【2019年3月】岩手県花巻市の冬の夜空を照らす!スカイランタンイベントを取材してきました!

たびこふれ編集部のnishiurashiです。2019年3月3日に、岩手県花巻市にて開催された冬のイベント「スカイランタンイベント〜はなまき星めぐりの夜〜」を取材してきました!

「ランタン」と聞いてピンと来た方は世界のイベントに詳しい証拠!タイや台湾などで行われるイベントが特に有名で、天灯(スカイランタン)に願い事を書いて夜空に飛ばすその美しい光景は、一度体験してみたい方も多いのではないでしょうか?

最近では日本各地でも行われるようになってきており、ここ花巻でのイベントは昨年2018年より始まりました。

今回のイベントの様子はもちろんのこと、花巻の魅力についても併せてお伝えさせていただきます!

目次

花巻市ってどんなとこ?

花巻へのアクセス

それではまずは、会場となった岩手県花巻市がどの辺にあるのかご説明します。

ちなみに私、岩手県を訪れるのが人生初であり、東北新幹線に乗るのも人生2度目です(ちなみに人生初の東北新幹線は、このわずか3日前に青森に行った際に乗りました笑)。

今回、東京駅から東北新幹線「やまびこ」に乗車し、新花巻駅まで乗り換えなしで約3時間でしたが、「はやぶさ」に乗って仙台や盛岡で「やまびこ」に乗り換えて行けば、約2時間40分で新花巻に到着します。また、一部のはやぶさは新花巻に停車するものもあるため、それに乗っても同じく約2時間40分で行くことができます。

東京から新大阪までが約2時間30分ですので、それとほぼ同じ乗車時間ですね。東北地方というとかなり遠いイメージがありましたが、東京から大阪までとほぼ同じだと思ったら、もっと気軽に旅行先の選択肢として考えられるな~と思いました!

花巻出身の有名人と言えば?(歴史編)

今回初めて知ったのですが、あの宮沢賢治は花巻の出身で、花巻農学校の先生だったんだそうです。

ということで、「宮沢賢治記念館」をちょっとだけ訪問してみました(すみません、写真がありませんが)。

「宮沢賢治の代表作は?」と自分に問いかけたとき、パッと出てこなかった私。。。

日本文学に疎いので、、、と言い訳するのも恥ずかしいぐらいの、一般常識レベルの内容ですよね。。。

例えば「注文の多い料理店」。これは小学校の国語の授業で読みました。そして、「雨ニモマケズ」。ああ、やっぱり一般常識ですね。。。

>>>「宮沢賢治記念館」について詳しくはこちらから(花巻市公式サイト)

花巻出身の有名人と言えば?(現代編)

花巻と言われて私はまず、この方々を思い浮かべました。そうです、日本を代表するプロ野球選手である「大谷翔平」選手と、「菊池雄星」選手です。

このお二人はいずれも花巻東高校の出身で、お二人の活躍によって花巻東高校の知名度もかなり全国区になったのではないでしょうか?私は2009年夏の甲子園準決勝「中京大中京(愛知)- 花巻東(岩手)」を現地で観戦し、そのとき生で菊池選手を目にしていますので、そこから10年経ってメジャーに行けたことが感慨深いですね~。

そんなお二人の母校まで足を運んでみました!

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<花巻東高校 外観>

こちらが花巻東高校です!なんだか観光地のような気分で訪れてしまっておりますが、、、校舎にもお二人の大きな垂れ幕が出ていました!

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<新花巻駅構内>

また、新花巻駅の構内にも、お二人をはじめとする花巻にゆかりのあるプロ野球選手を紹介するコーナーがありますので、そちらも是非チェックしてみてください!

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<新花巻駅構内>

東北地方有数の温泉地「花巻温泉郷」

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東北地方有数の温泉地である花巻温泉郷。今回のランタンイベントは、その中の「鉛温泉(なまりおんせん)」にあるスキー場で開催されました。とっても寒い東北の冬ですが、温泉と一緒にイベントが楽しめるのは魅力的ですね。

花巻温泉郷は以下の温泉によって構成されています。

  • 花巻温泉
  • 台温泉(だいおんせん)
  • 金矢温泉(かなやおんせん)
  • 松倉温泉
  • 志戸平温泉(しどたいらおんせん)
  • 渡り温泉
  • 大沢温泉
  • 山の神温泉
  • 鉛温泉(なまりおんせん)
  • 新鉛温泉(しんなまりおんせん)
  • 花巻北温泉
  • 東和温泉

花巻温泉郷の中に「花巻温泉」という温泉もあるので、宿泊の際は少し注意が必要ですね(〇〇温泉ではなく、ホテル・旅館の名称で確認されると良いでしょう)。

各温泉はある程度まとまって位置しており、いずれも新花巻駅や花巻空港から車で20~30分で到着します。ただし、各温泉間を歩いて移動できるほど近くはないので、基本的には車での移動となります。でもこれだけたくさんの温泉があるのであれば、一度に色んな温泉を味わってみるのも良さそうですね。

>>>「花巻温泉郷」について詳しくはこちらから(花巻市公式サイト)

関連記事:
【鉛温泉】日本一深い天然自噴岩風呂がある藤三旅館に泊まってみた

なぜ花巻でランタンイベントが開催されるのか?

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花巻では、春や秋のシーズンには桜や紅葉を楽しむ観光客も多いそうですが、この寒い冬の時期はどうしても観光客が少なくなってしまうそうです。でもその分、スキー客などが増えるのではないかと思ったのですが、この辺りのスキー場と言えば、花巻よりももっと北に位置する「安比高原(あっぴこうげん)」がとても人気なようで、皆さんそちらに流れてしまうとのことです。

また、年々外国人観光客は増えているものの、日本人観光客が少しずつ減ってしまっていることも、花巻の課題でありました。

そこで、この冬の時期にも何かお客さんを引き付けるイベントが出来ないかと考えたのが、このランタンイベントだそうで、旅行会社の阪急交通社と花巻観光協会によって2018年よりスタートしました。

「地方創生」や「町おこし」といったキーワードをよく聞くようになりましたが、どの自治体の皆さんも色々と試行錯誤しながらお客さんを呼び込む工夫をされているんだなと、今回改めて実感しました。

世界各地のランタンフェスティバル

冒頭でお伝えした通り、ランタンフェスティバルと言えば、タイや台湾でのイベントが有名です。

決まった時期に行われるイベントもありますが、台湾では、十分という駅にいけばいつでも体験することが出来ます。私も6年前の2013年に十分での天燈(スカイランタン)上げを体験しましたが、このときは日中でしたので、夜のランタンは今回が初めての体験となりました。

各地のイベントの様子は、下記記事をご参照ください。

タイ

台湾

それではランタンイベントの様子をレポートします!

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それではいよいよ、イベントの様子をお伝えします!

3月に入っても例年はまだまだ寒い花巻ですが、今年は少し暖かかったようで、この日も日中は東京と変わらないぐらいでした。しかし、夜になるとやはりグッと冷え込んできましたので、防寒具は必須でしたね。特に手足がかなり冷えました~。

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花巻温泉郷の各旅館にお泊まりのお客さんが、バスで続々と会場へやって来ました。中高年の方から若いカップル、小さなお子さん連れと、結構幅広い年代の方がいらっしゃったなという印象です。

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スキー場の開けたところ集合し、全体の流れの説明を受けます。ランタンには、事前に各旅館で願い事を書いてもらい、それを折りたたんで持って来てもらっています。

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それでは早速準備開始です!まずは折りたたんだランタンに空気を入れて広げるため、お二人でランタンを持って八の字に動かしていきます。基本的には、ランタンはお二人で一つのようです。

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空気が入ったランタンを地面に近付け、火をつけていきます。熱による浮力が付くまで、30秒ぐらいじっと我慢です。

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浮力が付くと、いよいよ空へ放つ瞬間です!頭の高さまで持ち上げるとカウントダウンが始まり、、、

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みんなで一斉に空に放ちました!

動画もありますので是非ご覧ください!

この日参加された方は約200名ですので、100個近くのランタンが夜空をきれいに彩りました!とってもきれいな光景でしたよ!私も体験したかった~。

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最後には花火も打ち上げられ、素敵なフィナーレとなりました!

皆さんとても楽しそうな雰囲気で、素敵な思い出になったかと思います!

岩手県の伝統舞踊「鹿踊」は迫力がすごい!

ランタンイベントが終わるとスキーセンターの中へ移動し、岩手県で古くから伝わる伝統舞踊「鹿踊(ししおどり)」を鑑賞しました。この踊りの由来は諸説あるようですが、「狩猟した鹿の供養のため」という説もあるようです。

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こうしてアップの写真で見ると、顔は鹿のようにも獅子のようにも見えますが、踊りは結構激しく動くためあまり顔がよく見えず、長く垂れた黒い毛が振り回されることも相まって、結構怖い雰囲気でしたね笑。

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皆さん各自で太鼓を持って叩くのですが、この太鼓の音がかなり大きくて迫力を感じました!これを持ったまま結構激しく動くので、かなり大変だろうな~と思います。

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後ろ姿はこのような感じです。普通に動くだけでも大変そうですよね。

それでは動画もご覧ください!

なかなか迫力が伝わり辛いかもしれませんが、実際に聞く太鼓の音はかなり耳に響く感じでしたよ!

こういった伝統が受け継がれていくことってとても大事なことだと思います。何十年も何百年も前の方たちと同じ気持ちになれることって感慨深いですよね。

花巻市民に愛されるデパートの大食堂「マルカンビル大食堂」

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建物の老朽化と耐震性の問題で2016年6月に閉館してしまった花巻のデパート「マルカン百貨店」。そのデパートの中にある大食堂は花巻の皆さんにとても愛されていたようですが、デパートの閉館と共にこの大食堂も閉店してしまいました。

しかし、地元の高校生たちの署名活動のおかげもあって2017年2月にこの食堂が見事復活!現在も、花巻の皆さんに愛される食堂として大変にぎわっています。

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私たちが訪れたのは日曜日の12時半ごろ。家族連れを中心に混み合う時間でありますが、なんとご覧の通り店内はほぼ埋まっていました!びっくりするぐらいの賑わいです!いや~愛されてますね~。

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店内は昭和のレトロな雰囲気が残っていました。店員さんがメイドさんの格好をしていたり、割り箸もこんな入れ物に入っていたり。

が、昭和60年生まれの私にとってはいずれも「これは懐かしい~」とはならず、、、むしろ初めて見ました笑。

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私が注文したのは、こちらの「メガカツカレー(900円)」。何よりもカレーが好きな私は、メニューにカレーがあれば迷わずカレーを選択します。

どのくらい「メガ」なのかと言うと、、、

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私の片手が約20cmなので、横幅が40cm近くあるのではないでしょうか!実際に見ると本当に大皿です!!

家庭的な懐かしい味でとても美味しかったですよ!無事完食できまして、お腹いっぱいになりました。

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こちらは名物の「ナポリカツ」。これも美味しそうですね~。

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そしてこちらももう一つの名物「ソフトクリーム」!見てくださいこの高さ!なんと25cmぐらいあるとのことで、皆さん箸で食べていましたよ笑。

さらに驚くのが、この大きさでなんとお値段180円!!どのテーブルを見ても食べているぐらい、皆さん注文されていました!

花巻を訪れた際は、是非こちらの大食堂をオススメします!

>>>「マルカンビル大食堂」について詳しくはこちらから(花巻観光協会公式サイト)

関連記事:

豊富な朝食バイキングに大満足!ホテル志戸平

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今回宿泊したのは、志戸平温泉(しどたいらおんせん)「ホテル志戸平」。館内はとても広々としており、お部屋も清潔感があって非常に落ち着いた雰囲気でした。

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畳とベッドが共存していて、なんだか得した気分です。私は畳の家で育ちましたので、やっぱり畳の部屋は落ち着きます。

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そしてこちらが朝食バイキング!塩辛、たらこ、肉じゃがなどなど、ご飯のお供がかなり豊富!ついつい取り過ぎてしまいました。

そんな中、特に美味しかったのが右上にあるサンマ!目の前であぶって提供してくれて、ジューシーで美味しかったです!

>>>「ホテル志戸平」について詳しくはこちらから(公式サイト)

伝統を築くということ

今回のイベントを通して、様々な関係者の方々からお話を伺いましたが、その中で特に印象的だったのが、「このランタンイベントを何百年も続くものにしていきたい。今回はまだその2年目で始まったばかり」といった内容です。

今回ご紹介した「鹿踊」も含め、全国各地に何百年も伝わる伝統行事もすべてにその始まりがあり、それを大きくするために、あるいは長く続けていくために大変な苦労や熱い思いがあったんだろうと思います。

これから伝統を築いていき、たくさんの方に花巻に来てもらいたい、そういう熱い気持ちを持って花巻の観光に携わる方々に触れることが出来、とても貴重な経験が出来たと感じると共に、「地方創生」、「町おこし」の難しさもまた感じることとなりました。

皆さんも是非一度、花巻を訪れてみてください。

>>>花巻観光協会公式サイトはこちらから

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nishiurashi

たびこふれ編集部員。人生初の海外渡航先であるラスベガスに衝撃を受け、海外旅行が好きになりました。年末年始にロンドン一人旅をしてサッカー観戦したこと、ナスカの地上絵遊覧飛行前にビールを飲み、セスナ機内で激しく酔ったこと、九寨溝から成都まで訳あって2人の中国人と丸一日乗用車で移動したこと、どれも良い思い出です。

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