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【新型コロナウイルス】不平を言わず耐え抜くアルジェリア(2020年5月3日現在)

記事投稿日:2020/05/05最終更新日:2020/05/12

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世界各国を恐怖と混乱に陥らせているコロナウイルス。日本から遠く離れた北アフリカの国、アルジェリアでも例外ではありません。今やパンデミックとなっているヨーロッパとの距離も近く、貿易や人の行き来が普段から多かったアルジェリア。早い段階から明日は我が身という危機感が根付き始めていました。2020年5月2日現在の時点で感染者は約4100人となり、現在もウイルス対策を継続しています。

アルジェリアは、アフリカの国といっても今まで伝染病などとは無縁の地であり、ワクチンをしなくても渡航できる国の一つです。そんな中突然現れたコロナウイルスは国民を困惑させ、恐怖に陥れています。今回は現在のアルジェリアの状況とともに、見えない敵と闘うアルジェリア市民の生活をお伝えします。

目次

現在の状況と生活

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2月後半に最初の感染者が発生後、3月後半には数十人まで感染者が増加しました。と同時に、この早い段階から現在に至るまでの約1ヶ月少しの間、様々なコロナウイルス対策を設けてきました。

空港の閉鎖

まず最初の対策として、空港の閉鎖が行われています。全国内線、国際線ともにストップしています。当初は突然の発表でもあったため、空港内や旅先の各地で大きな混乱がありました。たまに便があったりもしますが、現在も旅先で出国できない国民もいます。

外出制限

国内のすべての県にて時間帯による一部外出制限があります。
首都のアルジェでは、17時から翌朝7時まで外出禁止令が出ています。その他の県でもこのような時間帯に基づいた制限が行われています。
実際のところ、住宅街では歩いている人や話している人もたまに見かけますが、そんなに多くはありません。警察もパトロールを実施し、こういった人がいた場合はスピーカーで注意されます。

カフェやレストラン、商店の閉鎖

生活するために必要とされる最低限のお店だけが営業しています。食料品店や薬局、パン屋、最近では金物屋や自動車修理店なども含まれました。仕事に関しては、ほとんどの人が出勤できないため自宅で働くか、休止状態となっています。

学校やモスクの閉鎖

主に人が集まる場所はすべて閉鎖されています。(ジム、世界遺産などのサイトを含む)

交通手段

公共交通機関である電車、メトロ、バス、タクシーも全て止まっています。そのため移動の手段は車、あるいは徒歩のみです。

国民のいま

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このようなウイルス対策がすでに1ヶ月以上続いていますが、アルジェリアの人々は意外と落ち着いて生活をしています。もちろん先の見えない不安もありますが、もともと陽気であまり焦ることがない国民性ということもあり、不平を言うことなく、忍耐強く現状を受け入れているのです。今回は、未だかつてないウイルスの脅威に対し、国民がどのように戦っているかをご紹介します。

マスクの活用

日本では馴染みのあるマスクですが、アルジェリアでは普段、医療従事者や病人以外の人がマスクをしていることはありません。
しかしコロナウイルス発生後はマスクの需要が増え、多くの人がマスクや手袋をして買い物をしたりしています。生まれて初めてマスクをした人がほとんどでしょう。マスクは主に薬局で購入できますが、現在は売り切れのところが多くなっています。そのため、手作りのマスクをしている人もいます。

消毒の徹底

アルジェリアでは普段から掃除をしっかりする人が多く、彼らにとって漂白剤は生活する上で必要不可欠なものです。というのも、この漂白剤で家やレストランの床などの掃除はもちろん、野菜を洗ったりなど様々なシーンで大切な役割を果たしているからです。
日本人も綺麗好きといわれることが多いですが、アルジェリア人の漂白剤を使った掃除はとても感心させられます。
普段からこのような殺菌を重視した掃除方法が主流のアルジェリアでは、ウイルス蔓延期となると購入品の袋も漂白剤を含んだタオルで拭くという徹底ぶりをみせている家庭も。

食料品の調達

外出制限後に早くも姿が見えなくなったものといえば、セモリナ粉や小麦粉。アルジェリアでは特にセモリナ粉を使った料理やお菓子がたくさんあり、必需品であるがゆえ、すぐになくなってしまいました。そして運良く入荷してきた時には、皆落ち着いて必要な分だけ購入しています。他にも輸入物全般が比較的品薄になっていますが、今あるもので過ごそうという落ち着いた思考の方が多いです。

挨拶

通常、アルジェリアでの親戚や知人同士の挨拶は、ヨーロッパでも行われているビズです。ビズとは、頬同士を合わせてキスの音を立てる挨拶です。しかし、コロナ発生後は誰もがこの挨拶を控え、握手をすることもなくなりました。

入店の仕方

このような状況でも開店しているお店の中には、新しいルールが設けられているところがあります。店内に入るために入場制限をしているところ、並ぶ際には間隔を空けるよう指示されるところなど、様々な取り組みがされています。お店側だけでなく、客側も自然と間隔を空けるように並ぶようになってきました。
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コロナウイルス×ラマダン

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イスラム教徒の国は、年に1回ラマダンと呼ばれる1ヶ月間の断食が行われます。
今年のアルジェリアの断食は、3月24日から始まりました。
普段は断食後(夕食後)にたくさんの人が外に繰り出し、夜中まで友人とカフェなどで話したり、買い物をしたりなど賑やかな時間となります。しかし今年のラマダンは、お店も閉まり、外出する人はいません。
また、ラマダン中の夕食は普段より豪華な食事となりますが、品薄のものや、外出制限による材料の調達が難しくなった影響が出ている家庭もあります。
そして、毎年一緒に夕食を食べているメンバーが、今年は外出制限により来れないということもあるようです。
ですが、このような状況でも、アルジェリアの皆さんは前向きにラマダンを行っています。

まとめ

現在の日本の状況より規制が多いアルジェリアですが、やはり他人と自分の命を守るための規制としてしっかりと認識しているため、長く続く制限に耐え続けています。また以前のように、眩しい太陽の下で過ごすことができるようにと皆が協力し合っているのが、アルジェリアです。
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この記事を書いた人
川面 朝美
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記事投稿日:2020/05/05最終更新日:2020/05/12

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