【ブラジル】ユネスコ世界遺産の古都オウロ・プレット

ボン・ジーア!ゆまです。
比較的新しい国であるブラジルには、遺跡好きに刺さる観光スポットがなかなかありません。
...という残念な気持ちを払拭してくれたのが、ミナス・ジェライス州のかつての州都、オウロ・プレット(※日本語訳:黒い黄金)。
かつて金鉱脈の町だったこの土地には、昔の都市が極力残されており、時間が止まったような静けさの中に黄金の美術品や美しい教会が現存しています。

目次

オウロ・プレットの歴史

17世紀にミナス・ジェライス州に金鉱脈が見つかったことから、ゴールドラッシュが始まりました。同地に次々と町が生まれ、その州都となったのがオウロ・プレットです。その後、金の枯渇から街は廃れていきましたが、今でも当時建てられたバロック様式やロココ様式の教会、石畳があり、古い街並みは残っています。

現在の州都であるベロオリゾンテ市に州都が変わり、1980年にはユネスコからブラジルで初の世界遺産に登録されています。ちなみに、私は12月に行ったところ、雨が降ってしまい十分に回りきれずに少し後悔。ベストシーズンは乾季の4~9月だそうです。

どうやって行くの?

サンパウロ州から出発する場合は、バス及び飛行機でミナス・ジェライス州のベロオリゾンテ市まで行きます。バスの場合は、メトロ青線の「ポルトゲーザ・チエテ駅」まで行き、駅直結の長距離バスターミナルから出発します。飛行機の場合は、サンパウロ州のコンゴーニャス空港及びグアルーリョス空港から出発。ベロオリゾンテからオウロ・プレットまでは、バスで行きます。

市内のバスターミナル(Rodoviária、ホドビアーリア)からバスが出ており、ベロオリゾンテからオウロ・プレットまでは約100km、バスで2時間程。パッサロ・ヴェルデ(Pássaro Verde)というバス会社での購入が一般的です。

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<オウロ・プレットの街並み>

英雄・チラデンチスの名前が付いた「チラデンチス広場」

オウロ・プレットの中心広場には、 ミナス・ジェライス出身の英雄・チラデンチスを称え「チラデンチス広場」という名前が付いています。チラデンチスは、ポルトガル植民地時代の18世紀後期に独立運動を起こしました。独立は失敗に終わったものの、ブラジルはこれを契機として独立への動きが加速化したため、ブラジルではこの事件を「ミナスの陰謀」と呼んでいます。

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<チラデンチス広場>

有名彫刻家が設計・装飾を手掛けた「サンフランシスコ・デ・アシス教会」

"ブラジルのミケランジェロ"と称えられる有名彫刻家、アレイジーニョが設計・装飾を手掛けたもっとも有名な教会が、サンフランシスコ・デ・アシス教会です。カトリック教会らしく金色を使った豪華な装飾に、天井には巨大な天使の絵画が描かれており、まさにヨーロッパを訪れたような気分になれると思います。なお、開館時間は午前8時半~午後5時。入場料は10レアル(※約300円、2018年12月時点)。

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<サン・フランシスコ・デ・アシス教会>

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<アレイジャジーニョの絵画>

豪華絢爛な「ノッサ・セニョーラ・ド・ピラール教会」

300kg以上の金の装飾を贅沢に使った、美しいノッサ・セニョーラ・ド・ピラール教会。可愛らしい外観に反し、中は6つの祭壇の中央に、豪華な金であしらわれた祭壇が置かれています。中のバルコニーから見た天井絵や、地下にも美術品が置かれており見所満載です。開館時間は午前9時~午後4時45分。入場料は8レアル(※約240円、2018年12月時点)。

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<ノッサ・セニョーラ・ド・ピラール教会>

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<金を贅沢に使った教会内部>

来たら食べたい「コミダ・ミネイラ(ミナス料理)」

オウロプレットには、ブラジルの郷土料理である「コミダ・ミネイラ(ミナス料理)」のレストランがたくさんあります。ミナス料理は胃に重たいこってり料理が多いですが、味は日本人にも食べやすく人気です。

ブラジルのソウルフードのミナス版「フェイジョアーダ」や、炒飯のように具材と米を炒めた「メシダ・ミネイラ」などが味わえますよ。ここでは、バイキング形式で料理を取り量って支払う"ポルキロ"というシステムや、ビュッフェ形式のレストランも多いので、ぜひ色々な料理を試してください。

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<日本人にも人気なミナス料理>

まとめ

まるでヨーロッパに来たような気分にさせてくれるオウロプレットは、ブラジル在住の日本人にも大人気な観光地。サンパウロと近く行きやすいので、ぜひ足を伸ばしてみてください。

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ゆま

日系人に魅せられ、2018年にブラジルのサンパウロへ。邦字新聞の記者をしている仕事柄、ブラジル文化とは程遠い日本文化どっぷりの日々を過ごしています。たまには大好きな遺跡に行ったり、ヨーロッパ風の町で過ごしたり、ブラジルっぽくカーニバルに繰り出してみたり。

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