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アメリカで大人気のヴィーガン祭りに行ってきた!大豆使用のホットドッグやココナッツミルク使用のアイスクリームに舌鼓!

先日、アメリカ・シカゴで開催されたヴィーガンの祭典「ヴィーガンデール・フード・ドリンク・フェスティバル(Vegandale Food Drink Festival)」に行ってきました。
動物由来の肉や卵、乳製品を一切使わず、植物由来の材料だけでつくったおいしい食べ物がたくさん提供されていました。
牛や鶏といった動物を利用することなく、お腹をいっぱいに満たせる人気のイベントの様子をレポートしたいと思います。
※「ヴィーガン」は動物性の食品を避ける食習慣、「ベジタリアン」は野菜・芋類・豆類など植物性食品を中心にとる食生活になります。
目次
ダンスや写真も楽しめる
ヴィーガンデールは北米の主要都市で毎年夏に開催されます。私は今回、6月にシカゴのグラント・パークで行われたヴィーガンデールに行ってきました。今年はマイアミ(7/13)、トロント(8/10)、ニューヨーク(9/28)、ヒューストン(日程未定)でも開催が予定されています。
入場券は当日会場で買えますが、売り切れることもあるので、ウェブサイトで事前に購入しておくことをお勧めします。
- ヴィーガンデールウェブサイト:https://www.vegandalefest.com/
会場は多くの人で賑わっており、来場者はDJの音楽に合わせて踊りながら 、動物を一切使用しないヴィーガンのハンバーガーなどに舌鼓を打っていました。
SNS用の写真撮影が楽しめるフォトブースやスポットもたくさんありました。
どの屋台にも長者の列ができていましたが、待ち時間は10分程度でした。会場が広いため、来場者が多い割にそこまで混雑しておらず、ビニールシートを広げてゆっくりと食べることができたのも良かったです。
実際に食べたものと正直な感想
ここからは、私が実際に食べたものを率直な感想を交えながら、簡単に紹介していきたいと思います。
てりやきつくねとフライドチキン
つくねは「加工した大豆」からつくられているそうです。断面も味も食感も本物のようでした。
フライドチキンはマッシュルームに衣を付けて揚げたものでしたが、言われなければ分からないほどの出来栄えでした。
マルゲリータピザ(試食)
生地がカリフラワーでつくられています。トッピングにはトマトや玉ねぎなどに加え、牛乳不使用のモッツァレラチーズが使われています。チーズの原材料が知りたい方は、下記のウェブサイトをご覧ください。
Follow Your Heartのサイトはこちら:https://followyourheart.com/products/mozzarella-shreds/
生地が水っぽかったのですが、トッピングのおいしさでカバーされているという感じでした。チーズは本物と全く同じ味と伸び具合でした。
イタリアンソーセージ・ホットドッグ
米植物肉メーカー「ビヨンド・ミート」のソーセージを使用。ソーセージはえんどう豆やそら豆、コメのたんぱく質からつくられています。見た目も味も食感も肉汁のしたたり具合も、何もかもが忠実に再現されています。個人的には本物のソーセージより好きでした。これならヴィーガンになれそうです。
野菜たっぷりミーゴレン
ミーゴレンによく使われる鶏肉やエビ、卵が入っていません。最初は物足りないと感じましたが、麺が重いので野菜だけでも食べごたえがあって、 最終的に満足できました。
ガパオライス
目玉焼きの黄身はカボチャ、白身は豆腐でつくられています。味や食感はそのまんまだったので、少しがっかりしました。ひき肉は大豆たんぱく質でできているそうです。こちらは本物と遜色なく、ご飯と一緒に食べるととてもおいしかったです。
レインボーケーキとチョコチップクッキーマフィン
牛乳の代わりに豆乳を使用。生地がしっとりとしていました。どちらも、豆乳独特のにおいや味は全くしませんでした。
苺とパイナップルのアイスクリーム
牛乳の代わりにココナッツミルクが使われていて、おいしかったです。こんなに食べたのに、不思議と胃がもたれませんでした。
ヴィーガンが流行している理由
北米では、ヴィーガン食が以前にも増して流行しています。動物の消費をやめることで健康が改善され、畜産による環境負荷を軽減できると考える人が増えているからです。ただ、動物由来の食品を植物で代替すれば、健康や環境が改善するかをめぐっては、専門家の間で意見が分かれています。
ヴィーガンの流行を特に支えているのが、畜産による動物の苦痛(食肉処理など)を懸念する消費者です。人間が畜産物の消費をやめれば、動物が苦しまなくて済むとの考え方が広がっているのです。
ただ、環境問題や動物愛護に関心があり、畜産物の消費を減らしたいけれど、おいしいからやめられない...という人は多いと思います。そこで近年、肉や乳製品などに味や食感を似せた、本物のようにおいしいヴィーガン食品が続々と開発されており、スーパーで売られたり、レストランで提供されたりしています。
<スーパーに並ぶ植物由来のパティとソーセージ>
植物由来食品の推進団体グッド・フード・インスティチュートによると、アメリカの植物由来食品の小売売上高は昨年8月までの1年間で約37億ドルと、前年比で17%も伸び(動物由来を含む食品全体では2%増)、レストランのヴィーガンメニューもこの10年間で着実に増えているそうです。質の高いヴィーガン食品が、ここ数年の爆発的流行を後押ししていると分析しています。
アメリカやカナダにお越しの際は、イベントやレストランでさまざまなヴィーガン料理にトライしてみてくださいね。
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E
- アメリカ在住の某日系メディア記者。環境保護主義者。趣味は寺社巡り、温泉、グルメ探索。