衣類、雑貨、書籍などスーパーでの販売が停止になったものがあり少し不便。これらのものを売るお店と不公平にならないようにとのことですが......。

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ロックダウンの影響が特に見られるのは、やはり繁華街や観光エリアです。これはアテネの中心のシンタグマ広場。

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シンタグマ広場から延びる目抜き通りであるエルムー通りは閑散としています。

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広場のそばにはフードデリバリーサービスの人たちが待機中でした。飲食店はテイクアウトとデリバリーのみ営業できるので、こういったサービスも需要が高いようです。

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通常ならそろそろクリスマスモードでキラキラになる頃ですが、12月に入ってすぐの時点ではなんだか寂しい感じだったデパートのウィンドウ。

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オモニア広場も人はまばら。

日本からギリシャへの渡航は可能?

ギリシャ政府は日本を含む一部の国の居住者に対しては制限を緩和しています。日本からギリシャへの渡航は可能ですが、事前電子登録フォーム(PLF)による登録に加え新たに事前PCR検査も必須となっています。

現在はギリシャ国内での移動も制限されるため旅行に来られる方はいなそうですが、出入国に関する措置は度々変更されますので、航空会社や大使館に問い合わせるなどして最新情報をご確認下さい。

おわりに

今回のロックダウンは当初11月30日までの予定でしたが、開始時点で感染者数が多かったためか大きな効果が見られておらず、延長に延長を重ね現在(12月9日)も継続中です。小売店に関しては商品の店舗受け取りができるようになったり、クリスマス関連用品販売店の営業が7日から再開したりという動きがありますが、やはり例年と比べ地味なクリスマスになりそう。

いろいろ我慢を強いられている状況ですが、希望の光はワクチンが認可されたことですね。ギリシャでも連日報道され、期待が高まっている模様。ギリシャ政府によると接種は義務ではないが、希望するすべての人に行き渡るようにするとのことで、到着次第ハイリスクな人から接種を始めていく計画です。

もし上手くいけば来年は無事に観光シーズンを迎えられますし、こちらでも明るいニュースをお伝えできればと思います。

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アナグノストゥ直子
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