滋賀県・信楽高原鐵道の旅~スカーレット色が美しい登り窯と信楽焼のふるさと~

信楽高原鐵道

目次

はじめに

みなさん、滋賀県・甲賀市は信楽高原鐵道の貴生川駅よりこんにちは。

早速ですが、スカーレット(緋色)をご存知でしょうか?"茜色の夕陽"でイメージする茜色は濃く暗いイメージの赤色で、その茜色の中で明るい色合いをスカーレット(緋色)と呼ぶそうです。

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こちらの信楽高原鐵道の車両カラーは「信楽焼の温かみのある色味」を表現したそうで、イメージに近い色合いでした。

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さて、今回は信楽高原鐵道に乗って、スカーレット色が美しい登り窯と信楽焼のふるさと、信楽へローカル線のんびり旅をご紹介したいと思います♪

意外と近い甲賀市・信楽エリア

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大阪駅から新快速で50分(京都駅からは20分)の草津駅で、草津線に乗り換えて24分で起点の貴生川駅に到着します。貴生川駅はJRの草津線・近江鉄道の本線・そして信楽高原鐵道の信楽線の合計3つの路線が乗り入れるターミナル駅です。

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たぬきの信楽焼でも有名な信楽は、忍者で有名な甲賀市内にあることから、貴生川駅の構内には至る所にたぬき×忍者のコラボを見つけることができますよ!

信楽高原鐵道の旅

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さあ、それでは信楽高原鐵道に乗ってローカル線の旅がいよいよスタートです!

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車両によってシートが異なりますが、新型車両の場合は転換型クロスシートで進行方向を向いて景色を楽しめる車両でした。内装は温かみのある落ち着いた色合いですね。

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暫く市街地を走り抜ける黄金色に輝く水田地帯を通ります。なお、例年6月~10月頃には貴生川駅~紫香楽宮跡駅の間で「うしかい田んぼアート」が車窓から望めます。

>>うしかい田んぼアートの情報はこちらから(滋賀・びわこ湖観光情報)

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田園エリアを抜けると山中に差し掛かりおよそ20の急カーブの連続と33パーミル(1,000m進むのに対して33m登る)という急勾配を力強く登っていきます。

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続いて車窓からは鈴鹿山脈と甲賀盆地、また甲賀忍者の修行の地があったとされる飯道山が見えてきます。世界遺産に登録された熊野や大峰山と並ぶ修験道を修める山岳信仰の本拠地の一つに数えられたそうです。

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各駅に信楽焼の代名詞と言えるたぬきの信楽焼が置かれていて、乗客の目を楽しませてくれます。そして、いよいよ終着駅の信楽駅に到着します。信楽駅のホームにズラリとたぬきの信楽焼が並び、駅の外に出ると高さ5メートルを越えるシンボル「大たぬき」が出迎えてくれますよ!

信楽焼の陶器ステーキ皿&すき焼き鍋でいただく近江牛グルメ

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信楽駅からまち歩き...の前に、腹ごしらえと言うことで、信楽陶芸村・国道店で近江牛グルメを堪能しました!まずは、こちら近江牛ステーキを火の通りが良いアツアツの信楽焼陶器ステーキ皿で頂きました。

近江牛が程よくジューシーに焼き上がりとても美味しかったです!

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ランチにはステーキの他にも天ぷらやお蕎麦が信楽焼の陶器で供されましたが、中でもお蕎麦の入ったこちらの陶器はユーモラスで可愛く印象に残りました。

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こちらは信楽陶芸村・国道店の遠景になりますが、至るところにたぬきの信楽焼が置かれていたりぶら下がっていたりとワクワクするスポットでした!

信楽の街をぶらりとまちあるき散歩

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さて、信楽駅から地元ガイドさんの案内でまちあるきに出発!

駅構内には、信楽学園で復刻された「汽車土瓶」が信楽高原鐵道のオリジナルグッズとして販売中。青磁釉の薄い緑色と飴釉の茶色の2色があり、今年の秋にはスカーレットカラーの新色が登場予定です。

ちなみに、なんと最初の「汽車土瓶」は信楽焼でつくられていたそうですよ!

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駅前の通りを歩くと信楽焼の販売店が多く立ち並び、年季の入った狸の置物や火鉢のほか、大戸川を渡る橋には信楽焼を使った素敵なガードレールがあったりと多種多様な信楽焼を見ることができました。

ちなみに、橋の上から望む愛宕山の山頂には陶器神社があり、夏にたいまつを山上に持っていく火祭りが行われるそうです。

伝統産業会館で信楽焼の歴史紹介や展示された伝統作品を見学

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壁に信楽焼が使われたスカーレットカラーの伝統産業会館に到着♪館内には、日本遺産「きっと恋する六古窯」のひとつ信楽焼の歴史や伝統的な作品などが展示されています。名誉町民である岡本太郎氏の作品も展示されており、有名な太陽の塔の背後にある過去の顔は、信楽焼でつくられていました!他にも東京オリンピックが行われた代々木体育館の陶板など、信楽焼きでつくられたものがたくさんあるそうですよ!

伝統産業会館

新宮神社で参拝と特別御朱印をいただきました

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続いて、奈良時代715年9月の創建という歴史を誇る新宮神社へ。

京都の八坂神社と同じスサノオノミコトを神様として祀り、縁結びのご利益があるとのことです。ちなみに番地は1151-1「いい恋は一番」で縁起がいいですね!鳥居をくぐると珍しい信楽焼でできた狛犬が出迎えてくれるほか、参道には信楽焼のモニュメントがあり由緒書や擬宝珠も全て信楽焼とのことです。

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宮司さんからは、特別な御朱印を拝受。御朱印の縁には、巫女さんの緋袴と同じ色、スカーレットカラーが縁どられていました♪

新宮神社

スカーレットの色合いが美しい登り窯カフェ

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最後に、創窯130年の老舗の窯元のある信楽陶芸村・本店に伺いました。ここでは、陶芸体験・絵付け体験をすることができます。とても珍しい全長25mの大登り窯は、迫力があり歴史が感じられました。

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そして他では見られない、築80年以上の登り窯を改築した趣のあるカフェがあるんです!一歩中に入ると鮮やかなスカーレットの色合いが美しい登り窯の中でカフェお茶とお菓子をいただくことができます。

薪の火によって土が焼成したスカーレット色の窯中をじっくりと鑑賞することができ、ほっこりと癒されるカフェタイムを過ごすことができました♪

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信楽陶芸村(本店)

最後に

いかがでしたでしょうか?今回ご紹介した信楽駅から伝統産業会館、新宮神社、登り窯カフェのある信楽陶芸村・本店は、徒歩10数分で散策できる範囲内に点在していて、ゆっくり散歩するとカメラで撮影したくなるようなスポットが多く見つかります。

ぜひ、信楽高原鐵道に乗ってローカル線の旅に出かけてみてくださいね。

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