上海蟹シーズン到来!海外旅行シロウトの旅行会社々員が感じた中国の魅力

旅行会社に勤務していると「色んな所に行けていいですね・・・」と良く言われます。間違いでは無いのですが旅行会社には色んな部署があり、添乗を業務とする添乗部門、航空会社の座席やホテルやバス等の手配をする仕入部門、ツアーを企画して販売する企画販売部門、団体旅行の営業を業務とする団体営業部門、経理、庶務部門などなど、旅行会社に勤めていても一概には"色んな所に行ける"とは限りません。

私の場合は国際航空券を発券する仕入部署、国内企画旅行を担当する部署が長かった為、殆どが国内、しかも限られたエリアばかりに行っていたので、海外旅行に関しては乏しい知識しかありません。今回、機会があり約25年ぶりにお隣の国・中国を訪れましたので、私なりの視点からご紹介します。

目次

やっぱり地元発着があると嬉しい

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今回の行程は上海浦東空港から無錫(むしゃく)、蘇州(そしゅう)、上海の4日間。長崎空港から月・金の週2便で長崎~上海間を中国東方航空が定期運航しています。往路は長崎空港から出国、復路は木曜日でしたので福岡空港を利用しました。

福岡空港は国際線の便数が多く便利ですが、帰国してから長崎に戻る2時間30分のバス移動が疲れました。目的地のフライトがあれば、やっぱり地元の空港発着の方が便利です。これは行きよりも帰りに特に実感します。

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飛行時間は約1時間20分。ご覧の様な機内食が1回出てきます。

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久しぶりの海外旅行だったので、出入国カードが日本は廃止されていたのに驚きました。中国の出入国には必要で、機内にて客室乗務員さんが配ってくれます。記入項目は姓名や生年月日、パスポート番号と現地のホテル、航空便名等で自分で書いてもそんなに難しくないと思います。機内でチャチャと書いて入国準備。

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ほぼ、定刻で上海浦東空港に到着。上海にはもう一つ、上海虹橋空港がありますが、国際線は主にこちらの新しい空港に到着します。

ホテルのクオリティが高い

1・2泊目「グランドパーク無錫」

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ホテルは、1・2泊目は無錫にある「グランドパーク無錫」に連泊。ご覧の通り市内中心地の抜群の立地にあります。

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歩いて3~5分のところにファミリーマート(全家)があります。

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ホテル客室内の様子。この部屋はツインルームを一人で使う「シングルユース」なのでベッドがくっついていますが、2名で利用する場合は離してあります。部屋はとても広々としています。

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海外のホテルで気になるのはバスやトイレ。このような感じです。とても清潔に保たれ、バスタブがあり、トイレも水洗タイプで清潔です。こちらのホテルのアメニティとしては、

  • バスローブ
  • 簡易スリッパ
  • ドライヤー
  • ボディーソープ
  • 歯ブラシ
  • ミネラルウォーター2本 など

海外旅行に行く場合、「ホテルの部屋にはタオル以外は何も無いと思った方が良い」と思っていたのですが、これでは案外「結構何でも揃っていて国内旅行感覚で行ける」と思いました。シャンプーとリンス、歯ブラシ、歯磨き粉は、やはり日本から持って行った方が良いと思いますが、万が一忘れても何とかなります。

後、日本の家電製品は変換プラグ等は不要でそのまま使えます。フリーWi-Fiもあり、インターネットは無料で使えます(※後述)。

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朝食は7階にあるレストランでビュッフェスタイル。品数が多かったです。ここの名物はその場で作ってくれる湯麺。朝から麺かと思われますが、スープがあっさりとしていて意外と食べられます。味はとても美味しかったです。

グランドパーク無錫 基本情報
■住所:401 Zhongshan Road, 214003, 無錫, 中国
■TEL:(86 510) 6850 9999
■HP:https://www.parkhotelgroup.com/jp/wuxi

3泊目「ハイアットリージェンシー上海嘉定

3泊目は上海の郊外、嘉定地区にある「ハイアットリージェンシー上海嘉定」です。

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42階建て。客室フロアは25~40階、今年(2018年)オープンのとても綺麗なホテルです。「ハイアットリージェンシー」と外資のホテルでソフト、ハードとも満足度の高いホテルでした。

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客室の様子。40㎡以上あろうかと思われる程、広々としています。

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バスとシャワーは別室となっており、トイレも別室となっています。日本だとスイートと呼んでも言っていいレベルの部屋かと思います。

こちらのホテルもアメニティ関係はほぼ必要と思われる物は全て揃っています。無料Wi-Fiも完備。ホテルの部屋番号と名前を入れてマッチングすれば繋がります。

ハイアットリージェンシー上海嘉定(Hyatt Regency Shanghai Jiading) 基本情報
■住所:1366 Yumin South Road, Jiading District, Shanghai, 中国, 201801
■TEL:+86 21 5910 1234
■HP:https://www.hyatt.com/ja-JP/hotel/china/hyatt-regency-shanghai-jiading/sharj

中国ではSNSはほぼ使えない

旅行に行って、ネット環境があるとSNSを駆使して旅の模様を投稿したいもの。しかし、中国ではネット規制がとても厳しく、日本で一般的なSNS(Facebook、LINE、Instagram、Twitter等)はほぼ使えません。検索エンジンの"Google"も使えません。

それを回避する方法として、VPN(Virtual Private Network)付きWi-Fiを持っていくという手段がありますが、中国は今後このVPN接続も規制強化していくようです。4日間くらいのツアーだったら、SNSから離れて生活するのも悪くは無いかと思います。美味しかった食事、綺麗な風景は日本に帰国してから投稿しましょう!

これからシーズンの上海蟹。フルコースの内容は?

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今回の旅のメインイベント、上海蟹。シーズンは10月~2月ということで早速蟹料理の店に行きました。上海ではもちろん、世界的にも名店として知られる「成隆行蟹王府」です。

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店に入ると店員さんが一所懸命に蟹の身をほぐしていました。フルコースでは大体5匹位使うそうです。

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個人で行った場合、こんな感じで蟹の大きさを選ぶこともできます。

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上海蟹のフルコースです。メニューは下記の通りで、食べ応え満点です。

  • 前菜
  • 蟹のグラタン
  • 野菜と蟹の炒め物
  • 蟹チャーハン
  • 蟹入り小籠包、
  • 蒸し蟹
  • デザート

前菜とデザート以外にはすべて上海蟹の身が入っており、全部の料理がとても美味しかったです。

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蟹を自分で解体するのが面倒な方には、店の方がこのように綺麗にばらしてくれます。これだと手も汚れず、無駄なく食べられるのでとても便利です。

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もうひとつの中国でのメイン料理が「北京ダック」です。

アヒルを丸焼きにして、皮と肉の部分を削ぎ切りにし、ワンタンの皮の様なものにキュウリ、ネギ等を乗せて甘辛の味噌をかけて巻いて食べます。本場の味はとても美味しかったです。特に味噌の味付けが絶品でお代わりをしてしまいました。

他に夕食1回、昼食3回をレストランでいただきましたが、今回紹介したこの2回の夕食はとても美味しく満足のいくものでした。他の料理は正直美味しく無かった所もありますが、個人の好みの問題。郷に入れば郷に従えで現地の味として愉しめばそれでいいと思いました。

食の安全面については、蟹料理は厨房まで見せてもらったので自分の目で確認していますが、それ以外も問題は無いと思いました。昔に比べ外国人観光客も多く、少し前に日本でも問題になったこともあり、日本人を相手にしているレストランに関しては、個人的な意見ですが安心だと信じます。

>「上海蟹」について詳しくはこちらの記事もご覧ください!

中国独特の自動車事情

今や年間2,000万台を消費する世界最大の自動車消費国、中国。25年前に行った時は乗用車と言えばタクシーのフォルクスワーゲン・サンタナ、ダイハツのシャレード以外は殆ど見ることが無かったのですが、今は多くの外国車、特に日本車とドイツ車が多く走っていました。

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<BMW525Li>

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<白のINFINITI Q50の前に写る赤い車がBMW320Li>

その中でも中国の国民性を象徴するような車がこれ、BMW525LiとBMW320Li(INFINITI Q50の前)。要するにBMW5、3シリーズのロングホイールベース仕様。ドイツ、日本、アメリカで販売しているBMWのロング仕様は大型車の7シリーズのみ。ドイツの3大メーカー(メルセデス・ベンツ・BMW・Audi)は中国専売車としてこの様な中間クラスの車にも後席のスペース重視のロングホイールベース車を揃えています。日本、アメリカ、ヨーロッパでロングホイールベース車を用意するのは大型車で運転手付きで乗るクラス。通常オーナードライバー用には有りません。中国では知人や友人と乗り合わせての通勤等でリアシートの利用頻度が多く、メンツを重んじる中国人は同乗者をもてなす為、中間クラスでもロングボディが好まれる傾向があり、後席専用エアコン(専用コンプレッサーのついた本格的なもの)や後席パワーシート等中国以外では考えられないような装備も付けられます。これは完全に中国で受け入れられており、殆どがロングホイールベース仕様の車でした。

異国情緒あふれる雰囲気を国内旅行感覚で!

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殆ど観光地の事に触れてなかったので、最後に上海の外灘(ワイタン)地区の事を紹介したいと思います。ここは19世紀半ばより租界(外国人居留地)として栄え、特にイギリス、アメリカ、フランスの文化が濃い所です。黄浦江(こうほこう)を挟み、旧市街と高層ビルの立ち並ぶ新市街と強烈に歴史を感じる観光地です。

旧市街は異国情緒漂う、どこの国に来たか解らないような景色。新市街はさながら未来都市と言った風情でインスタ映え満載です。と言っても中国からInstagramを上げることはできませんが。。

日本から90分程度で気軽に行ける、中国。今はVISA(査証)も必要無くパスポートの残存が6カ月あれば気軽に行けます。旅行代金も内容を考えるとあり得ない位安い設定が各社されており、とてもお得に感じました。

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ながさき

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