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夜の運河でナイトクルージング!タイのアンパワー水上マーケット
目次
ローカルな雰囲気の水上マーケット
タイ旅行における人気アクティビティの一つに"水上マーケット巡り"が上げられます。首都バンコクから日帰り可能な圏内には幾つかの水上マーケットがあり、多くの旅行会社が日帰りツアー等の一スポットとして何所かしらの水上マーケットを組み込んでいます。特に「ダムヌンサドゥアック」「タリンチャン」そして「アンパワー」の三箇所はバンコク近郊の三大水上マーケットといわれ有名です。
現在、タイ国内の水上マーケットが庶民の生活を目的とした"市場"として開かれているという例は少ない(ほぼ無い)ようです。水上マーケット開設の主な目的は、タイの歴史文化遺産の保存と、外国人観光客の誘致にあるといわれています。特に有名で人気がある、ダムヌンサドゥアック水上マーケットなどは多くの欧米人旅行者でいつも大混雑です。
これに対して、ややマイナーな印象をもたれているのがアンパワー水上マーケット。ここでは何故か?外国人観光客(特に欧米人)が少なく、その代わりにバンコク在住のタイ人には大変な人気があるようです。外国人観光客向けに整備されたものより、ローカルな雰囲気の水上マーケットを見たい、という場合にはアンパワーの方がおススメです(どちらも観光客向けのマーケットだけど)。
夜の水上マーケット
一般的に、他の多くの水上マーケットは早朝から昼前の時間帯にかけて人が集まる"朝市"です。
ところがこのアンパワー・マーケット、政府観光庁の公式案内でも開催時間が15時~21時までとされているとおり、いわゆる"夜市"なのです(金・土・日のみ開催)。夜の水上マーケットというのは意外と珍しいものかもしれません。
夕方近くになると、アンパワー運河沿い約500メートルに並ぶ商店が、次々と店開きを始めます。そして運河上に浮かぶ小舟の上には、料理を作ったり、みやげ物を売ったりする人々が現れます。
運河沿いの商店は、食べ物屋さんとお土産屋さんがほとんどです。レトロな雰囲気のカフェもあります。シーフードを焼く屋台なども並んで大盛況です。日本のお祭りの縁日の様な雰囲気も感じられます。
蛍観賞のボートツアー
アンパワー運河の近くには蛍が生息する場所があり、これを観賞するためのボートツアーが名物にもなっています。ボートを扱う店は多数あり、どの店でも気軽にツアー参加することが出来ます。約一時間のツアー料金は何所でも50バーツ~60バーツ。ダムヌンサドゥアック水上マーケットで同様のボートに乗る場合、その料金が一人1,000バーツ程であることを考えると、かなりの低料金です。
ボートの定員が埋まれば出発です。同様のツアー舟の列が前後に続きます。150円程度、小舟のナイトクルージングです。旅の気分が盛り上がります。
ボートはアンパワー運河を抜けると広いメークロン川に出ます。蛍の生息地ばかりでなく、近隣の寺院も幾つか見物します。ライトアップされた夜のお寺はとてもキレイです。が、肝心の蛍はというと、林の中で非常に微弱な光を発しているのが分かる程度でよく見えません(確かに蛍はいる様子だけど、、、)。高性能カメラでも写真に撮るのは難しいかと思います。
ボートツアーを終えてマーケットに戻ると、既に多くの店が終了していました。バンコクからの日帰り旅行者が多いためか、21時頃にもなると観光客の数が一気に減ります。とても静かです。
地元の人々が集まるような酒場だけが営業を続けています。なんだか良い雰囲気です。
運河沿いを離れて道を少し進めば、普通の町のナイトマーケットが開かれています。ここでもシーフードを扱う屋台が多く、沢蟹の唐揚げが特に人気の様でした。
一泊滞在も良し
夕方の賑やかな雰囲気も良いけれど、夜の静けさもまた良かったアンパワー水上マーケット。バンコクからの日帰り旅行が一般的なようですが、帰りの時間を気にして忙しく観てまわるよりも、ここに一泊してしまうことをオススメします。実はアンパワーの町周辺には雰囲気の良い民宿・ゲストハウス等がたくさんあります。他の人気水上マーケットと違い、現地価格で安く滞在することが出来そうです。
<行き方>
旧バンコク南バスターミナル、ミニバン・ステーションより直行便ロットゥー(乗り合いバン)で約1時間30分。
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もじゃ
- 2010年よりタイ首都バンコクに在住。進化を続けるバンコクの街並みから執筆を手掛けています。