「インドネシアグルメ×イスラム教」宗教行事に合わせた郷土料理を在住者がご紹介します!

インドネシアからこんにちは!!greenです。

本日は、海外旅行の醍醐味の一つ「グルメ」とインドネシアだからこそある宗教行事と絡めた「グルメ×イスラム教」のテーマでお話したいと思います。

宗教行事に参加できるのも、海外旅行ならではだと思います。なるほど~と思う事もあると思いますので、どうぞ最後までお付き合いください♪

目次

インドネシアってどんな所?

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インドネシアの人口は世界第4位を誇り、約2億6千万人。それに加え、約1万3千以上の島が存在し様々な民族から構成されています。300以上の民族が暮らしていると言われ、もちろん料理も多種多様。

そして人口の約9割がイスラム教徒。イスラム教の文化も根付いており「宗教省」や「イスラム法」も存在します。

しかしイスラム教が国教というわけではなく、政府はイスラム教、ヒンドゥー教、仏教、キリスト教プロテスタント、キリスト教カトリックの5大宗教を国教と定めています。

そんなインドネシア、宗教行事にはこれ!という代表的な郷土料理がありますので紹介したいと思います。

断食明けの大祭

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まず、イスラム教といえば断食のイメージがあるのではないでしょうか。

断食はイスラム教徒の中でも最も重要な宗教行事です。全世界にいるイスラム教徒は1ヶ月間(新月から次の新月まで)、日の入りから日没までPuasa(プアサ)と言う断食を行います。

断食の目的は、食欲という人間の基本的な欲望に打ち勝つことでアラーへの忠誠心を確かめ、イスラム教徒としての自覚を高める。また、裕福な人も貧しい人々の苦しみを知り、慈悲の心(=他者への思いやりの心)を呼び覚ますという意味もあるようです。

富める者も貧しい者も同様にひもじい思いをし、信者同士の集団の連帯感を実感する機会で、イスラム教徒はこの断食によって神の存在を強く意識します。

断食月はレストランが日没後オープンというお店もあったり、お酒を飲める場所も限られてきますので渡航の際はご注意を。

1ヶ月間の断食を終えたらLebaran(レバラン)という断食明け大祭があります。日本でいうお正月休みみたいな感じ。1週間ほどの連休になり、インドネシア全土が帰省シーズンに入ります。(この時期だけジャカルタ渋滞なし!)

断食明けと言えばこれ!なのが、、、

Ketupat(クトゥパッ)

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Photo by transparentpng(CC BY 4.0)

白ご飯をココナッツの葉っぱでくるみ、7時間ほど蒸します。この葉っぱの編み方が難しいようで、出来ない人もいるそうです。

調味料は一切使っておらず、葉っぱから旨味を吸い込むようですね~

なのでモロ素材の味を楽しめて、コクがあり、日本食に似ているような気がします。おかずがなくてもそのご飯だけでバクバクいけちゃいます!(食べたくなってきた。。。)

ちなみに普段も市場などで販売しいて、おにぎりサイズ1個40円ほどで買えます。

Opor Ayam(オポール アヤム)

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こちらは鳥のココナッツミルク煮。

野菜は好みで入れるようですが、基本は鳥肉のみでにんにくや生姜などスパイスを使用。

こちらもご飯との相性は抜群!!スープをご飯にかけてもよし、鳥だけでもよし、煮込んだ汁も残すことなく味わえます。

こちらも普段からレストランなどでも食べることができ、大体100円~150円くらいです。

Lendan(レンダン)

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牛肉のスパイス煮。

ご飯との相性抜群!そして私が思うに、ビールに1番合うインドネシア料理だと思います!!

レンダンはスマトラのマダンという地域が発祥地。スパイス煮ですが、辛くないのでお子様もご安心を。

こちらも七輪でじっくりコトコトかなりの長時間煮込むので、お肉がトロットロ。人によっては丸1日煮込むんだとか。。。

レストランでは、ご飯とセットで150円~400円程度です。

犠牲祭

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牛やヤギの命を神に捧げ、そのお肉を分配するというイスラム教徒にとってこれもまた重要な宗教行事のひとつ。イスラム歴の12月10日に行われます。今年の2020年は7月31日でした。もちろん、カレンダーは祝日扱い。

犠牲祭の目的のひとつとして、イスラム教は「裕福な者が貧しい者へ施しを行う」という教えがあり、現在のインドネシアでは各々で牛やヤギを購入し、みんなに分配するという風習。(牛があまりいない地域は水牛)

ちなみに、牛は約12万円、ヤギは約1万5千円ほど。地域によって最低賃金1ケ月約2万円くらいなので、この金額からも裕福な方しか購入できないのがわかりますね。

モスク(礼拝所)で行われ、男性は皮を剥いだり、骨を切ったり力仕事を。女性は男性が捌いたお肉を小分けにして、料理の準備に取り掛かります。

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犠牲祭と言えばこれ!なのが、、、

Sate kambing(サテ カンビン)

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ヤギの串焼き。味付けはケチャップマニスといって豆から作られた甘いソース。

炭火でじっくり焼きますので、すごく香りがよく食欲をそそられます。

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こちら1人前8本で約80円。インドネシアの串焼きは日本に比べると小さいので、2人前でもペロっといけちゃいます。

Tongseng(トンセン)

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インドネシアカレーといった所でしょうか。にんにくなどスパイスをふんだんに使っており、滋養強壮にも◎。カレーが食べたくなったらぜひトンセンを!

イスラム教徒以外でも歓迎してくれますので、時期があえば一度モスクに訪れてみてはいかがでしょうか?みなさん優しく出迎えてくれて、出来たてのお料理を振舞ってくれると思います。

こちらも日本で出来ない貴重な体験です。

最後に、、、

インドネシアは多民族国家なので、宗教行事に参加もよし、食べ歩きもよし、楽しみ方は無限大。

地域料理も存在しますので、一度に全てを食べつくす事が出来ないのがまたインドネシアの魅力だと思います。

にんにくやとうがらしなどスパイスをふんだんに使っているので、スタミナをつけたい時はインドネシア料理は最適だと言えるかもしれませんね。

辛さは調整可能ですが、辛い物を食べ過ぎてお腹をくだしてしまわないように気を付けてくださいね。不安な方は、日本から正露丸など持参すると精神安定剤にもなるでしょう。

それでは、最後までありがとうございました!

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インドネシア在住で「なんでも屋」をやっているgreenです。猫アレルギーなのに、猫10匹と共存中。在住者だからこそ見えてくるインドネシアの魅力をご紹介します!

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