【新型コロナ】ロックダウン下のギリシャ、アテネでの暮らし(2020年4月3日現在)

またたく間に世界を大きく変えてしまった新型コロナウイルス。ギリシャも2月の終わりに感染者が確認されてから、今まで当たり前だった日常が失われてしまいました。観光を重要な産業とする国としてはかなり厳しいですが、今ギリシャはどうなっているのか、首都アテネに在住の私から見た様子をお伝えします。

目次

ギリシャの現在の状況

2020年4月3日現在、ギリシャの累計感染者数は1,613人、死者59人。本日新たに確認された感染者99人、死者は6人でした。ICU(集中治療室)で治療中の患者は92人。

今のところは緩やかな増加をキープしていて、世界においてもギリシャは上手くコントロールしている方だと思います。これは政府が早い時点で対策を打ち出したおかげなのですが、とにかく人同士の接触を減らすという方法を取っています。

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<自宅待機が基本。人も車も普段より少ないです>

いち早く思い切った対策に踏み切った政府

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<ギリシャ保健省による「家にいましょう」という広告>

ギリシャで最初の感染者が確認されたのは2月26日。北ギリシャ最大の都市テサロニキ在住の女性で、イタリアのミラノに渡航暦あり。程なくしてアテネでもイタリア帰りの感染者が見つかったり、ペロポネソス半島のパトラ近くでイスラエルやエジプトへツアー旅行をした人々の集団感染が確認されるなどしました。地方の村でクラスターが発生し封鎖されたりもしていますが、全体としてはやはりアテネの感染者数が多いです。

お隣の国イタリアでの事態を重く受け止めたギリシャ政府は、感染者数がまだ89人だった3月10日夕方の時点で、翌11日から26日までの全ての教育機関の閉鎖を決定(延期して現在も継続中)。最初の死者が出たのは11日のことでした。その後、生活必需品を扱う店以外の営業停止(飲食店はデリバリーやテイクアウト可、その他の店はオンラインショップ可)、ホテルの営業停止などが続き、3月23日早朝よりロックダウン(都市封鎖)となりました。

ロックダウン開始、生活で変わったことなど

政府がロックダウンに踏み切った主な理由は、再三の警告にもかかわらず島や田舎へ向かう人が続出したこと。人々の移動はイタリアほどの規模でなかったとは言え、感染を全国に広める危険な行為です。

ロックダウン下では最低限必要な外出をすることは認められていて、食料など必需品の買い物、仕事のための移動、介護や補助の必要な人を手伝い、医者や薬局への訪問(要電話)、ペットの散歩やエクササイズといった目的で出かけることは可能です。虚偽の目的で外出をしたり、2人以上での外出、許可証(印刷、手書き、もしくはSMS申請)と身分証明を携帯していない場合などは150ユーロ(=約18,000円)の罰金が課せられます。

これについてはしっかり守っていない人もいるようで、いろいろ理由をつけて何度も出かけたり、居住地を変更して田舎へ行こうという不届き者もいるとか。そのため、外出回数の制限や時間制限を設けるなど規制強化の可能性も出ています。

生活面では、普段から家で仕事をしている我が家では子供の学校が休みという以外はあまり変わったことはないです。うちには中学生と高校生の子供がいて、2人とも私立校に通っています。学校が休みになってからは学校サイトを通じて課題が出されたり、オンライン授業を受けています。オンライン授業に関しては公立校でも少し前から始まっています。

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先日は中学の家庭科の課題で「ブリオッシュ(パンの一種)を作り、カロリー計算と朝食についてのエッセイを書く」というのがありました。なかなか上手にできて、チーズバーガーにしても美味しかったようです。

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<街のあちこちで開かれる青空市場>

買い物は私と夫がそれぞれ週に数回出ています。私はよほど必要なものがある場合以外は週一度のみ、路上で開かれる青空市場と近所のスーパーへ買い出しに行っています。

野外とは言え、人が多くなる青空市場は普段の半分の規模で営業。露店のスペースをあけてあります。客の人数制限はないですが、さすがに最近ではマスク&使い捨て手袋装着の人も多く、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を意識して買い物します。

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スーパーマーケットは人数制限あり。私が行った時はいつも空いていてすんなり入れますが、行列がなくともなぜか整理券を渡されるお店もあります。入り口に消毒液や使い捨て手袋を置いているところも。ここでもソーシャルディスタンスが重要で、店の床に目印となる線がひいてあったり、レジも充分な距離をとって並びます。

ギリシャの一大イベント、イースターはどうなるの?

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<例年ならギリシャ中でこんな光景の見られるイースター。今年はラム焼いてる場合じゃない!とお叱りを受けています>

ギリシャ人にとって、一年で最も重要なイベントがイースター(復活祭)です。本来なら今頃は少しずつ準備をはじめたり、ワクワクする時期なんですが、今年は旅行や里帰りも禁止だし、親戚や友人など大勢で集まるのも禁止。それでもこっそり田舎へ帰ったり食事会をする人が出てきそうで、感染が広がらないことを祈るばかりです。政府は、もし必要なら道路の封鎖も考えているようですが、どうなることやら。

イースターと言えば、深夜のミサも多くの人々が参加する行事です。教会に集まってキリストの復活を祝い、聖なる炎をろうそくやランタンに灯して持ち帰るのですが、これは教会の発表によると5月26日深夜に延期とのこと。

まとめ

ギリシャ政府によるさまざまな対策で、現在のところは感染者数も死者数もおさえられていると言っていいでしょう。しかしながら、現在も世界の多くの国では爆発的に感染者が増えており、感染のピークを越えた国でも安心できない状況が続くでしょう。まだまだ先が見えませんが、ギリシャでは一部を除いては責任ある行動をし、一日も早く乗り越えられるようみんなで頑張っています。

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<野の花にあふれ、遺跡巡りにぴったりな季節。残念ながら現在は全て閉鎖中です>

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アナグノストゥ直子

アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。

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