最近、香港にも個性的なカフェがとっても増えました。コーヒー好きな人口が増えているということもあるのでしょうけど、オーナーや店主の個性が見える小さな店は、チェーン店よりずっとずっと味があるものです。

訪れたのは、自然豊かな西貢(Sai Kung)の街。西貢(Sai Kung)といえば、海鮮料理やトレッキングの場として有名ですが、今日は海鮮でもトレッキングでもなく、以前から珈琲友人一押しの1軒なのです。

MONI STAND

実は過去に2度ほど足を運んだことがあるのですが、なんとタイミング悪く臨時休業などで中に入ることが叶わなかったのです。そんなことが続くと次もそうなんじゃないかと不安になるものですが・・・・ホッ、今回は神様も微笑んでくれたようです。

階段を上がった先の2階部分に位置するのですが、紅葉があしらわれていました。訪れたのが12月の初めだったので、まだまだ秋の装いが似合う頃。春だと桜の花びらがあったりするのかな。なんて思わず日本人感覚で想像してしまうものです。

店内の入口を入ると左右に細長く広がる造り。一瞬にして「1人で寛げる場所」を見極めるのはなかなか難しい。目の前に広がる大きなテーブルが空いていたので、まずはそこの端っこに座ることにしました。

ここのお店の一番の特徴は店内の半分が音楽エリアということ。もちろん常に音楽が流れていますが、時には好きな曲リクエストすることも可能だそうですよ。

そしてその多くが昔懐かしいレコードなのです。テレサテンのジャケットも見えますでしょう？レコードがCDに替わってもう相当の年月が経ちました。今ではなんだか懐古アイテムのひとつになっているような気さえします。

写真がたくさんあるアルバムっぽいメニュー 。ハンドドリップの珈琲やカプチーノなどのエスプレッソメニューの他、お茶などの珈琲以外のメニューも充実しています。

注文したカプチーノはこんな可愛らしい木製のカップで登場です。見たことがあると思ったら、以前昔ながらの雑貨屋さんで見かけたカップと同じもの。陶器とは異なる、温もりある感じがいいですね。

本当は気取ってハンドドリップにでもしようかと思ったのですが、美味しそうなケーキも注文したのでいつも通りカプチーノにしました。

今日は抹茶のチーズケーキ。京都宇治の抹茶を使ってるこだわりのハンドメイドだそうです。ギュッと重みのある、濃厚な美味しいケーキでしたよ。

珈琲豆や珈琲器具などショップとしても充実していて店内をちらほら見てまわる楽しみもあります。中でも気になったのがこの珈琲果茶。たしかメニューにもあったのでここでも味わうことができますが、珈琲ではなく珈琲果茶、どんな味が気になります。

何気なく撮ったこの1枚。あとで気づいたら奥にあるのは懐かしいフィルム。今はデジタルなので写真撮影も気軽で身近なものになりましたが、以前は現像するまで分からないフィルム使用だったんすよね。レコードに共通する昔懐かしいアナログアイテム。

改めて店内を見渡すと常連さんらしい男性3人組みが入店しすぐレコードを吟味していました。珈琲だけじゃなく一緒に音楽も楽しめるカフェ、年齢や性別問わず受けそうな感じがしました。

MONI STAND

西貢德隆後街5號一樓（月曜定休）