神秘的なバンテアイ・チュマール遺跡

カンボジアといえば、「アンコールワット」が有名ですが、実は、このような巨大な寺院群を有したクメール王国は、インドシナ半島からマレー半島の一部まで領土していた過去を持つ、大帝国だったのです。そのため、アンコールワットのあるシェムリアップ以外にも数百を超えるさまざまな寺院が国内に点在しています。

シェムリアップ市内から約170km、タイとの国境20kmの位置にある「バンテアイ・チュマール遺跡」。

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(C)visitbanteaychhmar.org

ジャヤヴァルマン7世が、自身の子どもの死を弔うために建てられた寺院として創建しました。

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(C)visitbanteaychhmar.org

ジャヤヴァルマン7世とは、クメール王朝初の国王であり、戦争などで滅ぼされた国の復興を目指すため尽力を尽くした人です。仏教を信仰し、100以上の寺院や施療院を建造し、国内に道路網を整備するなど、その功績は、国内でも高く評価されました。

東西に700m、南北に600mの広大な敷地に建てられた寺院は古代インド神話の須弥山を模倣して作られたと言われておりその作りはアンコールトムにも似ています。また、遺跡の東側には大きな貯水池が作られています。

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(C)visitbanteaychhmar.org

シェムリアップからかなり離れていることもあり、なかなか訪れる人も少ないのですが、遺跡の回廊には、千手観音のレリーフや、ジャヤヴァルマン7世と阿修羅の戦いなど、当時の王宮内の様子が描かれており、王宮の重要性などを知ることができます。1998年に12mもあるヴィシュヌ神のレリーフが盗まれたものの、現在はレプリカがあり、見学することができます。

遺跡の周りには食堂や市場もあるので、旅程に余裕があれば静かに見学できる「バンテアイ・チュマール遺跡」を訪れてみるのもおすすめです。ただし、個人で訪れるには難しいエリアなので、ツアーに参加するか、専用車をチャーターしましょう。

写真提供: Visit Banteay Chhmar

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マダム・アプサラ

クメール文化に魅了され頻繁にカンボジアを訪問。発展とともに町がどんどん変化していく様に驚きと感動の連続です!

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