ハウツーだけじゃない、カメラ撮影の本当のコツを教わる「お散歩撮影会」とは・・・?

たびこふれ編集部のシンジーノです。

東京の浜離宮でカメラ撮影講座「お散歩撮影会」があると聞き、参加してきました。

私はカメラ初心者ですので「簡単できれいに撮れるコツが聞けたらいいな」くらいの軽い気持ちで参加したのですが、これがとても奥深い講座だったのでご紹介したいと思います。

講師はプロカメラマンの須藤美香先生。
たいやきと一緒に海外を旅する「たいやきの旅」の作者でもあります。物静かでやさしい先生です。真ん中でお客さんを迎えておられるのが須藤先生です。

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講座の日はどんより曇っていました。「須藤先生、今日は天気がイマイチなので、良い写真は撮れないですかね?」と訊いたところ、意外な答えが返ってきました。「晴天の時よりも、曇りの方が緑がよりきれいに映えて撮れることもあるんですよ。」と。

なるほど~そういうものなのか!気持ちも前向きになり講座スタートです。

浜離宮内を歩きながら花や木、池、人などを撮影していきます。講座ご参加の方々は18名、男女半々くらいでおひとり参加の方も多かったですね。

まず浜離宮大手門口を入ったすぐの所にある「三百年の松」から撮影開始

「三百年の松」こちらが私がこの日最初に撮った写真です。

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う~ん、松の大きさがいまひとつ伝わらないですね。

ところで、みなさん何をしているんでしょうか?

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須藤先生曰く「正面から撮るとベターっと見えて、大きさとか奥行きが伝わりにくいんです。奥行きを表現する為にはどこからのアングルが良いか、自分で左右に歩き回ってみてください。」「木の幹や根を入れると大きさが伝わりやすくなります。」「撮る時は同じ高さからだけじゃなく、例えばしゃがんだりして撮ってみてください。自分が一番いいポジションだと思う場所を動き回って探してみてください。」

ということでしゃがみこんで撮っている光景がこちらです。とっても面白い講座になりそうな予感がしました(笑)

こちらが私がベストスポットと思ったところからの松の写真です。松の大きさが伝わるでしょうか。

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人物を撮影するコツ

人物を撮影する時、橋のたもとで須藤先生自らがモデルになってくださいました。構図のどこに人や空間を置いたらいいのか、頭の上どのくらい空けたら良い?足元は?と細かくアドバイスをいただきました。

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モデル撮影会のようなムードです。

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池を撮るコツ

「池の水面は露出補正をして黒が締まるように撮った方が映えますよ」「水面だけじゃなく、何か越し(例えば木の枝越し)で撮るとバランスよく見えますよ」などわかりやすいアドバイス。どうでしょう、バランス良く映っているでしょうか?

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花を撮るコツ

「花は真ん中から撮るだけでなく、例えば2色の花なら色の割合をわざと崩して撮ると映えることがあります。」と須藤先生。まず全体を撮った写真がこちら。

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こちらが少しずらしてピンク色をメインに撮った写真。確かにこちらの写真の方が花が生き生きして立体的に見えますね。

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この日は桜はほとんど終わっていたのですが、この木だけまだ咲き誇っていました。

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皆さん真剣そのものです。

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この日、印象に残った先生の言葉。「桜は漫然と撮ると後ろの方はぼやっとしたピンクに映るんです。撮る時は花一輪を「これ」と決めて、そこに心を決めてシャッターを切るんです。そうすると胸がキュンとするような写真が撮れるんです」と。

私が「これ」と決めた一輪を撮った写真がこちらです。

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どうでしょうか、スマートフォンで撮った写真とは思えない(自画自賛(笑))

今回、この撮影講座に参加して私が感じたことは、単なる撮影ハウツー講座ではないということです。もちろん「この場面ではこのようにして撮れば美しく撮れますよ」というテクニックのアドバイスもあるのですが、う~ん、なんというか、ハウツー的手法というよりは、写真を撮る=シャッターを切る時の心構えというか、イメージの置き方というか、単なる技術ではなく、カメラに関するもっと深いことを教わっているような気がしました。

写真を撮るとは、風景とか花とか、対象物を切り取るのではなく、「写真は、撮る人の思いとか意図とかが込められた命あるものなんだ。」というような、写真というの世界の奥深い一端を垣間見たような気がしました。

講座は約1時間半にわたり、たっぷり教わります。ここに書いた以外にもたくさんのアドバイスをいただきました。サービス精神旺盛な須藤先生はついつい時間をオーバーしてしまう傾向があるのだとか(笑)

この日はコンパクトカメラ、スマートフォンで撮る人向けの講座でしたが、一眼レフの人向けの講座もあるそうです。

また座学で勉強する講座(無料)も新橋で随時行なっているそう。
更にお散歩撮影会の後には「おさらい会」なる講座が別途設定されており、お散歩撮影会で撮った写真を約5枚、自分で選んで持ちより、須藤先生が個別にアドバイスしてくれるという講座もあるそうです。こちらは少人数限定でみっちりやるそうです。

「お散歩撮影会」は参加費1,000円です。しかも浜離宮の入園料300円が含まれています。内容としては大変お得で中身の濃い講座でした。良い写真が撮れたら、旅行をするのが楽しくなりますね。ご家族やお友達との間にも良い思い出がたくさんできることでしょう。皆さんも先ずは一度体験してみませんか?

では最後に須藤先生が撮られた写真を1枚サービスしましょう! 

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さすがプロです。ぜんぜん違いますね。私も勉強しよっと。

須藤先生同行の写真撮影バスツアー「潮来あやめ園&小江戸佐原」の記事はこちら

お散歩撮影会は「たびコト塾」の講座です。さらに詳しい内容はこちらから検索してください。

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シンジーノ

3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。

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