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旅にまつわるカルチャー教室で、お茶の歴史と美味しいお茶の淹れ方を学びました!
皆さん早速ですが、「阪急たびコト塾」をご存知でしょうか?「塾」と聞くと少しお硬い感じがしますが、わかりやすく言うと、旅行会社の阪急交通社が提供する旅にまつわるカルチャー教室のことです。
観光紹介だけでなく、旅先の歴史・伝統・文化に関する旅マエに役立つ情報や日常の暮らしにも役立ちそうな情報まで発信しているセミナーです。
担当する講師は博物館の学芸員やツアーに同行する添乗員など様々で、内容についても聞くばかりではなく体験重視のセミナーも多く開催しています。
主に東京・大阪・名古屋・福岡で開催されていますが、今回は2019年11月に名古屋駅前の会場で開催されました「日本茶インストラクターから学ぶ 美味しいお茶の淹れ方講座 ~静岡みかんもご紹介~」の様子をご紹介いたします。
>>>阪急たびコト塾について詳しくはこちらから(公式サイト)
目次
講師は日本茶のプロが担当!
講師は日本有数のお茶所である静岡県袋井市の創業130年を超える「荻原製茶(おぎわらせいちゃ)」の皆様です。荻原克夫さんは日本茶インストラクターの資格をお持ちの方だそうです。
<荻原克夫さん>
本日のセミナーの内容としては、お茶の歴史・美味しいお茶の淹れ方体験・静岡みかん試食の三部制で、セミナー時間は90分です。こちらが本日のセミナー資料です。
<セミナー資料>
お茶の種類と歴史について
お茶の種類とは?
そもそも、お茶とは大きく分けると「緑茶」、「ウーロン茶」、「紅茶」の3種類のことを言うそうです。
どれも身近な飲み物なので味が違うのは分かりますが、具体的に何が違うのか、正直よく分かっていませんでした。簡単にまとめると、こんな感じだになります。
- 緑茶:新芽を摘んで高温で加熱し、発酵させない。
- ウーロン茶:茶葉を萎れさせながら発酵させ、炒って半発酵で作る。
- 紅茶:発酵をさらに進めて、炒らずに熱風で乾燥させる。
このように加工の仕方ひとつで味に大きな変化が出るそうです。
煎茶(日本茶)の歴史とは?
「煎茶(せんちゃ)」とは上記の緑茶の一種になりますが、一般的に日本茶と言えば、煎茶というイメージがあるように生産量が最も多く、日本人には馴染みがあるお茶です。
お茶が中国から日本に伝来してきたのは奈良・平安時代でしたが、高価な飲み物だった為、限られた人々のみが口にできる飲み物でした。その後、明治時代に入り、静岡県で製法の開発が進み、量産化に成功したことがきっかけで庶民の口にもようやく入るようになったそうです。
静岡県は製茶機械への開発努力はもの凄かったそうで自称歴史マニアでもある講師の荻原克夫さんが熱弁されておりました。また、「荻原製茶」のある袋井は室町時代(650年前)からの茶産地であり、静岡県内最古の茶産地と言われているそうです。 さすがは、お茶の名産地ですね。お茶が日本全国に広まったのは静岡のおかげといっても過言ではないですね!
美味しいお茶の淹れ方について
重要なポイントは2つ「お茶葉の量」と「お茶を淹れる温度」が大事だそうです。
低めの温度(65℃~70℃)でいれると、うまみ・甘みが引き立ち、逆に高めの温度(80℃から90℃)にすると苦み・渋みが協調されるそうです。
美味しいお茶の淹れ方には好みも含めて諸説あるそうですが、今回はセミナーの中で紹介された簡単な美味しいお茶の淹れ方をご紹介します。
美味しいお茶の淹れ方1. 急須に茶葉を入れる
まず、急須に茶葉を入れます。この量で4人分くらいとなります。目安としては、2人分で茶葉の量は5~6g(大さじ2杯)となります。
美味しいお茶の淹れ方2. まず水を少し入れる
お湯を入れる前にまず水を少し入れます。水を入れるのは意外でしたが、お湯を冷ますことにより、渋味が少なくコクの甘みが増すそうです。
美味しいお茶の淹れ方3. 8分目くらいお湯を入れる
お茶の葉が引き立った頃に急須に100℃のお湯を8分目くらいを目安に入れます。
美味しいお茶の淹れ方4. 少しずつ万遍なく湯呑にお茶を淹れる
続いて、湯呑にお茶を淹れていきますが、下記写真のように一気に湯呑に淹れずに少しずつ万遍なく淹れていきます。
美味しいお茶の淹れ方5. 急須をたたいてお茶葉を万遍なくする & 蓋は開けたまま置いておく
淹れ終わったら、下記写真のように急須をたたいてお茶葉を万遍なくします。この作業をすることで2煎目に入れた時も美味しくいただけるそうです。また、蓋は開けたまま置いておくと良いそうです。
<急須をたたく>
実際に試飲してみた感想ですが、荻原製茶さんのお茶葉がいいのか?静岡から持ち込みされた水がいいのか? 分かりませんが、風味が強くて、とても美味しかったです! 参加された皆様も交代でお茶の淹れ方を体験しながら、楽しい時間を過ごしました!
最後は静岡みかんの試食タイム!
静岡と言えば、お茶だけでなくみかんの産地としても有名ですよね!「荻原製茶」ではみかんも栽培しているとのことです。今回ご紹介があったのは温州みかんの「ゆら早生(わせ)」と「興津早生」です。
「ゆら早生」は果実の大きさは中くらいで糖度が高く、食味はきわめて良いとのことです。「興津早生」は味と香りが抜群で甘みと濃いコクがあるのが特徴です。
両方食べてみましたが、どちらも甘味がしっかりあって、とても美味しかったです。興津早生の方が香りが強い印象でした。
セミナー終了後にはお茶・みかんの販売もありました!たくさんの方がお買い求めされていました。私も荻原製茶さんが作られたお茶葉とみかんを購入しました!
講座のまとめ
今回のセミナーはお話を聞くだけではなく、体験することもできて非常に楽しい内容でした。日本人にとっては身近な日本茶ですが、今に至るまでにはたくさんの方の尽力があったことを知ることができました。
たびコト塾は旅に関する情報だけでなく、日頃の生活の中で役立つ情報も学ぶことができるのが魅力だと思います!今回は日本茶のプロから学ぶことが出来て、盛りだくさんの内容で、しかもセミナー参加料は無料でした。お茶以外にも似たようなテーマでは紅茶・ワイン・日本酒のセミナーも定期開催しているそうです(有料セミナーも有り)。ぜひ、阪急たびコト塾をチェックしてみてくださいね! 最後に、こちらが今回の講師を担当された静岡県袋井市の「荻原製茶」の皆さんです。
>>>阪急たびコト塾について詳しくはこちらから(公式サイト)
>>>荻原製茶について詳しくはこちらから(公式サイト)
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nogamiii
- 三重県出身のお出かけ好きです。東海地方の隠れた見所などをご紹介できればと思います。