ポルトガル旅行にかかる費用はいくら?大人1人なら20万円で充分楽しめる?

ポルトガル
<美しいポルトガルの街並み。撮影:メイ>

ポルトガルに旅行をしたことがある人は皆、口を揃えて「ポルトガルはすごくよかった!」と言います。夏は暑すぎず冬は寒すぎず、料理とお酒はおいしく、街は美しく、物価も他の西ヨーロッパと比べて安いポルトガル。旅行者にとってこんなにいい国は、ほかになかなかありません。

そんなポルトガルですが旅行をするには、どれぐらいの費用がかかるのか気になる方もいるでしょう。この記事では、航空券の料金から現地での滞在費用まで、実体験を元に解説していきます。ポルトガル旅行をより安く楽しむための節約テクニックも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

目次

1. ポルトガル旅行、大人一人でいくらかかる?

日本からポルトガルに行く場合の費用は、旅行会社のフリープランで約15万~25万円、ツアーの場合は約20万~25万円ほどです(プランによってはさらに高額になることもあります)。ポルトガル旅行をした私の実体験を元に、旅行にかかる費用についてそれぞれご説明しましょう。

1_1. 航空券の費用目安

ポルトガルの6~9月は雨が少なく、観光におすすめのオンシーズンです。私は12~3月までポルトガルに滞在していたのですが、特に3月は本当に雨続きでした。

航空券の料金ですが、オンシーズン(6~9月)だと東京からリスボン往復94,000円から。オフシーズンだと83,000円から出ています。日本からの直行便は2019年6月時点ではありませんので、カタールやポーランド、イギリスなどでの乗り継ぎをするとよいでしょう。

ヨーロッパ圏内では、「FLIX BUS」という格安バスや、「RYANAIR」をはじめとする格安航空会社(LCC)が充実しています。日程に余裕があれば、スペインなど西ヨーロッパ諸国も訪問できるとよいですね。

1_2. ホテルの宿泊費用

ポルトガルの宿泊費は、一般的なホテルで1泊4,500円から、5つ星ホテルで13,000円からが一般的。民泊サービスのAirbnbだと4,000円程度からあり、ホテルとは違ってキッチンが使えるので便利です。寝室以外は家主と共有になることがほとんどですが、現地の人と交流したり、スーパーで購入した食材を調理したりして楽しみたい人にはおすすめです。

リスボンに次ぐ第二の都市、ポルトのシェアハウスで1ヶ月部屋を借りたときは、光熱費込みで1室1泊1,500円ほどでした。同行者と2人でシェアしたので、長期滞在にはお得です。

1_3. ポルトガル旅行の食費

他の西ヨーロッパに比べ、ポルトガルで特に安いのは「食費」でしょう。

観光客が行くレストランのランチメニューは10ユーロから。地元民にも人気な大衆食堂のランチメニューは5ユーロから、街の中心から離れた地元の人用の食堂のランチメニューは3ユーロからとかなりリーズナブル。地元の人が行くカフェのエスプレッソにいたっては、0.5ユーロと格安です!

ホテルの部屋で簡単に食事を済ませるなら、スーパーでお惣菜とパンを買ってきて、サンドウィッチなどはいかがでしょう?以下はポルトガルでの商品価格目安(2019年時点)です。

  • スープ:900gで2ユーロ~
  • サンドウィッチ用の食パン:360gで0.8ユーロ~
  • チーズやハム:1kgで5ユーロ~
  • 野菜やフルーツ:1kgで1ユーロ前後
  • 水:1Lで約0.12ユーロ~

ポルトガルの名物料理も気軽に買うことができる価格です。ぜひお試しください!

  • パステル・デ・ナタ(エッグタルト):1ユーロ~
  • ビファナ(豚肉サンド):2ユーロ~
  • ヴィーニョヴェルデ(微炭酸ワイン)1本:1.3ユーロ~
  • ポートワイン(ポルトワイン)1本:6ユーロ~

1_4. ポルトガルでの交通費

リスボントラム
<リスボンのトラムもリスボアカードで乗り放題! 撮影:メイ>

リスボンのメトロ・バス1回券は1.45ユーロです。日本のPasmoやSuicaのようにチャージができたり、公共交通機関が24時間乗り放題になったりする「ヴィヴァ・ヴィアジェムカード」というカードがあります。その他にも、公共交通機関の乗り放題に加え、いくつかの観光地が無料・割引になる「リスボアカード」というカードもあります。

ポルトでのメトロ・バス1回券は、ゾーンによって値段が変動しますが1.2ユーロから。リスボンと同じように、チャージができたり24時間無料になったりする「アンダンテカード(アンダンテツアー/アンダンテ24)」と、乗り放題と観光地割引がセットになった「ポルトカード」があります。

乗る分だけチャージするか、乗り放題にするか、観光地が無料・割引付きのカードにするかで迷うと思いますが、公共交通機関に乗る回数や行く観光地の料金によって、どちらがお得かを計算してから買うとよいでしょう。

「今日は観光するぞ!」という日を1日か2日にまとめ、その日だけ乗り放題と観光地の無料・割引付きのカードを使うというのが賢い方法かもしれません。
※編集部註:価格は変更される可能性があります。

1_5. 観光地の入場料

ここでは、有名観光地に絞って入場料をご紹介します。ポルトガルは観光地だけでなく街を歩いているだけでも楽しい国ですので、観光日は多めに設定し、余裕を持ってゆっくり楽しんでください!

【リスボン】
・ジェロニモス修道院 10ユーロ

・国立考古学博物館 5ユーロ
公式サイト:http://www.museunacionalarqueologia.gov.pt/

・ベレンの塔 6ユーロ

・サン・ジョルジェ城 8.5ユーロ
公式サイト:https://castelodesaojorge.pt/en/

※ほとんどがリスボアカードで無料、もしくは割引になります。
https://yokoso-portugal.com/home/lisboa-card/

【ポルト】
・ボルサ宮殿 10ユーロ
公式サイト:https://palaciodabolsa.com/

・ポルト大聖堂 大聖堂無料・回廊3ユーロ
公式サイト:https://www.tudosobreporto.com/catedral-se-porto

※ポルトカードで割引になるスポットが多いので、事前に確認しておきましょう!

1_6. ポルトガル旅行でのお土産代

ポルトガルの物価はそれほど高くはないので、バラマキ土産や自分用のお土産代は1万円もあれば足りるでしょう。

お酒をお土産にしたい方はもう少しかかると思いますが、ポルトワインやヴィーニョヴェルデ、ジンジャーニャなどは日本で買うととても高いので(そもそも手に入らないかも?)、少し高くつくかもしれませんが、ぜひお土産に買ってみてください。

2. ポルトガル旅行を安く楽しむコツ

ここまではポルトガル旅行でかかる費用の目安について解説しましたが、節約するところは抑えて、別のものに予算をかけたい方もいることでしょう。この項目では、ポルトガル旅行をよりお得に楽しむコツをご紹介します。

2_1. 無料で楽しめる観光地に行ってみよう!

ポルトガル
<歩いているだけで楽しいポルトガルには、無料で楽しめるスポットも多いのです。撮影:メイ>

【リスボン:発見のモニュメント】
エンリケ航海王子の没後500年を記念して、1960年に作られた大きなモニュメント。エンリケ航海王子を先頭にヴァスコ・ダ・ガマなど大航海時代の偉人たちが並んでいます。

中に入ってエレベーターに乗るには料金がかかりますが、外から見る分には無料です。このモニュメントの前の広場には、ポルトガルが各国を「発見」した年号が書いてある世界地図のモザイクがあります。ぜひ日本を探してみてください。

発見のモニュメント(Padrão dos Descobrimentos)

【ポルト:クレリゴス教会】
18世紀に建てられたバロック様式の教会です。グレリゴス教会は無料ですが、昼は塔と美術館で5ユーロ、夜は塔だけで5ユーロ(ポルトカードで50%オフ)。教会内部にある、リアルなイエスキリストや聖人たちの彫刻は一見の価値があります。

クレリゴス教会(Igreja dos Clérigos)

【ブラガ:ボンジェズス教会】
17~18世紀にかけて建てられた教会。何段ものジグザグな階段を登り、たどり着いた教会の前からはブラガが一望できます。ケーブルカーが有料でありますが、上りか下りかどちらかは、階段を使ってみてください。イエスキリストの受難を表した彫刻は見ごたえがあり、階段を上るごとにシーンが進んでいくという工夫がなされています。

ボンジェズス教会(Bom Jesus do Monte)

  • 住所:Estrada do Bom Jesus, 4715-056 Tenões, ポルトガル
  • 公式サイト:https://bomjesus.pt/

2_2. ポルトガルで安くて美味しいレストランはこのお店!

トリパス
<ポルトガル名物「トリパス」も手頃な値段で!撮影:メイ>

ポルトには、人気の大衆食堂「Lameiras」があります。観光客にも有名ですが、店は地元の人たちで溢れています。私たちはポルト名物「トリパス」(牛モツと白いんげんの煮込み)を注文し、3.5ユーロでした。他にも名物料理がいくつかあるので、忙しく働く店員さんを頑張って捕まえて注文してみましょう。

Churrasqueira Lameiras

  • 住所:R. do Bonjardim 546 124, 4000-124 Porto

2_3. バラマキ土産はこれを買おう!

お土産も予算内に収めつつ素敵なものを買いたいところ。ポルトガル旅行のバラマキ土産におすすめなものを4つご紹介します。

【アズレージョ(タイル)】
ポルトガルの街のいたるところにあるタイル、アズレージョ。お気に入りの柄を買って帰ったら、飾ったり、壁に貼り付けたり、鍋敷きに使ったり、色んな用途に使えそうです。

【缶詰】
ポルトガルにはおしゃれな缶詰ショップがあります。食べておいしい、飾ってかわいい缶詰は、きっと喜ばれるはず。

【雄鶏グッズ】
ポルトガルで幸運のシンボルとして親しまれる雄鶏。お土産屋さんにもさまざまな雄鶏グッズが並んでいます。 マグネットや置物などの小物はバラマキ用にピッタリです。

【コルク雑貨】
ワインがよく飲まれるポルトガルでは、コルク生産も盛んです。バッグや財布など、コルクを生地にして作られてたさまざまなグッズが売られています。

3. ポルトガル旅行の費用を抑えるなら、パッケージツアーも検討?

個人旅行のほうが安く抑えられそうに思いますが、パッケージツアーのほうが総合的に安くなることもあります。

3_1. パッケージツアーの方が安くなる可能性がある?

パッケージツアーであれば、移動中の交通費やホテルなどの必要な費用が全て含まれており、団体割引がきいているからか、自分ですべて用意する個人旅行よりも安価になる可能性があります。

また、予約やリサーチ検索の時間削減にも繋がりますし、「間違って切符を購入してムダにしてしまった」などという失敗もありません。

3_2. 治安の面でもポルトガル旅行のツアーはおすすめ

海外旅行に慣れていない人には、スリなどの治安対策としてもツアーはおすすめできます。海外に慣れていない方などは、不安なことをすぐ旅行会社に相談できるのも、パッケージツアーの良い点です。せっかくの旅行ですから、できるだけ不安をなくして楽しめたらいいですよね。

物価が安く、見所満載のポルトガル。ぜひ一度足を運んでみてください!

※編集部註:情報には一部ライターの主観も含まれていますので、あくまで参考として頂き、実際に旅行される際にはご自身で最新情報をお調べの上ご手配ください。また、本記事は2019年7月に公開しましたが、2021年10月に一部修正いたしました。

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約2年半の夫婦世界旅行で、世界の食べ物や歴史、文化などを学ぶ。現在は旅で学んだことを活かしながら日本で生活中。好きなものは料理とねこ。

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