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千葉県にある植物化学研究所併設の【佐倉ハーブ園】ハーブ好きがはまる6つの魅力
千葉県佐倉市にある株式会社常磐植物化学研究所と日本サーナ株式会社が運営する【佐倉ハーブ園】は、薬用植物や生活に役立つ植物・樹木など約300種が植えられ、広く一般に無料で公開されています。
そこで定期的に行われるガーデン作業体験がとても好評なので、その体験レポートと共に、佐倉ハーブ園の6つの魅力を紹介いたします。
目次
- 1. 研究所併設のハーブガーデンで最新情報を得る
- 2. ご指導いただく園長先生の魅力
- 3. 先生を慕うボランティアのみなさんとの交流
- 4. 笑いの絶えない作業体験で元気になる
- 5. 珍しい薬用植物
- 6. 株式会社サーナのハーブ関連商品とイベント開催
1. 研究所併設のハーブガーデンで最新情報を得る
常磐植物化学研究所は、植物化学の専門メーカーです。「植物のちからを健康に活かす」をテーマに、長年の植物化学に関する研究を行い、医薬品や化粧品、健康食品や食品添加物の分野で国内外2000社以上に情報、製品提供をしています。
そんな会社の横には、敷地面積約5000m2の佐倉ハーブ園があり、漢方植物や生活に役立つハーブ園、バラ園、茶の木、ブルーベリーやジューンベリーなどのベリー類、コニファー類など約300種類もの草木が生育しています。
イチョウの葉は、血液をサラサラにする作用があることから、今ではサプリメントが多く流通していますが、日本で最初にイチョウ葉エキスを製造し、紹介したのはここからなのだそうです。ハーブ園にも、園を囲うようにイチョウの木が植えられています。
また、シナモンに含まれる抗菌作用を活かした製品開発の様子が、今年はテレビでも紹介されました。
これは、クロモジ。爪楊枝の原料です。
クロモジにも抗菌や消炎作用があり、胃腸の不調や皮膚トラブルを緩和することが知られています。香りがよく、リラックス効果が高いことから、これからさまざまな分野で活躍しそうです。
2. ご指導いただく園長先生の魅力
そんな情報を教えてくださるのは、ハーブ園をとり仕切る柴田先生です。
柴田先生は、元千葉県農業試験場花植木研究室長で、ご専門の中心になるものはコニファー。コニファーは住宅街でもよく見られる常緑の針葉樹で、洋風の景観づくりに利用されることが多い樹木です。
日本に生育するコニファーは200種以上とも言われますが、柴田先生は、その栽培技術や都市緑化技術開発に従事し、テレビ出演や本を出版されるなど華々しいご活躍をされてきました。
そんな大先生から教わることは多く、どのお話もとても興味深いものばかりです。
先日参加した数種のコニファーを使ったクリスマスアレンジメントレッスンは、先生のミニレクチャー付き。
製作する楽しさに加えて、植物の生体(このときは、樹木から発せられる『フィトンチッド(殺菌力のある化学物質)』の効果)についてわかりやすく教えていただきました。
みんなに説明しながら先生も作ります。
3. 先生を慕うボランティアのみなさんとの交流
先生の魅力はうんちくの深さだけではありません。気さくで楽しい先生を慕ってガーデンボランティアのみなさんが、月一の定例作業日に集まります。
ボランティアに参加されるのは、グリーンアドバイザー資格のある方、園芸の知識、経験のある方などばかりで、現在は60名以上の方が登録されています。
植物や園芸に精通している方々とのおしゃべりは、いつも有力情報ばかり。こちらも学びが多いものです。
千葉県をはじめ関東各地から、10時の作業開始に合わせて皆さんが集まります。
先生が淹れてくれるハーブティー。やかんでダイナミックに!これも楽しみのひとつです。
4. 笑いの絶えない作業体験で元気になる
冬の間の植物は生育が緩やかですが、余計なエネルギーを消費しないように枝を整理して株を小さくしたり、寒さ対策をしたり、雑草を抜いたりと、行う作業はいっぱい。
また、夏の風景を想像して環境を整えることも同時に進めます。冬の庭の手入れって、頭も体も結構使うのですね。
今回参加した作業体験では、5月に咲き乱れるバラをイメージしたパーゴラ設営チームと、柴田園長率いる草チームの2グループに分かれての行動となりました。
経験が浅い私は草チームに入り、ハサミやカマの研ぎ方から教わり、広いガーデンの中ひとつずつ植物観察をしながら、冬期はまだ小さい雑草を抜き、すっかり枯れ果てた藍や千日紅の種を採取しました。
先生は時折りギャグをはさみながら軽快に説明してくれるので、草チームは終始笑いが絶えません。
参加者のおひとりが思わず言った一言。
「楽しいわー。家にいたってこんなに笑うことなんかないもの~」
その発言に周囲は再び笑いに包まれたけれど、妙に心にしみる言葉でもありました。たくさん笑って免疫細胞を活性化させる、まさにリアルな植物療法です。
香りを感じながら手を動かし、会話に笑い、目で楽しむ春夏のガーデンをイメージする。それでみんなが明るく元気になるなんて、やっぱりハーブ園は素敵!!
5. 珍しい薬用植物
佐倉ハーブ園には珍しい薬用植物があります。
これはクチナシ。
クロシンと呼ばれる黄色の色素成分を、たくあんや栗きんとんの色付けに使います。
ニッキ(肉桂)のハーブティー。ハウス横のニッキの木から葉っぱを摘んで先生がお茶にしてくれます。京都のお菓子『八ツ橋』と同じ味。スパイシー感がおいしい。
スゥイートバジル、ホーリーバジル、タイバジル、ブッシュバジル、シナモンバジル。他にもレモンバジルやアニスバジル、レッドジェノババジル、オオバレモンバジル、ド―リーバジル、ルビンバジルなど。バジルの種類の豊富さは佐倉ハーブ園の自慢のひとつ。
6. 株式会社サーナのハーブ関連商品とイベント開催
ハーブ園の向かいには、ハーブ製品を取り扱うお店があります。
植物化学研究所との連携により原料素材の安全性や機能性が証明された商品が販売されています。
私は、かぼちゃやひまわりの種、松の実が入ったシードクッキーがお気に入り。大豆イソフラボンやイチョウ葉エキスが生地に練りこまれているのです。
今話題の『ハーブ王子』がキャラクターの、ハーブソースもおいしくて使い勝手が抜群です。
また、サーナ主催のイベントが季節ごとに開催されます。
今年最後のイベント「ミニ門松づくり体験教室」の見本作品がハーブ園にも飾ってありましたよ。
以上、佐倉ハーブ園の魅力を6つご紹介いたしました。ぜひ一度、立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
常磐植物化学研究所佐倉ハーブ園
■住所:千葉県佐倉市木野子158(佐倉インターから車で5分、JR総武線佐倉駅より車で15分)
■電話番号:043-498-2244(日本サーナ株式会社)
■開館時間:10~16時(ガーデナーによる案内日時は月ごとに変動)
■休園日:土・日曜・祝日、12月28日~1月6日
■入園料:無料(セキュリティーの関係で必ず日本サーナに電話連絡のこと)
■駐車場:10台
■ウェブサイト:https://www.tokiwaph.co.jp/herbgarden/
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イブプリ
- お茶しながらのおしゃべりが大好き。い~香り♪のハーブティーにはまってからは、その薬効にも魅了され、あちこちに植物観察へ。それでも飽き足らず、自分で栽培&活用のためのイベントもやっちゃう熱中型。楽しいことして元気になる!がモットー。