【ペルー】歴史とショッピング!ビーチリゾートも楽しめる常夏の街ピウラへ

スペイン人侵略者フランシスコ・ピサロによって建設された、ペルー初のキリスト教徒の街「Piura(ピウラ)」。ペルーで最も人気のビーチ「マンコラ」や「プンタ・サル」へ向かう拠点の街としても知られています。多くの旅行者は州都ピウラに滞在せずすぐ目的地へと向かってしまいますが、それはもったいない!ピウラはショッピングとグルメに加え、歴史的建造物見学やビーチ散策までたった1日で楽しめてしまう実力の持ち主。今回はそんなピウラの街をご案内しましょう。

目次

民芸品の町「Catacaos(カタカオス)」

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ペルーの首都リマからピウラまでは、飛行機で約1時間45分。フライトはたくさんありますが、ピウラを終日満喫するなら午前中の便を選択しましょう。空港からピウラ市の中心アルマス広場までは約2kmとほど近く、周辺には宿泊施設がたくさんあります。まずはホテルに荷物を預け、タクシーで20分程度の場所にある「Catacaos(カタカオス)」へ。ペルー北部海岸エリアを代表する民芸品の町カタカオスは、お買い物好きにはたまらないエリアです。

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最初に訪問したのは、カタカオスのアルマス広場の北側にある「CITE Joyería Catacaos(カタカオス宝飾技術改良センター)」。カタカオスの銀細工はその歴史と高度な技術、豊かな芸術性が評価され、ペルーの文化財にも指定されています。カタカオスを中心にピウラの職人を育成し、技術向上と新製品の開発を目指すカタカオス宝飾技術改良センターでは、美しくて繊細なシルバーアクセサリーや置物を販売。センターに併設された銀細工工房を見学することもできます。

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センターの奥にある銀細工工房。事前に予約しておけば係員が詳しく案内してくれるそうですが、ざっと見学するだけなら飛び込みでも構いません。この時も中にいた職人さんが気さくに声を掛けてくれ、作業の流れを簡単に説明してくれました。

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この機械は厚さ5~6mmの銀の板をプレスして、加工しやすい厚さまで薄く延ばすためのもの。銀の板を数回プレスするだけで、面白いように薄く延びていきます。

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工房見学ができなくてもご心配なく。別棟の展示販売ルームに掲げられたこの写真を見れば、作業の大まかな流れは把握できると思います。小さくて軽い銀細工は、お土産にぴったり。直売場だけあって、市場より安く購入できるのも魅力ですね。

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カタカオス宝飾技術改良センターの向かいには、土産物店が入ったショッピングセンターがあります。ここには先ほどご紹介した銀細工のほか、陶器や木彫りの置物などいろんな民芸品が売られています。

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アルマス広場の西側を通る「Calle Comercio(コメルシオ通り)」も、お土産ストリートとして有名。イグサ科のトキージャやフンコと呼ばれる植物の繊維を使ったバッグや小物、そしていわゆる"パナマ帽"が人気です。カタカオスのパナマ帽も本場エクアドルに負けないくらい歴史が古く、しかもなかなかの高品質。暑いピウラを快適に観光するためにも、このカタカオス産のパナマ帽はオススメです。

地元の人気レストランでランチタイム

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カタカオスでお買い物を楽しんだらピウラ市内のホテルに戻って荷物を置き、ランチへとでかけましょう。アルマス広場からわずか2ブロックにある「Picantería La Santitos(ピカンテリア・ラ・サンティートス)」はペルー北部の郷土料理とシーフードが自慢の店。観光客のみならず、地元の人たちでいつも賑わっています。

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ペルー北部海岸エリアへ来たら、新鮮なセビーチェはマスト!レモンの酸味とトウガラシのピリッとした刺激が、ピウラの暑さを吹き飛ばしてくれます。

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ノルテ名物カブリートも欠かせません。時間をかけてじっくり煮込んだ仔ヤギの肉が、口の中でとろけます。柔らかな煮豆やカブリートのソースを絡めたご飯は本当に美味しくて、お腹いっぱいでもなかなか手が止まりません。

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辛子色の内装が印象的なピカンテリア・ラ・サンティートス。ご馳走様でした!

ペルーで最も古い教会と、コランで楽しむ夕日

食後は腹ごなしを兼ねて、海岸エリアまで足を延ばしてみましょう。ピウラ市内からバスで1時間ほど西へ進むと、漁業が盛んな港町「Paita(パイタ)」に着きます。そのパイタからタクシーで15分ほどのところにあるのが、「Colán(コラン)」という小さな町。ここにはペルー最古といわれる「Iglesia San Lucas de Colán(コランの聖ルカ教会)」があるんです。

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チムー帝国ゆかりの遺跡の上に建てられたというコランの聖ルカ教会。1535年(1536年という説もあり)にスペイン人宣教師によって建てられたペルー初の教会です。南太平洋岸で最も古いカトリック教会のひとつとして、1983年1月に国の歴史的建造物に指定されました。かつては2つの塔があったそうですが、1940年の地震で倒壊。現在は木製の塔が1基だけ復元されています。

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黄金の祭壇と木製の柱が美しいコランの聖ルカ教会。継続的な改修工事のおかげで、とてもいい状態に保たれています。古いだけの教会ならペルー各地にたくさんありますが、中には経年劣化による倒壊の恐れから立ち入り禁止になり、放置されたままのものも少なくありません。コランの聖ルカ教会が今もなお現役で使用され、人々の信仰を集めているというのはある意味凄いことですね。

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陽も傾いてきましたが、せっかくなので海辺にも出かけてみましょう。「La Esmeralda(ラ・エスメラルダ/エメラルドの意)」と呼ばれるコランのビーチには、リゾートホテルやレストランがたくさん並んでいます。

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ペルーのビーチといえば、ピウラ州沿岸部の北限に位置するマンコラやトゥンベス州のプンタ・サルが有名ですが、ビーチの美しさではコランも負けてはいません。きれいな砂浜が延々と続くコランの海は穏やかで、家族連れにもオススメです。

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太平洋に沈む真っ赤な夕陽。この風景を眺めるだけでも、コランまで足を運んだ価値があるというものですね。

ピウラで過ごす盛りだくさんの一日、思いっきり楽しんでください!

Catacaos/カタカオス

ピウラ市内から南へ約10km、タクシーまたはコレクティーボ(乗り合いタクシー)で20~25分

Picantería La Santitos/ピカンテリア・ラ・サンティートス

Colán/コラン

ピウラ市内、Av. Sánchez Cerro(サンチェス・セロ通り)からパイタ行きのバスが運行。
パイタからコランまで、タクシーで15分ほど。

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原田慶子

ペルー・リマ在住ライター。ペルーの観光情報からエコやグルメの話題などを幅広く執筆。ペルーに関する情報誌等の取材協力。

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